LOTUS NOTES アプリケーション
未読マークを使用しない 未読マークでは、どの文書をまだ読んでいないかをトラッキングできます。アプリケーションに未読マークを残しておくと処理速度が遅くなります。IBM Lotus Domino ディレクトリや Domino ログファイルなど、未読マークが実用的でないアプリケーションもあります。文書のステータスをトラッキングする必要がない場合は、未読マークを無効にするとアプリケーションのパフォーマンスが向上します。このプロパティを選択しない場合は、[[未読マークの複製] 設定] が有効になります。この場合は、複製のタイミングを指定する必要があります。
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未読マークを複製する メールアプリケーションでは、未読マークを複製することをお勧めします。ただし、未読マークをかなり頻繁に複製すると、マルチユーザー対応のアプリケーションが処理能力を消費し、パフォーマンスが低下することがあります。このため、このようなアプリケーションでは、未読マークを複製することの重要性について考慮する必要があります。次のいずれかを選択します。
重要事項 未読マークの複製を有効にする前に、アプリケーションとそのすべてのレプリカにある未読マークが同期されていることを確認してください。アプリケーションとすべてのレプリカとの間で未読マークがまだ同期されていない状態で、未読マークの複製を有効にすると、それらの未読マークが自動的に同期されなくなり、手動による同期が必要となります。未読マークを同期してから未読マークの複製機能を有効にすると、未読マークの同期状態が保たれます。
未読マークを同期するには、次のいずれかの操作を実行します。
文書テーブルマップの最適化 Lotus Notes により文書情報のテーブルが参照され、更新されたビューに表示される文書が決まります。[文書テーブルマップの最適化] プロパティを選択すると、テーブルと各テーブルの文書で使われるフォームとが関連付けられます。ビューの更新時には、そのビューに文書で使用しているフォームを含むテーブルだけが検索されます。この関連付けを設定しておくとパフォーマンスに多少の影響があるものの、大きなアプリケーションでは小さいビューの更新速度が大幅に速くなります。
テーブルとフォームの関連付けを使って最適化を有効にするには、[文書テーブルマップの最適化] を選択します。この設定を変更するときは、アプリケーションを圧縮して設定を有効にします。圧縮するとアプリケーションの一時的なコピーが作成されるので、十分なディスク容量があることを確認してください。サーバーコンソールで -F か -f スイッチを指定して load compact コマンドを使っても、文書テーブルマップの最適化の有効/無効を切り替えることができます。
空きスペースに上書きしない 権限のないユーザーがデータにアクセスできないようにするため、アプリケーションの削除済みデータは上書きされます。これによってアプリケーションのパフォーマンスが低下することがあります。次のようなときには、このセキュリティ機能は必要ありません。
Last Accessed プロパティを保持 Lotus Domino アプリケーションには、文書が最後に更新された日付や最後に読み込まれた日付が保存されます。デフォルトでは、文書の更新内容だけが記録され、読み込み内容は記録されません。アプリケーションオプションの [Last Accessed プロパティを保持] を選択すると、文書の更新内容だけでなく読み込み内容も記録されます。たとえば、10 日間読み込みや更新がないときなど、使われない日数にもとづいて文書を削除するようにアプリケーションを設定する場合は、[Last Accessed プロパティを保持] を選択します。ただし、アプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があるので注意が必要です。これ以外の場合は、このオプションの選択を解除した方がパフォーマンスが向上します。
トランザクションのログを無効 このオプションを無効にすると、すべての Lotus Domino API 関数の全トランザクションが記録されなくなります。また、システム再起動時のアプリケーションの保全性確保やデータベース修復の置き換え、トランザクションログからの高速トランザクション転送/ロールバック、バックアップ API と復旧用 API のサポートがオフになります。
文書の階層情報を使用しない 親文書や返答文書についての情報が文書に保存されます。この情報は、@関数 @AllChildren や @AllDescendants でのみ使用されます。ビューでこれらの @関数を使わないアプリケーションでは、アプリケーションプロパティの [文書の階層情報を使用しない] を選択すると、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。
添付ファイルの圧縮形式として LZ1 を使用 Lotus Notes 6 以降では、Huffman アルゴリズムの代わりに Lempel-Zev class 1 (LZ1) 適応アルゴリズムを使用して、添付ファイルを圧縮できます。LZ1 圧縮ではディスク領域を大幅に節約できるため、Huffman アルゴリズムより優れています。ただし、異なるバージョンのクライアントソフトウェアとサーバーソフトウェアを使用している環境でこのオプションを使用すると、添付ファイルはサーバー上で Huffman アルゴリズムを使用して自動的に再圧縮されます。この添付ファイルの再圧縮には、非常に時間がかかる場合があります。
ヘッドラインモニターを許可しない アプリケーションで関心のある項目を自動的に検索するようにヘッドラインを設定できます。多くのユーザーがこのように設定すると、アプリケーションの処理速度が遅くなることがあります。アプリケーションがモニターされないようにするには、[ヘッドラインモニターを許可しない] を選択します。詳しくは、「Lotus Notes アプリケーションを購読する」を参照してください。
データベースで多くのフィールドの許可 このオプションを選択すると、アプリケーションに最大 23,000 のフィールドを入れることができます。アプリケーションでこのオプションを選択していない場合、フィールド名をすべて合計したサイズは 64KB を超えることはできません。その結果、アプリケーション内のフィールド数は約 3,000 に制限されます。
返答スレッドの履歴をサポート このオプションを選択すると、アプリケーション内の文書に情報フィールドが追加され、文書の返答履歴順に文書をソートできるようになります。
メモ このオプションを選択しても、既存のドキュメントには影響しません。既存のスレッドではこのような識別や表示は行われず、新しいスレッドに対してのみこの機能が有効になります。新しいレプリカやコピーが、既存のスレッドを持つアプリケーションで構成されている場合も同様です。スレッド関係や階層内の場所については、新規文書のみ処理が行われます。
単純検索を許可しない この設定を使用すると、新規ビューや全文索引を作成したくない場合に、大きなアプリケーションを検索対象から除外できます。このフィールドがオンの場合に検索を実行すると、エラーメッセージが表示されます。
データベース設計の圧縮を許可する この設定を使用すると、Lotus Notes アプリケーションに含まれる全設計要素のサイズを減らすことで、アプリケーションの総所有コストを削減できます。Lotus Notes クライアントのメールテンプレート (Mail8.ntf) の場合は、この設定がデフォルトでオンになっているため、メールアプリケーションを作成すると設計が圧縮されます。他のすべてのアプリケーションについては、この設定を手動で有効にしてから、アプリケーションに対してコピースタイルの圧縮を実行する必要があります。
この設定を使用すると、コピースタイルの圧縮を使用して設計文書が圧縮されるため、Lotus Domino メールの展開時に設計文書のオーバーヘッドを減らすことができます。
コピースタイルの圧縮を実行して設計を圧縮するには、次のコマンドを使用します。
load compact -c filename.nsf
一時的削除を許可 [一時的削除を許可] プロパティを指定すると、削除された文書をアプリケーションに残したままにしておき、一定時間、データベースの [ごみ箱] フォルダから削除されないようにすることができます。この時間は、データベース管理者によって [アプリケーションプロパティ] ボックスの [詳細] タブで設定されます。この時間が経過すると、文書は削除されます。詳しくは、「文書の削除と復元」を参照してください。
メモ デフォルトでは、メールアプリケーションと連絡先アプリケーションのみに [ごみ箱] フォルダがあります。その他の種類のアプリケーションの場合、[ごみ箱] フォルダを作成しない限り、この設定には効果がありません。
一時的削除の有効期間 アプリケーション管理者は、「一時的削除」とマークされている文書をアプリケーションの [ごみ箱] フォルダから削除するまでの保持時間を時間単位で指定できます。
メモ デフォルトでは、メールアプリケーションのみに [ごみ箱] フォルダがあります。その他の種類のアプリケーションの場合、[ごみ箱] フォルダを作成しない限り、この設定には効果がありません。
$Updated By フィールドのエントリ制限 文書を変更したユーザーやサーバーの名前は [$UpdatedBy] フィールドに保存されます。この編集履歴を残すためにはディスク容量が必要なので、ビューの更新速度と複製速度の両方が遅くなります。完全な編集履歴を残す必要がない場合は、[$Updated By フィールドのエントリ制限] を設定して、[$UpdatedBy] フィールドがトラッキングする変更回数を指定します。[$UpdatedBy] フィールドがこの上限値に達したときには、次に編集を行うとエントリが古い方から順に [$UpdatedBy] リストから削除されます。
$Revisions フィールドのエントリ制限 文書の変更日時は [$Revisions] フィールドに保存されます。Lotus Domino Server はこのフィールドを使って複製時や保存時の競合を解決します。デフォルトでは、[$Revisions] フィールドには最大 500 エントリが保存されます。変更内容をこのように詳しくトラッキングする必要がない場合は、[$Revisions フィールドのエントリ制限] を設定して [$Revisions] フィールドがトラッキングする変更数を指定します。[$Revisions] フィールドがこの上限値に達したときには、次に編集を行うとエントリが古い方から順に [$Revisions] リストから削除されます。
次のようなアプリケーションの [$Revisions] フィールドのエントリ数は制限することをお勧めします。
関連項目