サブルーチンを定義します。

構文[ Static ] [ Public | Private ] Sub subName [ ( [ argList ] ) ]
[ statements ]

End Sub

構成要素Static

省略可能。サブルーチンのローカル変数の値を、サブルーチンの呼び出し間で保存するように指定します。

省略可能。Public は、そのモジュールがロードされている限り、そのスコープ (モジュールまたはクラス) の外からサブルーチンを参照できることを示します。Private は、サブルーチンが現在のスコープ内でのみ参照できることを示します。

既定では、モジュールスコープでのサブルーチンは Private です。クラススコープでのサブルーチンの既定は Public です。

サブルーチンの名前。Delete、Initialize、New、Terminate というサブルーチン名は特殊です。この 4 つの名前は Sub Delete、Sub Initialize、Sub New、Sub Terminate の各トピックで説明する用途にのみ使います。

省略可能。呼び出すときにサブルーチンに渡す引数の宣言をカンマで区切ったリストです。

各引数の宣言の構文は次のとおりです。

ByVal argument [ ( ) | List ] [ As dataType ]


ByVal は、argument が値渡しされるように指定します。つまり、argument に渡される値は、元の値への参照ではなく、サブルーチンの呼び出しで指定した値のコピーです。

argument() は配列変数です。argument List は、argument をリスト変数として識別します。それ以外の場合、argument には LotusScript でサポートされるどの型の変数でも指定できます。

As dataType は変数のデータ型を指定します。この節を省略し、データ型の接尾辞を使って、変数をスカラーデータ型の 1 つとして宣言できます。この節を省略し、argument の終わりにデータ型の接尾辞を追加しなければ (同時に、既存の Deftype ステートメントで処理されていなければ)、Variant 型が代入されます。


引数宣言のリスト全体をカッコで囲みます。

サブルーチンは値を返しません。

サブルーチンは次の 2 つの方法で呼び出せます。

subName arg1, arg2, ...

Call subName (arg1, arg2, ...)

サブルーチンの定義では、別のプロシージャ (関数、サブルーチン、プロパティ) を定義できません。

クラスのサブルーチンのメンバは Static として宣言できません。

サブルーチンから抜け出るには Exit Sub ステートメントを使います。

Lotus ソフトウェアアプリケーションには、スクリプト内で使えるように特別な名前のサブルーチンが用意されていることがあります。詳しくは、製品のマニュアルを参照してください。

例
関連項目

LotusScript ランゲージリファレンス: Q - T
識別子の作成規則
プロシージャ
引数の参照渡しと値渡し
Call ステートメント
Class ステートメント
Exit ステートメント
Function ステートメント
Property Get/Set ステートメント
Sub Delete
Sub Initialize
Sub New
Sub Terminate

用語集