アプリケーションの設計


DB2 検索ビュー
Lotus Notes の他のビュータイプと同様に、検索ビューも IBM(R) Lotus Notes(R) アプリケーションの一部である設計要素です。ただし、検索ビューでは、ビュー式を使用して Lotus Notes データベースから文書を選択するのではなく、SQL 検索を使用してデータを生成します。

検索ビューは動的なものです。検索は、ビューを開くか再構築するイベントの結果として実行され、ビューが開かれるか更新されるたびに再計算されます。また、さまざまな SQL 検索を使用して 1 つの検索ビューを再実行すると、特定の文書に素早くアクセスできます。これとは対照的に、通常の Notes ビューは Indexer タスクの UPDATE や UPDALL を使用して再構築する必要があります。

検索ビューは永続的ではないため、Lotus Notes データベース内のスペースを専有することはありません。

検索ビューとフェデレーテッドデータ検索ビューを構築すると、DB2 データベースで見ることのできるあらゆるデータを表示できます。これは、データがそのデータベースに含まれているか、あるいは DB2 との統合によってそのデータベースで使用可能になるためです。フェデレーテッドデータは、Lotus Notes データベース以外のデータベースに格納されている任意のデータです。たとえば、既存の DB2 テーブルまたはデータベースに格納されているデータはすべてフェデレーテッドデータと見なされます。検索ビューを作成する際には、Lotus Notes データのみ、フェデレーテッドデータのみ、または Lotus Notes データとフェデレーテッドデータの組み合わせのいずれを表示するかを選択できます。
検索ビューが作成されたら、そのビューで個々のレコードを開き、そのレコードに含まれている Lotus Notes データを編集できます。ただし、検索ビューからフェデレーテッドデータのレコードを開いたり、変更を加えたりすることはできません。フェデレーテッドデータは検索ビュー自体でしか表示できません。

また、SQL 検索でソートの順番を指定することで、検索ビューの並べ替えやソートを行うことも可能です。ただし、ORDER BY 節は、検索で #noteID 列が返されない場合のビューの表示順にしか影響しません。ソートの順番を指定しない場合、デフォルトでは、ビューは Note ID でソートされます。いずれの場合でも、Lotus Notes の列ソートが DB2 ソートよりも優先されます。

メモ 検索の SELECT ステートメントで使われている #noteID 列が、DB2 対応 Lotus Notes データベースと関連付けられたスキーマの外部テーブルの一部になっている場合、この列は現在の DB2 対応 Lotus Notes データベースには属していないため、Lotus Notes データではなく DB2 データと見なされます。したがって、結果的に生成される文書を開けない場合や、代わりにランダム文書や設計文書を開ける場合があります。

検索ビューの作成時には、次の点に注意してください。


検索ビューで複雑な SQL 検索を使用するSQL を使用すると、1 つの Lotus Notes 検索ビューで複数の DB2 テーブルやビューのデータを組み込むような、複雑な検索を作成できます。たとえば、1 つの検索ビューで複数の DB2 テーブル/ビューのデータを結合できるため、アプリケーション設計者は 2 つの異なる DAV を結合することで、2 つの DB2 対応 Lotus Notes データベースのデータを間接的に結合することができます。
具体的に、次の節を使用した SELECT ステートメントを作成できます。
注意 検索ビューの機能は、結果セットを生成しない SQL ステートメントは構築できないよう設計されています。これは、不注意によるレコードの削除や変更を防ぐためのセキュリティ対策です。

DB2 に保存されている Lotus Notes データベースを処理するための前提条件DB2 対応 Lotus Notes データベースを操作するには、Lotus Domino 管理者がユーザーの環境を次のように設定する必要があります。


DB2 Access for Lotus Domino の設定について詳しくは、Lotus Domino Administrator ヘルプを参照してください。

DB2 統合オブジェクトの設定について詳しくは、Lotus Domino Administrator ヘルプのトピック「検索ビューでフェデレーテッドデータを使用する」を参照するか、DB2 Information Center (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2help/index.jsp) にアクセスしてください。

関連項目