複合アプリケーション - 設計と管理


埋め込みビューを持つ新規 Lotus Notes フォームを作成する
前の作業では、ディスカッションテンプレートを使用して IBM(R) Lotus Notes(R) のローカルデータベースを作成しました。また、そのデータベース内に、プロパティブローカー機能による複合アプリケーション内のコンポーネント間通信を実現するために後で使用する文書も作成しました。

この作業では、Lotus Notes ディスカッションデータベースを、埋め込みビューを持つ 新規 Lotus Notes 8 フォームで強化します。このフォームは後に、概要で説明した複合アプリケーション内の下位コンポーネントとして使用されます。この Lotus Notes フォームをコンポーネントとして使用し適切に関連付けることにより、上位コンポーネントとの因果関係を持たせることができます。また、ユーザーの操作に応じて、上位コンポーネントから発行された値に合致する文書を埋め込みビューにリストすることが可能になります。

2 つのコンポーネントからなる複合アプリケーションでコンポーネントとして使用する新規 Lotus Notes フォームを作成するには、次の手順を実行します。

1 Lotus Notes 8 Client で MyDiscussion.nsf を開きます。

2 表示されたビューで任意の行を選択します。

3 [ビュー] - [設計] をクリックして、IBM(R) Lotus Domino(R) Designer 8 を起動します。Lotus Domino Designer 8 が開き、MyDiscussion.nsf 内のフォームのリストが表示されます。

4 Lotus Domino Designer 8 で [作成] - [設計] - [フォーム] をクリックして、MyDiscussion.nsf 内に新規フォームを作成します。

5 フォームの最上部に、スタティックテキスト「Display documents in category」を追加します。

6 [ファイル] - [保存] をクリックして、フォームを保存します。フォーム名の入力を求めるメッセージが表示されたら、「DocByCategoryForm」と入力します。

7 [作成] - [フィールド] をクリックして、フォームのスタティックテキストの右にフィールドを追加します。[名前] フィールドに「CategorytoDisplay」と入力し、[種類] フィールドのプロパティを [テキスト] と [編集可能] に設定します。

8 [CategorytoDisplay] フィールドの右をクリックし、[Enter] キーを 2 回押して、新規フォーム内でカーソルを下に移動します。

9 [作成] - [埋め込み設計要素] - [ビュー] をクリックして、フォームに埋め込みビューを追加します。ダイアログが表示されたら、ビュー名 [カテゴリ別] をクリックします。完了したら [OK] をクリックします。

10 新たに追加した埋め込みビューをクリックして選択し、[オブジェクト] リストの [単一カテゴリの表示] (リストの下部) をクリックします。プログラムペインで「CategorytoDisplay」と入力します。


11 (省略可能) 埋め込みビューの右にカーソルを置き、[Enter] キーを押して、フォーム内でカーソルを下に移動します。[作成] - [フィールド] をクリックし、次のサブステップに従って、フォームに [SaveOptions] というテキストフィールドを追加します。 12 [ファイル] - [保存] をクリックして、新規フォームに対して行った変更を保存します。
13 Lotus Domino Designer で [設計] - [Notes でのプリビュー] をクリックして、フォームの Lotus Notes 8 でのプリビューを行います。フォームが Lotus Notes 8 で表示されます。

14 最初の作業で作成した文書のカテゴリ値に合致する、「Category1」または「Category2」などの文字列を入力します。

15 [ビュー] - [更新] をクリックして、フォームの埋め込みビューを更新します。入力したカテゴリ値に合致する値を持つ文書が、埋め込みビューにリストされます。

16 [Escape] キーを押し、新規文書を保存しないで閉じます。

17 Lotus Domino Designer 8 を閉じます。

これで、2 つのコンポーネントからなる複合アプリケーションのコンポーネントの 1 つとして使用する、埋め込みビューを持つ Lotus Notes フォームができました。後の作業でこのフォームを強化して、コンポーネント間通信をサポートします。

関連項目