LOTUSSCRIPT 言語


%Include 命令

コンパイル時に、テキストファイルの内容をこの命令があるモジュールに挿入します。

構文%Include fileName
構成要素fileName


使用法%Include 命令は、後に続けて記述できるコメントを除いて、行の唯一の項目でなければなりません。この命令の後は、空白 (スペース文字、タブ文字、または改行文字) にする必要があります。
挿入されるファイルのパスを指定しない場合は、使用している Lotus ソフトウェアアプリケーションによって検索パスが異なります。たとえば Lotus Notes を使用している場合は、Lotus Notes のプログラムディレクトリが既定のディレクトリになります。これは、ディレクトリが一部しか指定されていない場合も同様です。次の表は、fileName に入力された値に応じて検索パスがどのように変化するかを示しています。
%Include ステートメントパスのタイプLotusScript が検索するファイル
%Include "myfile.lss"相対パス、ディレクトリなし<プログラムディレクトリ>\myfile.lss
%Include "include\myfile.lss"相対パス、ディレクトリあり<プログラムディレクトリ>\include\myfile.lss
%Include "c:\include\myfile.lss"絶対パスc:\include\myfile.lss
挿入されるファイル自体に %Include 命令を含めることもできます。最大 16 個のファイルをネストできます。

コンパイル時に、%Include 命令が指定されたファイルの全内容で置き換えられます。置換された内容は、現在のスクリプトの一部としてコンパイルされます。

挿入されたファイル内のステートメントでランタイムエラーまたはコンパイルエラーが発生した場合は、%Include 命令の行番号が報告されます。

挿入するファイルは、LotusScript のステートメントのみを含んだテキストファイルでなければなりません。このファイルにコンパイルできない項目が含まれていると、コンパイラエラーが発生します。

このファイルが見つからない場合はエラーとなります。

メモ EBCDIC プラットフォームは、LotusScript Release 5 (Lotus Notes/Domino Release 6) 以降、後方互換性を備えていることがあります。それ以前のリリースでは、インクルードされたファイルを LMBCS (1 バイトの範囲では ASCII と同じ) として解析します。現行のリリースでは、プラットフォーム固有の文字セットを使用しているインクルードされたファイルを解析します。EBCDIC 上では、インクルードされたテキストは EBCDIC でなければなりません。特に、ASCII コード化された LotusScript のソースファイルをテキスト変換 (バイナリ FTP など) せずに出荷している場合は、ソースファイルを EBCDIC プラットフォーム上で変換してからインクルードする必要があります。


関連項目