複合アプリケーション - 設計と管理


Lotus Expeditor ツールキットと Lotus Notes を開発環境として使用する
ここには、Expeditor ツールキットと Lotus Notes を開発環境として使用したい複合アプリケーション開発者向けの設定情報を記載します。次の手順を実行すると、Lotus Notes と Lotus Expeditor ツールキットを使用した開発/テスト/デバッグ環境を素早く設定することができます。

Lotus(R) Expeditor ツールキットには、Lotus Expeditor プラットフォームで使用する OSGi プラグイン、Web アプリケーション、埋め込みトランザクションアプリケーション、Web サービスクライアントとプロバイダ、ポートレットアプリケーションの作成とテストに必要なツールが揃っています。Lotus Expeditor は、OSGi 上に構築された Eclipse 3.2.1 をベースにしています。このリリースでは、Eclipse 3.2.1 プラグインは OSGi プラグインとして動作します。Eclipse 3.2.1 に付属のプラグイン開発環境 (PDE) には、OSGi プラグインの開発に役立つさまざまな機能が用意されています。Lotus Expeditor ツールキットは、Eclipse PDE により提供される堅牢なベースをもとに構築されています。

Lotus Expeditor ツールキットを使用すると、Lotus Expeditor ランタイム上で動作する「プラグイン」としてアプリケーションやサービスを構築できます。Lotus Expeditor ツールキットを使用すれば、OSGi プラグインの内部構造を詳しく知らなくてもプラグインを作成できます。このツールキットのフォームは非常に単純で、Eclipse 環境内から自動支援を使用して多数のプラグインを開発、保存したい開発者向けに設計されています。

インストールこのツールキットは、Eclipse 3.2.1 または 3.2.2 ベースの任意の IDE 環境にインストールして使用できます。詳しくは、Lotus Expeditor ツールキットのマニュアルを参照してください。

自動設定Lotus Notes 開発者は、Expeditor ツールキットと Java 5 VM を Lotus Expeditor DRE (デバイスランタイム環境) の CD からインストールしてください。DRE のインストールに関する更新サイトが作成されています。リモートロケーション用の更新マネージャを設定し、URL として http://ausgsa.ibm.com/projects/p/pvc_public/xpdt_611/DRE/updates/tooling/ を使用します。DRE 更新サイトは、VM に変更があった場合にのみ更新されます。
Expeditor ツールキットをインストールして IDE を再起動すると、[Toolkit の構成] ダイアログボックスが表示されます。

メモ Java 5 VM をインストールする必要がある場合は、この時点で [キャンセル] をクリックし、DRE 更新サイトから Java VM をインストールして再起動します。再起動時には、このダイアログボックスが再度表示されます。

[環境のテスト] ドロップダウンボックスから Expeditor、Notes 8、または Sametime のテストターゲット環境を選択します。残りのフィールドは、各製品のデフォルトインストールに基づいて更新されます。選択後は、必要に応じて [ターゲットロケーション] フィールドを変更してください。このディレクトリは、ターゲット製品の RCP インストールディレクトリのルートにする必要があります。Expeditor の場合は、組み込んだテスト環境のロケーションがデフォルトロケーションとなります。推奨の設定は次のとおりです。
環境コンパイラの準拠レベルVM 名
Notes 8 5.00J2SE 5.0 (Win32 または Linux)
Sametime1.40jclDesktop (Win32 または Linux)
Expeditor (デフォルト)1.40jclDesktop (Win32 または Linux)
Expeditor (Java 5)5.00J2SE 5.0 (Win32 または Linux)
[ワークスペースを最初に開くときにツールキットの構成を試行します] ラジオボタンを選択することをお勧めします。このラジオボタンを選択すると、ツールキットとともにワークスペースを初めて使用するときにのみプロンプトが表示されます。

正しい起動設定を行うには、環境に合ったデフォルトターゲットも設定する必要があります。デフォルトターゲットを設定するには、[ウィンドウ] - [プリファレンス] - [Client Services] - [開発] を選択し、ドロップダウンボックスからターゲットとして [Notes 8] を選択します。

IDE 環境を再設定する必要がある場合は、[ウィンドウ] - [プリファレンス] - [Client Services] を選択して設定画面にアクセスし、環境に合った適切な設定を行います。

クライアントを起動する設定した IDE 内からクライアントを起動するには、次の手順に従ってください。
1 [実行] - [実行...] を選択します。

2 [Client Services] を選択します。

3 [作成] をクリックします。

4 名前を入力します (例 「Notes の起動設定」)。

5 [起動する前にワークスペース・データをクリア] を選択します。

6 [実行] をクリックします。

最初に選択したターゲットによって、すべての VM 引数が設定されます。Client Services ランチャー機能のタブは Eclipse PDE ランチャーと似ていますが、いくつかの追加機能があります。

機能レベルで起動設定からプラグインを追加または削除するには、[プロフィール] タブに変更し、追加または削除する機能を選択します。ワークスペースのデフォルトとは異なるターゲットで起動するには、ランチャーの [プロフィール] タブに変更し、起動するターゲットを選択します。

ターゲットについて、およびカスタムターゲットの作成について詳しくは、Lotus Expeditor のマニュアルを参照してください。

手動設定自動設定オプションを使用したくない場合は、次の手順に従って環境を手動で設定してください。
メモ 次の手順では、Lotus Notes が c:\notes にインストールされていることを前提とします。

ターゲットプラットフォームを設定するEclipse IDE 内から、次の手順を実行します。
1 [ウィンドウ] - [プリファレンス] を選択します。

2 [プラグイン開発] を展開します。

3 [ターゲットプラットフォーム] を選択します。

4 [Location edit control] で、「C:\notes\framework\eclipse」と入力します。

5 [再ロード] ボタンをクリックします。

6 [OK] をクリックします。

JRE を設定するEclipse IDE 内から、次の手順を実行します。
1 [ウィンドウ] - [プリファレンス] を選択します。

2 [Java] を展開します。

3 [インストール済みの JRE] を選択します。

4 [J2SE 5.0] の横のボックスにチェックマークを付けます。

5 [OK] をクリックします。

デフォルトプラットフォームを設定するEclipse IDE 内から、次の手順を実行します。
1 [ウィンドウ] - [プリファレンス] を選択します。

2 [Client Services] を選択します。

3 [デフォルトターゲット選択] を [Notes 8] に変更します。

4 [OK] をクリックします。

新規の起動設定を作成するEclipse IDE 内から、次の手順を実行します。
1 [実行] - [実行...] を選択します。

2 [Client Services] を選択します。

3 [作成] をクリックします。

4 (省略可能) 名前を入力します (例 「Notes の起動設定」)。

5 (省略可能) [起動する前にワークスペース・データをクリア] を選択します。

6 [実行] をクリックします。