実装 (または PortType) クラス -- Java または LotusScript のコードは、Web サービスの各操作に対するパブリックメソッド、関数、またはサブルーチンを含むクラスを定義します。WSDL 文書では、これらの操作は <wsdl:portType> の下の <wsdl:operation> 要素として表されます。クラス名はプロパティボックスの [基本] タブの [PortType class] に一致する必要があります (「PortType」という用語は WSDL 文書に関する W3C 仕様からきています)。
単純な場合としては、操作に入力パートではない出力パートがある、Java または LotusScript のコードのパラメータが操作の <wsdl:input> メッセージにマップされる、戻り値が <wsdl:output> メッセージにマップされるなどがあります。また、Java の場合、出力パートと入出力パートがインターフェース javax.xml.rpc.holders.Holder (StringHolder、FloatHolder など) を実装するクラスであるパラメータにマップされます。LotusScript の場合、出力パートと入出力パートは lsxsd.lss に定義された HOLDER クラス (STRING_HOLDER、SINGLE_HOLDER など) にマップされます。
また、操作は呼び出し元にエラーを返すこともあります。WSDL 文書で操作に対して指定された <wsdl:fault> メッセージに対応する障害サブクラスを通じて、または WS_FAULT 基本クラス (LotusScript) または lotus.domino.types.Fault か java.lang.Exception クラス (Java) を直接使用してエラーを返します。
新しい Java Web サービスを作成すると、スケルトン実装クラス Untitled が作成されます。
WSDL 文書を Web サービスにインポートした場合、WSDL の内容に基づいて実装クラスが生成されます。クラスのパブリックプロトタイプメソッド、関数、およびサブルーチンは、WSDL 文書にある最初の <service> 要素の最初の <port> 要素に対して定義された Web サービス操作に対応します。プロトタイプメソッドで参照されている他のクラスまたは型も、そのパブリックデータメンバーと共に WSDL 文書から生成されることがあります。プロトタイプインターフェースを変更した場合、対応する WSDL 文書は Web サービスの保存時に変更されます。そのような変更をモニターし、防止するには、[WSDL インターフェースの更新を警告] プロパティを使用します。
実装クラスを最初から作成する場合、そのプロトタイプメソッド、関数、およびサブルーチンによって、WSDL 文書に定義されるメッセージと操作が決まります。