メールサービスを提供する場合は、そのサービスをサポートするプロトコルを使用する必要があります。メールサービスを提供しない場合は、POP3、IMAP、または SMTP プロトコルは不要です。

プロトコル/サービス	必要条件
HTTP with IBM(R) Lotus Domino(R) Web Access	メールを Lotus Domino Web Access 経由で送信する場合は、メールファイルを保存するサーバーで HTTP を有効にします。
IIOP	Java コードを実行するには Domino IIOP が必要です。
LDAP	POP3 または IMAP を使用する場合に、クライアントのメールアプリケーションが LDAP をサポートする場合は、LDAP を使用してメールクライアントにサービスを提供できます。 LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) は、ディレクトリ情報へのアクセスや管理を行う標準のインターネットプロトコルです。LDAP を Domino ディレクトリと共に使用する場合は、LDAP プロトコルを起動する必要があります。
POP3 と IMAP	POP3 と IMAP はアクセスプロトコルのみであり、メールの取得に使用されます。POP3 ユーザーや IMAP ユーザーがメール送信を行うには、SMTP が必要です。また、POP3 クライアントや IMAP クライアントが SMTP サーバーを使用してメール送信を行うように設定する必要もあります。
SSL	Lotus Domino のセキュリティサービスの他に、SSL を使用することができます。SSL により、クライアントとのデータの暗号化がサポートされ、メッセージの不正な変更の検出やオプションのクライアント認証が提供されます。 メモ SSL は、固有の IP アドレス設定を使用するホステッドオーガニゼーションのみでサポートされます。

メールアドレスをホステッド環境で解決するIP アドレスは、ドメインネームサービス (DNS)、ローカルホストファイル、またはこれら 2 つの組み合わせにより解決されます。
ホスト名や Web サイト名を使用してメールアドレスを解決したりトランザクションを処理することができるため、アクセスや管理が容易になります。 次の表では、各プロトコルで使用する名前を説明しています。

名前	プロトコル
サーバーホスト名。 serverA.corporation.com など。	POP3 や IMAP クライアントでは、メールを取得する際にサーバーホスト名を使用してホストサーバーを検索します。 インバウンド HTTP トランザクションでは、トランザクションを解決する際にサーバーホスト名を使用できます。 LDAP クライアントでは、ディレクトリの検索を実行する際にサーバーホスト名を使用します。 Web ブラウザでは、他の種類の DNS 名に加えて、サーバーホスト名を URL に使用できます。
Web サイト名。 www.corporation.com など。	HTTP トランザクションは Web サイト名で解決されます。
インターネットの電子メールアドレスのドメイン部分。電子メールアドレス JUser@corporation.com の corporation.com の部分など。	SMTP メールトランザクションでは、インターネットの電子メールアドレスのドメイン部分を使用します。このドメイン名は、グローバルドメイン文書にも入力する必要があります。MX レコードは、SMTP メールを受信するサーバーの IP アドレスを指定する必要があります。

ドメインネームサービス (DNS) と MX レコードについて詳しくは、「ドメインネームサービス (DNS) と SMTP メール配信」および「複数の MX レコードを使用する例」を参照してください。

関連項目

ホステッド環境でのインターネットサイト文書と Web サイト文書を使用する
ホステッド環境での IP アドレス設定を計画する

用語集