アプリケーションの設計
複製された環境で WebDAV を使用する
複製された環境のデータベースの設計変更に WebDAV を使用するには、複製されたデータベースで設計文書のロックを有効にし、ロック機能をサポートしている、WebDAV が使用可能なアプリケーションを使う必要があります。ロックを有効にすると、設計要素のロックが有効でも無効でも、常に変更がシステム管理サーバーのマスターロックデータベースに複製され、ロックされている設計要素は他のアプリケーションでは変更できません。ロック機能をサポートしていない WebDAV クライアント (Windows エクスプローラなど) の場合、IBM(R) Lotus Domino(R) Web サーバーがクライアントの代わりに設計要素を更新前にロックして、更新の完了後にロックを解除します。さらに、設計文書のロックが有効になっているデータベースでロックが解除された設計要素についての情報を返すメソッド (GET、HEAD、PROPFIND など) により、データが返される前に、必要に応じてマスターロックデータベースを使って設計文書が複製されます。これにより、ロック機能をサポートしていない WebDAV
クライアントを使っていても、更新が失われたり複製が競合したりする可能性を最小限に抑えることができます。
ロックによる保護の欠点は、次のとおりです。
設計文書のロックが有効になっている場合は WebDAV で何をするにしても、データベースのシステム管理サーバー (「マスターロック」サーバーとも呼ばれます) が使用可能になっている必要があります。システム管理サーバーはデータベースのアクセス制御リストの [詳細] パネルで指定されています。
システム管理サーバーにない複製については、パフォーマンスが重大な影響を受けます。ロック機能をサポートしていない WebDAV クライアントを使って多数のファイルを操作する必要がある場合 (たとえば、Windows エクスプローラを使って一連のファイルをデータベースにコピーする場合)、操作を実行する前に、一時的に設計文書のロックを解除するか、またはデータベースのシステム管理サーバーをデータベースの保存サーバーに設定したほうがいい場合があります。操作が完了したら、設定を復元してからマスターロックデータベースを使ってデータベースを複製して、複製の競合を処理します。含まれている設計要素の数によっては、こちらの方法を使用したほうが、1 つの文書の複製を複数回行う (これを使用しなかった場合に Lotus Domino Server が行う必要がある) という方法よりも、はるかに効率的な場合があります。
関連項目
WebDAV クライアントを使用してデータベースリソースを編集および管理する
WebDAV クライアントを使用してデータベースリソースにアクセスする
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