複合アプリケーション - 設計と管理

IBM Lotus Domino Designer の複合アプリケーション
複合アプリケーションは、サービス指向アーキテクチャ (SOA) および「Contextual Collaboration」戦略における主要な要素の 1 つです。複合アプリケーションを作成および編集する機能により、異なる種類のコンポーネントやテクノロジーの統合が容易になります。

複合アプリケーションを作成すると、IBM(R) Lotus Notes(R) アプリケーションの NSF コンポーネント、Eclipse コンポーネント、Lotus Component Designer コンポーネントをユーザーエクスペリエンスの一環としてコンテキストに応じて疎結合できます。複合アプリケーション内のコンポーネントは相互に関連付けることができます。これにより、あるコンポーネントでユーザーがアクションを起動したときに、別のコンポーネントにアクションをトリガーすることができます。

この機能は、プロパティ、アクション、プロパティブローカーでサポートされます。WebSphere Portal の複合アプリケーションモデルとプロパティブローカーモデルが、Lotus Notes リッチクライアントで使用できるようになりました。IBM(R) Lotus Domino(R) Designer では、NSF コンポーネントのプロパティブローカーのエクスペリエンスを利用できるようになりました。これにより、Lotus Notes リッチクライアント内でより生産的にユーザーエクスペリエンスを活用できます。複合アプリケーションは、Lotus Notes リッチクライアントの Composite Application Editor またはブラウザの WebSphere Portal Application Template Editor を使用して定義できます。どちらについても、本セクションで説明されています。

複合アプリケーションのエンドユーザーは、個別に作成された複数のコンポーネントが 1 つのコンテキストにアセンブルされたものを使用することができます。1 つの複合アプリケーションには 1 ページ以上を含めることができ、各ページには 1 つ以上のコンポーネントを含めることができます。複合アプリケーションが提供するシングルコンテキストにより、異なるアプリケーションまたはシステムを使用する作業でも、さまざまなアプリケーションやウィンドウを切り替える必要がなくなります。

複合アプリケーションのホストとして、IBM(R) Lotus Domino(R) Server または WebSphere Portal Server を使用できます。NSF の複合アプリケーションをローカルで使用することもできます。NSF ベースの複合アプリケーションは、Composite Application Editor を使って定義でき、複合アプリケーション内のさまざまなコンポーネントを関連付けたり接続したりできます。

以下に、Lotus(R) Notes 8 の複合アプリケーションについての重要なポイントを示します。


開発の役割分担複合アプリケーションを作成するための開発においては、数種のアプリケーション開発や管理など、役割をいくつかの種類に分けて分担することができます。メンバーを高レベルの技術を持つコンポーネント開発者に限定する必要はありません。複合アプリケーション開発には、以下のような役割があります。
メモ ローカルの Eclipse 更新サイトは、管理にも使用されることがあります。詳細については、「Eclipse コンポーネントを構築する」を参照してください。

複合アプリケーションで作業を始める前にこの文書は、Lotus Notes データベースの新規作成、Notes ビューの変更、シンプルな Lotus Notes フォームの作成、プログラムペインを使用しての Lotus Notes 式と LotusScript の入力に慣れているユーザーを想定して書かれています。
複合アプリケーションの開発とアセンブルを行うには、Lotus Notes 8 のシステム要件の前提条件を満たしていることの他に、自分 (または管理者) のコンピュータに以下がインストールされていることを確認してください。


メモ 現在、Lotus Domino Designer は Linux ではサポートされていません。

複合アプリケーションで作業を始める前に、この複合アプリケーションの文書に目を通して、サポートされる機能やアプリケーションの目的について確認してください。

関連項目