アプリケーションの設計


メールオプションを制御する予約フィールド

フォームにメールオプションを組み込むには、IBM(R) Lotus Domino Designer(R) で、予約名が付けられたフィールドを作成します。予約名が付けられたフィールドを作成すると、組み込みのプログラムにより、後の処理が自動的に行われます。この場合のフィールドは、事前定義された値を使用する、テキストフィールドまたは選択肢リストフィールドです。

テキストフィールドについて詳しくは、トピック「テキストフィールドとリッチテキストフィールド 」を参照してください。

選択肢リストフィールドについて詳しくは、トピック「選択肢リストを表示するフィールドを作成する」を参照してください。

編集可能フィールドと計算結果フィールドについて詳しくは、トピック「編集可能フィールドと計算結果フィールド」を参照してください。

メール送信できるフォームについて詳しくは、トピック「メールの自動化をサポートする機能」を参照してください。

メールオプションを制御するフィールドの一覧
予約フィールド名備考
BlindCopyTo ユーザー、グループ、またはメール受信データベースの名前
CopyToユーザー、グループ、またはメール受信データベースの名前
DeliveryPriorityL、N、H値は次のそれぞれに対応します。低優先順位、中優先順位、高優先順位
DeliveryReportN、B、C、T値は次のそれぞれに対応します。なし、エラーのみ、すべて確認、すべてのパスをトレース
Encrypt1, 0メール送信された文書を暗号化する場合は、1 を使用します。
MailFormatB、E、M、Tcc:Mail のユーザーが、事前定義された各種の形式で Lotus Notes 文書を表示できるようにします。

B = テキストとカプセル化の両方。

E = Lotus Notes データベースにカプセル化され、cc:Mail メモに添付されます。

M = メール。文書の本文はテキストで、cc:Mail メモ内へ貼り付けられます。

T = テキスト。文書の内容はテキストであり、変換され、cc:Mail メモの本体内へ貼り付けられます。

MailOptions1, 0自動メール送信を行う場合は、1 を使用します。
ReturnReceipt1, 0受信者が文書を開いたときに開封確認を送る場合は 1 を使用します。
SaveOptions1, 0メール送信された文書を保存する場合は、1 を使用します。メール送信時に文書が保存されないようにする場合は 0 を使用します。
SendToユーザー、グループ、またはメール受信データベースの名前文書のメール送信を行うすべてのフォームに必要です。
Sign1, 0フィールドにデジタル署名を追加する場合は 1 を使用します。このフィールドを使用できるのは、フォームに署名対象のフィールドがある場合だけです。
ヒント NotesDocument クラスの Send メソッドを使用する LotusScript プログラム、または @MailSend を使用する式を記述する場合、上記のメールオプションの大部分は、スクリプトまたは式に組み込むことができます。

LotusScript の使い方について詳しくは、『Lotus Domino Designer プログラミングガイド』を参照してください。

[メールの送信] ダイアログボックスとのやり取り
[MailOptions] フィールドの値が 1 の場合、選択式メール送信が有効になっていれば [メールの送信] ダイアログボックスの選択より優先されます。[MailOptions] フィールドの値が 1 の場合は、ユーザーの選択肢は文書を保存するための [はい]、文書を保存せずに閉じるための [いいえ]、および文書にそのまま戻るための [キャンセル] の 3 つとなります。

[Sign]、[Encrypt]、[SaveOptions] フィールドの値が 1 の場合、これらのフィールドは、[フォームのプロパティ] インフォボックスの [閉じるとき] の [メール送信ダイアログ] プロパティより優先されます。ただし、これにより、[メールの送信] ダイアログボックスでユーザーに対して表示される内容が実際に変更されることはありません。

[送信オプション] ダイアログボックスとのやり取り
[SaveOptions]、[Sign]、[Encrypt] フィールドの値は、[送信オプション] ダイアログボックスでユーザーが選択した設定より優先されます。

MailFormat
計算結果の [MailFormat] フィールドは、次の値のいずれかを持つことができます。
説明
Encapsulated(E)文書はデータベース内でカプセル化され、cc:Mail のメモに添付されます。cc:Mail の受信者は、ワークステーションに IBM(R) Lotus Notes Client(R) をインストールしておく必要があります。これにより、Lotus Notes で表示されるのと同じ状態で文書を正確に保存できます。文書を読むには、cc:Mail ユーザーは添付データベースを表すアイコンをダブルクリックします。すると Lotus Notes が起動し、データベースを開きます。文書がテキストフォーマットまたはメモフォーマットに変換されたときに情報が失われる場合のみ、このフォーマットを使用してください。カプセル化形式を使用すると、文書のサイズが大きくなり、サーバーのディスク所要量が大きくなります。cc:Mail 受信者が Lotus Notes を起動したときに、文書が確実に正しく表示されるためには、[フォームのプロパティ] インフォボックスで [フォームを文書に格納] プロパティを割り当てます。
Text (T)文書の内容はテキストとして表現され、cc:Mail メモの本文の中に添付されます。cc:Mail の受信者は、Lotus Notes を使わずに文書を読むことができます。なお、文書はテキストとして表現されるので、フォームを文書に格納する必要はありません。
Both (B)文書はテキストとして表現され、データベース内でカプセル化されます。これにより、cc:Mail 受信者は、Lotus Notes を使わずに文書を読むことができます。
Mail (M)文書の [Body] フィールドはテキストとして表現され、cc:Mail メモに貼り付けられます。このフォーマットは、[Body] というフィールドを含むフォームを使って作成された文書にのみ使用してください。

MailOptions
[MailOptions] フィールドの値が 1 の場合、このフィールドは [フォームのプロパティ] インフォボックスの [閉じるとき] の [メール送信ダイアログ] プロパティより優先されます。[MailOptions] フィールドの値が 1 の場合は、ユーザーの選択肢は文書を保存するための [はい]、文書を保存せずに閉じるための [いいえ]、および文書にそのまま戻るための [キャンセル] の 3 つとなります。メールへの署名や暗号化などのオプションを追加するには、[Sign] と [Encrypt] という名前の編集可能キーワードフィールドを作成してください。

SendTo
[SendTo] フィールドには、[複数値も可] や [リストにない値も可] を設定できます。


関連項目