アプリケーションの設計
リンクを行う場合は、オブジェクトはソースアプリケーションに格納されたまま、ホストアプリケーションに表示されます。ここでは、IBM(R) Lotus Notes(R) フォームがホストアプリケーションになります。たとえば、頻繁に更新する Lotus 1-2-3(R) のワークシートがフォームに含まれている場合があります。オブジェクトをフォームにリンクすると、ソースアプリケーション上で制御できるという利点があります。ソースアプリケーション内でオブジェクトを更新すると、このオブジェクトへのリンクがすべて自動的に更新されます。オブジェクトをリンクした場合の欠点は、そのオブジェクトが保存されたファイルへのアクセス権と、オブジェクトの作成に使用したアプリケーションへのアクセス権を、すべてのユーザーに与える必要があることです。この例では、ユーザーはワークシートファイルと 1-2-3 が必要です。
オブジェクトを埋め込んだ場合は、そのオブジェクト自体がフォームに入ります。埋め込まれたオブジェクトは、そのフォーム内でアクティブになります。ユーザーは、フォームからオブジェクトを変更したり、更新したりできます。たとえば、図形オブジェクトをフォームに埋め込んだ場合、ユーザーがこの図形オブジェクトを表示するには、オブジェクト作成時に使用したものとの互換性があるバージョンのソースアプリケーションを使う必要があります。図形オブジェクトを修正するには、[設計者] のアクセス権が必要です。
OLE と LotusScriptOLE を活用するには、LotusScript を使って、ワークフローアプリケーションの作成または機能強化を行います。LotusScript を使うと、Lotus Notes 文書内にオブジェクトを作成して、管理や更新を行うことができます。 OLE オブジェクトでの LotusScript の使用について詳しくは、『Lotus Domino Designer プログラミングガイド』を参照してください。
フォームにオブジェクトをリンクするオブジェクトをリンクするには、そのオブジェクトをあらかじめソースアプリケーションに作成しておきます。 1 オブジェクトのリンクと埋め込み (OLE) をサポートするソースアプリケーションを使用して、オブジェクトを作成します。
2 アプリケーションのデータをクリップボードにコピーします。
3 IBM(R) Lotus Domino(R) Designer でフォームを開き、オブジェクトを表示する場所をクリックして、[編集] - [形式を選択して貼り付け] を選択します。次に、[リンク貼り付け] を選択し、[OK] をクリックします。
4 フォームを保存して閉じます。
フォームにオブジェクトを埋め込むLotus Domino Designer で埋め込みオブジェクトを作成できます。 1 オブジェクトを表示する場所を、フォームでクリックしてから、[作成] - [オブジェクト] を選択します。OLE をサポートする利用可能なアプリケーション名が [オブジェクトの種類] に表示されます。
2 アプリケーションを選択します。Lotus Domino Designer のデフォルトでは、アプリケーションを「インプレース」で起動します。ただし、そのアプリケーションがこの機能をサポートしている場合に限ります。使用できない場合は、Lotus Domino Designer からアプリケーションを開きます。
3 このアプリケーションでデータを作成します。
4 「インプレース」編集機能を使用しているときは、OLE アプリケーションの範囲の外をクリックすると、Lotus Domino Designer に戻ります。 Lotus Domino Designer からアプリケーションを開いた場合は、アプリケーションを終了します。
5 フォームを保存して閉じます。
関連項目