ロケーションとアカウント


ローミングユーザーを設定する
IBM Lotus Domino システム管理者は、複数のコンピュータで Lotus Notes を使用する必要があるユーザーに対して、ローミングユーザーの権限を与えることができます。

ローミングユーザーの権限を持つ Lotus Notes ユーザーは、企業内の IBM Lotus Notes 6 以上がインストールされている任意のコンピュータから、カスタマイズされた設定と個人情報にアクセスできます。ローミングユーザーのデータは、ローミングユーザーのコンピュータとローミングユーザーのサーバーの間、またはローミングユーザーのコンピュータとローミングレプリカサーバーの間で複製されます (ローミングユーザーのサーバーは、通常はユーザーのホームサーバーですが、例外もあります。ローミングレプリカサーバーは、ユーザーのローミングアプリケーションのレプリカが保存されているサーバーです)。

ローミングユーザーが任意のコンピュータ上で Lotus Notes を起動すると、自動的にユーザーの最新の個人アドレス帳、ブックマーク、ジャーナルがローミングユーザーのサーバーから取得されます。これらのファイルに加えられた変更は、ローミングユーザーのサーバーに複製され、そこから別のコンピュータに複製されます。そのため、ローミングユーザーがどのコンピュータで Lotus Notes を使用しても、一貫性が保たれます。

Lotus Domino システム管理者がローミングユーザーの権限を与えるときには、Domino ディレクトリにあるユーザー文書の設定を変更するツールを使用してローミングプロフィールを作成します。

ローミングユーザーのサーバーによって複製されるアプリケーションのデータについて詳しくは、「ローミングユーザーのサーバーによって複製される情報」を参照してください。

メモ ローミングユーザーの権限が与えられていると、マルチユーザーバージョンの Lotus Notes を使用して作業できます。

マルチユーザーバージョンの Lotus Notes について詳しくは、「ほかのユーザーとコンピュータを共有する」を参照してください。

次の項目をクリックしてください。


新しい Lotus Notes ユーザーとしてローミングユーザーになる初めて Lotus Notes を使用する場合は、ローミングユーザーの権限がすでに与えられているかどうかを管理者に確認してください。管理者が Lotus Notes ユーザーを登録する際にローミングユーザーの権限を与えた場合は、そのユーザーが任意のコンピュータ上の Lotus Notes で作業を開始するとデータが自動的に複製されます。
管理者によりローミングユーザーの権限が与えられていない場合は、ほかのコンピュータで作業を始める前に権限を与えてもらうよう依頼してください。このリリースの Lotus Notes を複数のコンピュータ上ですでに使用している場合は、次の手順に従ってください。

注意 権限を要求する際は、自分のフルネーム (企業でフルネームが使用されている場合、Jane Q Public/Acme/Sales などの名前) が連絡先、ブックマーク、個人ジャーナルの各アプリケーションのアクセス制御リストで [管理者] に指定されていることをあらかじめ確認しておきます。また、これらのアプリケーションは、デフォルトの名前 (names.nsf、bookmark.nsf、および journal.nsf) が付いている必要があります (個人ジャーナルをローミングする場合)。個人ジャーナルをローミングしない場合は、個人ジャーナルをローカルに保存するを参照してください。

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複数のリリースの Lotus Notes を使用した後、ローミングユーザーになるローミングユーザーになるには、ローミングユーザーの権限を与えてもらうよう Lotus Domino システム管理者に依頼する必要があります。
注意 ローミングユーザーになれるのは、Lotus Notes ID が階層名 (たとえば、Jane Q Public/Acme/Sales など) の場合に限られます。そうでない場合は、Lotus Domino 管理者に連絡し、ID を階層形式に再認証してもらいます。そのとき、完全な階層名が、連絡先、ブックマーク、個人ジャーナルの各アプリケーションのアクセス制御リストで、管理者として指定されていることを確認します。また、これらのアプリケーションは、デフォルトの名前 (names.nsf、bookmark.nsf、および journal.nsf) が付いている必要があります (個人ジャーナルをローミングする場合)。個人ジャーナルをローミングしない場合は、個人ジャーナルをローカルに保存するを参照してください。

すでに複数のコンピュータ上で Lotus Notes を使用している場合は、メインの作業マシンであるコンピュータに最新のブックマーク、連絡先、その他の個人設定が保存されているはずです。管理者からローミングユーザーの権限を与えられた後、次の手順を実行します。

1 メインコンピュータ上で Lotus Notes を起動し、メールなどのアプリケーションを開いてホームサーバーに接続します。


2 メインコンピュータで情報の複製を開始して、ローミングユーザーになるかどうかを確認するメッセージが表示されます。[はい] をクリックします。
3 次に使用するコンピュータを起動します。

4 (省略可能) 次に使用するコンピュータの names.nsf、bookmark.nsf、または journal.nsf ファイルに、連絡先、ブックマーク、その他の必要な情報が保存されている場合は、オペレーティングシステムの機能を使用してそのファイルのバックアップコピーを作成します。その後、バックアップファイルの名前を変更したり、バックアップファイルを追加したり、バックアップファイルを開いてその情報をコピーし、アプリケーションに貼り付けたりすることができます。オペレーティングシステムにより保存されたファイルの場所が不明な場合は、管理者に問い合わせてください。

5 Lotus Notes を起動してホームサーバーに接続します。このコンピュータをローミングユーザー用にアップグレードするかどうかを確認するメッセージが表示されます。[はい] をクリックします。


6 Lotus Notes を再起動します。ここで、作業データがローミングサーバーからこのコンピュータに複製されます。

7 使用するほかのコンピュータでも手順 3 から 6 を実行します。

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ローミングユーザーの情報を管理するローミングユーザーは、Lotus Notes の起動時と終了時に複製が実行されるように複製スケジュールを設定し、スケジュールに連絡先、ブックマーク、個人ジャーナルを含めることができます。これが、唯一の複製スケジュールになります。つまり、ローミングユーザーのサーバーを介して複製が実行されないほかのアプリケーションに対しても、Lotus Notes の起動時と終了時に複製が実行されます。
ヒント 連絡先、ブックマーク、個人ジャーナルを高優先順位に設定すると、スケジュールに設定されているほかのアプリケーションよりも頻繁に複製されます。

複製スケジュールについて詳しくは、「複製をスケジュールする」を参照してください。

連絡先、ブックマーク、個人ジャーナルの現在のロケーションに対するエントリがレプリケータページに作成されます。

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個人ジャーナルをローカルに保存する個人ジャーナルアプリケーションに保存されている個人情報を、ローミングユーザーのサーバーを介して複製できないようにするには、次の手順でファイル名を変更してローカルに保存します。ローミングユーザーになる前に、ローミングする先のすべてのコンピュータのジャーナルにもこのような変更を加える必要があります。Welcome ページで指定されている個人ジャーナルアプリケーションや、journal.nsf というファイル名の個人ジャーナルアプリケーションは、すべてローミングされます。
1 Welcome ページに移動して、[個人ジャーナル] アイコンをクリックします。

2 [通知] ダイアログボックスで [個人ジャーナルを作成していない] を選択し、ダイアログボックスを閉じます。

3 個人ジャーナルアプリケーション (journal.nsf) を開きます。

4 [ファイル] - [アプリケーション] - [コピー] を選択します。

5 [ファイル名] フィールドで、journal.nsf 以外の名前を入力します (たとえば、journal_local.nsf)。

6 新しいジャーナルをブックマークに追加して、再度見つけられるようにします。

7 元のジャーナル (journal.nsf) を開きます。

8 [ファイル] - [アプリケーション] - [削除] を選択し、[はい] を選択します。

9 Lotus Notes を終了して再起動します。

メモ 個人ジャーナルのアプリケーションは、名前を journal.nsf 以外に変更済みの場合はコピーする必要はありませんが、Welcome ページで指定されていないことを確認する必要があります。

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関連項目