セキュリティ


ACL のアクセスレベル
データベース ACL でユーザーに割り当てたアクセスレベルによって、ユーザーがそのデータベースで実行できるタスクが決まります。アクセスレベル権限により、ACL で各ユーザーに割り当てたアクセスレベルの拡張や制限を行います。ACL にリストされているユーザー、グループ、サーバーそれぞれについて、基本のアクセスレベルとユーザーの種類を選択します。アクセス権を微調整するには、一連のアクセス権限を選択します。アプリケーションの設計者がロールを作成している場合は、該当するユーザー、グループ、サーバーにそれらのロールを割り当てます。

データベース ACL でサーバーに割り当てるアクセス権は、サーバーがデータベース内のどの情報を複製できるようにするかを制御するものです。

特定のサーバー上にあるデータベースにアクセスする場合、Lotus Notes ユーザーは、データベースとサーバーの両方に対する適切なレベルのアクセス権を持っている必要があります (サーバーへのアクセス権は IBM(R) Lotus Domino(R) ディレクトリ内のサーバー文書で指定されます)。

データベース ACL を表示するには、ユーザーは [読者] 以上のアクセス権を持っている必要があります。

インターネットユーザーのデータベースアクセス権について詳しくは、「Web ユーザーによるアクセスの上限」を参照してください。

注意: 特殊な ACL アクセス権ユーザーがデータベース ACL で定義されていない重要なデータベースアクセス権を持つ場合もあります。このアクセス権は、他の Lotus Domino 領域で設定されている権限を通じて、またはサーバー自体へのアクセス権を持つことによって付与されます。システム管理者は、サーバーデータベースを完全に保護するため、次のような他の種類のアクセス権についても理解しておく必要があります。


次の表は、ユーザーのアクセスレベルを、レベルが高い順に説明したものです。
アクセスレベルユーザーが実行できるタスク割り当てるユーザー
管理者データベース ACL を更新する。

データベースを暗号化する。

複製の設定を更新する。

データベースを削除する。

下位のアクセスレベルで許可されているすべてのタスクを実行する。

データベース担当者 2 人。これは、1 人が不在のときにもう 1 人がデータベースを管理できるようにするためです。
設計者データベースの全設計要素を更新する。

全文索引を作成する。

下位のアクセスレベルで許可されているすべてのタスクを実行する。

データベース設計者と今後の設計変更の担当者か、そのどちらか
編集者文書を作成する。

他のユーザーが作成した文書も含め、すべての文書を編集する。

フォームに [読者] フィールドがない場合は、すべての文書を読む。[読者] フィールドに編集者がリストされていない場合、ACL に [編集者] のアクセス権があるユーザーは、文書を読んだり、編集できません。

データベースの文書の作成、編集を許可する任意のユーザー
作成者ユーザーまたはサーバーに [文書の作成] のアクセスレベル権限がある場合は、文書を作成する。ユーザーまたはサーバーに [作成者] のアクセス権を割り当てるときは、[文書の作成] のアクセスレベル権限も指定する必要があります。

文書に [作成者] フィールドがあり、そのユーザーが指定されている場合は、その文書だけを編集する。

フォームに [読者] フィールドがない場合は、すべての文書を読む。

データベースに文書を投稿する必要のあるユーザー
読者フォームに [読者] フィールドがあり、そのユーザーが指定されている場合は、その文書を読む。データベースの文書を読む必要はあるが、作成したり編集したりする必要のないユーザー
投稿者文書を作成する。ただし、パブリック文書 [読者] とパブリック文書 [作成者] のオプションがオンになっている場合に限ります。それ以外の場合は、アクセス権はありません。これは、設計者が付与を選択できる権限です。データベースに文書を投稿する必要はあるが、自分や他のユーザーの文書を読んだり編集したりする必要のないユーザー。たとえば、投票箱アプリケーションに使います。
なしアクセス権はありません。ただし、パブリック文書 [読者] とパブリック文書 [作成者] のオプションがオンになっている場合は例外です。これは、設計者が付与を選択できる権限です。退職したユーザー、データベースにアクセスする必要のないユーザー、特別にアクセスを許されたユーザー。

メモ 個人的にはデータベースにアクセスしないものの、データベースにアクセスするグループのメンバーになる可能性のあるユーザーに対しては、[なし] を個別に割り当てるほうがよい場合もあります。

関連項目