アプリケーションの設計


データコネクションリソースのオプションを指定する
データコネクションリソースの基本的な内容の定義を完了すると、いくつかのオプション情報によってリソースをカスタマイズすることができます。次のオプションは [データコネクションのプロパティ] インフォボックスの [オプション] タブで使用でき、あらゆる種類のデータ接続に適用されます。

[データコネクションのプロパティ] インフォボックスを開くには、[設計] - [設計のプロパティ] を選択します。

最大同時接続数
データ接続について同時接続の最大数を設定します。デフォルトは 1 です。

キーフィールドの更新を許可しない
デフォルトでは、このオプションがオンになっており、キーフィールドの値が変更されないようになっています。キーフィールドは、バックエンド検索で使用されます。

変更されたフィールドのみを更新
このオプションは、IBM(R) Lotus Notes(R) 文書内の対応するフィールドが編集されていない場合、外部データソース内のフィールドが更新されないようにします。

テーブルの個々の列に対する更新をモニターするトリガが外部システムにある場合は、このオプションを使用します。

矛盾の検出を有効
このオプションにより、Lotus Notes 文書が開かれたときから外部データが変更されていないことを確認します。変更されていた場合、外部データソースへの更新は失敗します。

このオプションが有効なときに Lotus Notes 文書のデータを変更して文書を保存する場合、文書を保存したとしても、追加の変更をする前に文書を終了しなければなりません。

メモ 文書へのアクセスに HTTP を使用するときは、「矛盾の検出」はサポートされません。

空白の削除
キーフィールド以外のフィールドについてだけ後続の空白を削除するかどうか指定をします。

データの不一致に関するアクション
エラーが発生すると何が起こるかを指定します。エラー情報を戻すか、精度を落とすか、またはデータを切り捨てるように設定することができます。どのオプションを使用するかは、送信されるデータの種類によって異なります。たとえば、ソースアプリケーションがターゲットの Lotus Notes フィールドよりも高い精度をサポートしている場合には、数値データについて精度を落としてもかまわない場合があります。長いテキスト文字列を扱う場合、2 つのフィールド文字列の長さが異なるデータを切り捨てるように設定することがあります。データの切り捨てを選択すると、数値データの精度が落ちる可能性があるので、注意してください。データの完全な保全性が要求される場合には、エラー情報を戻すように選択することもできます。データの切り捨ては、キーフィールドに対しては絶対に選択しないでください。選択すると、アプリケーションが正しく機能しなくなる可能性があります。

レコードがない場合のアクション
要求するレコードがない場合は、エラーメッセージを戻すか、エラーを無視してデータの検索を続行するか、または外部レコードを作成するように、このオプションを設定することができます。たとえば、外部テーブルが何らかの理由で同期しなくなり、文書に対応する DB2 の行がない場合、このオプションは DB2 で外部レコードを作成して、文書スタブを使用できるようにします。それ以外の場合は、エラーメッセージが戻され、スタブ文書は開くことも使用することもできません。

特定のアプリケーションのカスタム設定上記の一般的なオプション以外に、一部のアプリケーションにはカスタム設定を持つものがあります。
アプリケーション設定使用法
DB2データジャーナリングこのオプションを選択して、ジャーナルデータソース以外のデータソースに対して SQL 検索を実行できるようにします。たとえば、ジャーナル処理のない IBM eServer iSeries データベースのように、データソースがジャーナルデータ以外のデータである場合、このオプションを選択しないと、SQL 検索はサポートされません。このオプションによってアクセスモードが読み込み専用 (トランザクション分離レベルのコミットされていない読み込み) に設定され、SQL 検索が可能になります。デフォルトのアクセスレベルは、読み書き可能 (トランザクション分離レベルのコミットされた読み取り) に設定されています。
ODBCシングルスレッドODBC ドライバの中には、マルチスレッドの実行をサポートしていないものがあります。そのようなドライバを使用する場合に、[シングルスレッド] オプションを設定すると、ドライバがマルチスレッドを実行しないようにできます。Intersolv ODBC ドライバのリリース 3.01 以上は、マルチスレッド形式です。特にアプリケーションのトラフィック量が大きいときなどに、不正な動作または説明できない動作が発生したら、このオプションをシングルスレッドに設定し、その処理をやり直します。
OLE DBプロバイダOLE DB プロバイダが使用するプログラム ID です。
OLE DBプロバイダ文字列必須のプロバイダ文字列値です。このフィールドは、

OLE DB DBPROP_INIT_PROVIDERSTRING プロパティにマップされます。

OLE DB認証サービスプロバイダが使用する認証サーバーの名前です。このフィールドは、OLE DB DBPROP_AUTH_INTEGRATED プロパティにマップされます。

関連項目