MAIL
ディスク容量の節約のために、複数のユーザーが受信したメッセージのコピーが重複しないようにするには、これらの既存メッセージをオブジェクトストアに転送します。これらのメッセージを共有メールデータベースに保存するには、Object Link コマンドを使って、ユーザーのメールファイルを共有メールディレクトリにリンクします。
リンクの作成時に、Object Store Manager は、各共有メッセージの内容をユーザーのメールファイルから、指定したディレクトリの共有メールデータベースに移動します。メッセージヘッダーは、共有部分を含む共有メールデータベースへのリンクとともにメールファイルに残ります。5 通を超えるメッセージを共有メールデータベースに移動した場合、Object Store Manager は、ユーザーのメールファイルを自動的に圧縮して、移動前にメッセージの内容が占めていたディスク容量を解放します。リンク作成は、メールファイルが今後受信するメッセージを完全なメッセージとして保存するかオブジェクトストアを使うかを決めるものではありません。サーバーの共有メールを使用不可にしたり、共有メールの使用から特定のメールファイルを除外したときは、メールファイルが今後完全なメッセージを受信する場合でも、リンク作成時にオブジェクトストアに配置されていたメッセージはオブジェクトストアに残ります。
Object Link コマンドを使って、すべての共有メールデータベースから特定のメールファイルへのリンクを解除して、メールファイル内の既存のメッセージが完全なメッセージとして保存されるようにしたり、すべてのメールファイルから特定の共有メールデータベースへのリンクを解除したりできます。
メールファイルをリンクするにはリンク作成によって、1 つのメールファイル内の完全なメッセージがヘッダーと内容に分割され、内容はサーバーの共有メールデータベースに配布されます。通常、リンク作成を使って、別の共有メールサーバーに新規複製されたメールファイル内の完全なメッセージや、共有メールを使用可能にする前にサーバーにあったメッセージを処理します。 コンソールで次のコマンドを入力します。
圧縮せずにメールファイルをリンクするにはデフォルトではメールファイルをリンクした結果 5 通を超えるメッセージが共有メールデータベースに移動する場合、Object Store Manager はユーザーのメールファイルを圧縮します。圧縮せずにメールファイルをリンクするには、-Nocompact オプションを使用します。 コンソールで次のコマンドを入力します。
次に例を示します。
メモ メールファイルのリンクを解除すると、サイズが大幅に大きくなる場合があります。
メールファイルのリンクを解除するにはコンソールで次のコマンドを入力します。
オブジェクトストアのリンクを解除するにはコンソールで次のコマンドを入力します。
注意 オブジェクトストアのリンク解除によって、オブジェクトストアにリンクしていたメールファイルすべてのサイズが大幅に大きくなる場合があります。オブジェクトストアのリンクを解除する前に、ユーザーのメールファイルが常駐するディスクに、リンク解除によるファイルサイズの増大に対応できるだけのディスク容量があることを確認します。
関連項目