アプリケーションの設計


ビュー内の文書をソートする
ほとんどのビューは、ユーザーにとって有意義な方法で文書を整理できるソート手段を利用しています。たとえば、[日付別] ビューは、作成日付順に文書をソートします。また、[作成者別] ビューは、作成者順に文書をソートします。このようにするには、少なくとも 1 つの列をソート列として指定します。そして、その列をユーザーによるソート列、自動ソート列、またはその両方として定義します。

カテゴリを表示する多くのビューでは、ソートすることにより、カテゴリ名をアルファベット順に表示します。

昇順と降順列の値により、文書は昇順または降順にソートされます。


文字のソート順序文書が昇順または降順でソートされた後、文字は次の順序でソートされます。
R5 以降のリリースのソート規則にある [大文字/小文字を区別] と [濁点/半濁点を区別] は、それ以前のリリースのソート規則と以下の点で異なります。
複数の値をソートするソート列が複数値のリストから取得した値を表示する場合は、[複数値を区別して表示] を選択して、値ごとに別の行として表示します。このオプションを設定しない場合は、複数の値が 1 つのエントリとして表示されます。
注意 複数値リストを表示する列にこのオプションを設定し、列のソート順序を指定していない場合、IBM(R) Lotus Domino(R) Designer では、リストの最初の値のみが表示されます。また、ビューの中の複数の列にこのオプションを設定すると、アプリケーションに重大なパフォーマンス上の影響が起こることがあります。

このオプションをソートする列に正しく設定しても、必要な結果が得られないことがあります。次の例では、Julie が apples と chickens という項目を含むフィールドのある文書を作成しています。Bill は、bananas と ducks という項目を含むフィールドのある文書を作成しています。[エントリ] 列を昇順にソートして、[複数値を区別して表示] を指定すると、次のビューが表示されます。

ビューの列に区別して表示される複数のフィールドエントリ

文書から複数のエントリを一緒にリストするには、左側の列をソートする必要があります。この例では、[作成者] 列をソートすると次のビューが表示されます。

ビューの列に一緒に表示される複数のフィールドエントリ

そして最後に、表示を簡素化するには、[作成者] 列を分類して次のビューを表示します。

ビューの列で分類される複数のフィールドエントリ

分類されたビューをフラットに表示する分類されたビューが Designer Release 5.0 以降で作成されている場合は、[分類分けはバージョン 5 またはそれ以上] を選択すると、非階層型のフラットなビューに変換できます。このビューではすべての文書が単一レベルに表示されます。この機能は、ビューのインデントレベルが 32 レベルの制限を越える場合に使用します。

ユーザーソート列ソート可能な値が入っている列のタイトルの隣には、三角形が表示されます。この列をクリックしてソート方法を選択すると、選択した方法でソートした順番に文書が表示されます。
ユーザーがソート可能なビューの列

ユーザーソート列を設定するには、[列のプロパティ] インフォボックスの [ソート] タブで、[ソート基準列のヘッダーをクリック] オプションを選択します。次に、[昇順]、[降順]、または [両方] を選択します。[両方] を選択すると、昇順、降順、ソートなしの順番で列のソート方法を巡回して、ユーザーに選択させることができます。

遅延ソート索引の作成Lotus Domino アプリケーションのビューには、複数の索引を配置できます。これらの付加的な索引は、ビューの作成時にユーザーがソートした列ごとに作成されます。これらのソート索引の大半は未使用のまま推移するため、ビューと一緒にソート索引を作成すると、サーバーにとって I/O、CPU 使用量、スペースの面で不必要な負荷になります。
IBM(R) Lotus Notes(R) Release 8.0 には、ソート可能な列の見出しをクリックすることにより、必要になるまでこれらのソート索引の作成を遅らせるオプションがあります。特定のソート索引に対してこのオプションを有効にするには、[列のプロパティ] インフォボックスの [ソート] タブで、[列のヘッダーをクリック時にソート] オプションの下にあるオプション [Defer index creation until first use] を選択します。

すべての要求時ソート索引には、ビューの破棄間隔の制約を受ける存続期間があります。このソート索引は、サーバーコンソールで load updall <dbname> -r -g というコマンドを実行して明示的に削除することもできます。

自動ソート列自動ソートを設定するには、[列のプロパティ] インフォボックスの [ソート] タブで、[ソート] の [昇順] または [降順] のオプションを選択します。ソート列は通常、ビューの左側に表示されます。

複数のソート列複数レベルのソート方法を設定するには、2 つ以上の列をソート列として指定します。たとえば、1 次ソート列として日付を使い、2 次ソート列として作成者を使ってソートする場合があります。このようにすると、ある人が特定の日に作成したすべての文書を、まとめて表示できます。
ビューの複数のソート列

自動ソート列を 2 次ソート列として使用する2 次ソート列を追加するには、1 次ソート列の右側に列を追加し、[列のプロパティ] インフォボックスの [ソート] タブで、[ソート] の [昇順] または [降順] を選択します。文書および返答文書は、最初に左側の列でソートされ、次に右側の列でソートされます。
ユーザーソート列の 2 次ソート列を指定するユーザーソート列は、自動ソートの 1 次ソート列および 2 次ソート列を上書きします。ビューにユーザーソート列があり、2 次ソート列を追加したい場合は、そのユーザーソート列に 2 次ソート列を関連付けることができます。ユーザーソート列の [列のプロパティ] インフォボックスの [ソート] タブで [2 次ソート列] を選択し、2 次ソート列とそのソート順を選択します。