ユーザーとサーバーの設定
ドメインカタログを設定するドメインカタログは、できるだけ IBM(R) Lotus Domino(R) ドメインの索引を作成するサーバーと同じサーバーに設定してください。カタログを作成するデータベースの数が非常に多い場合、全サーバーの Catalog タスクを夜間に実行すれば、ネットワークトラフィックを減らすことができます。このようにして、Catalog タスクがドメインカタログを含むサーバーで実行されると、ドメインカタログは各データベースにクロールするのではなく、ローカルカタログからプル複製を実行します。 Catalog タスクの実行時間を短縮するには、実行を複数のサーバーに分割します。たとえば、サーバー A がサーバー 1 から 25、サーバー B がサーバー 26 から 50、サーバー C がサーバー 51 から 75 のカタログを管理するというように設定します。[ドメインカタログの実行範囲を次のサーバーに限定] フィールドを使って、ドメインカタログの実行範囲を限定することもできます。
ドメイン索引を設定するインデックスサーバーは、索引作成の負荷とユーザーからの検索要求の処理に対応できなければなりません。インデックスサーバーは、高速で処理能力が高く、十分なディスク容量が必要です。複数のプロセッサ、大量の RAM、複数の大容量ドライブがあれば、検索の効率と処理能力が高まります。 Microsoft Windows 2000/2003 を実行するインデックスサーバーでは、次の最小設定が必要です。
7 台以上 Lotus Domino Server がある組織では、1 台をインデックスサーバー専用にすると、最適なパフォーマンスを得ることができます。
インデックスサーバーをクラスタ化すると、信頼性と耐障害性が高まり、ユーザーからの検索要求の負荷を均衡化できます。クラスタ化されたインデックスサーバーを使用する場合は、各クラスタサーバーにドメインカタログのレプリカを作成します。
クラスタ化について詳しくは、「クラスタリングについて」を参照してください。
WAN を介したドメイン検索を実行する組織が地理的に分散している場合、複数の場所から 1 つのドメイン検索を共有するには、WAN を介してデータベースをカタログ化する方法しかありません。カタログの作成には、大量の処理リソースが消費されるため、カタログサーバーはハブサーバーを介さずに直接 WAN にアクセスするようにします。 データの索引を複数の場所で作成する場合、索引を作成する全データベースをインデックスサーバーと同一の場所のサーバーに複製すると、インデックスサーバーが WAN を介してクロールする必要がありません。索引を作成するデータベースは、高速な LAN 接続ができるサーバーに配置します。同じ場所内にあっても、LAN 接続の速度が遅いサーバー上のデータベースは、高速接続のサーバーに複製されます。
ヒント Lotus Notes ログの複製イベントのドメインカタログデータベース (CATALOG.NSF) の情報を参照して、どのサーバーの接続速度が速いか確認できます。Catalog で、平均 1 分未満でプル複製を実行できたサーバーを確認します。
設定は複製されない場合もあるため、索引を作成するサーバー上の各レプリカで [サイト検索に含む] データベースプロパティをリセットします。
ドメイン索引を作成する場合、[次のサーバーのドメイン全体の索引を制限] フィールドを使って索引作成をこれらのサーバーに限定します。
関連項目