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固有の IP アドレスを持つホステッドオーガニゼーションの移動方法は、共有の IP アドレスを持つホステッドオーガニゼーションの移動方法とは多少異なります。
固有の IP アドレスを持つホステッドオーガニゼーションを移動する固有の IP アドレスを持つホステッドオーガニゼーションを移動する場合は、次の手順を実行します。 1 ホステッドオーガニゼーションのインフラストラクチャを移動先サーバーに作成します。
2 移動するホステッドオーガニゼーションの登録ポリシー設定文書を開き、元のメールサーバー名を移動先サーバー、つまり新しいメールサーバー名に変更します。
3 Lotus Domino Administrator で、データベースと、メールファイルを所有するユーザーを移動元サーバーから移動先サーバーに移動します。
4 移動元サーバーへのアクセスを禁止します。
5 データベースファイル以外のファイルを移動元サーバーから移動先サーバーに移動します。
6 移動先サーバーにアクセスできるようにします。
7 移動元サーバーから、移動したホステッドオーガニゼーションのインフラストラクチャを削除します。
共有の IP アドレスを持つホステッドオーガニゼーションを移動するIP アドレスを他のホステッドオーガニゼーションと共有するホステッドオーガニゼーションを、別のサーバーに移動する場合は、移動するオーガニゼーションの IP アドレスを変更する必要があります。また、ホステッドオーガニゼーションに関連する文書内のサーバー情報に加えて、そのオーガニゼーションの DNS エントリも変更する必要があります。DNS エントリは定期的にキャッシュされるので、変更が処理されるのにある程度時間がかかります。 次の操作を実行します。
1 移動元サーバーへのアクセスを禁止します。
2 新しい (移動先) サーバー名を、ホステッドオーガニゼーションのサイト文書の [このサイトをホストするDomino Server] フィールドに入力します。
3 ホステッドオーガニゼーションのインフラストラクチャを移動先サーバーに作成します。
4 登録ポリシー設定文書を開き、元のメールサーバー名を移動先サーバー、つまり新しいメールサーバー名に変更します。
5 Lotus Domino Administrator を使用して、メールファイルを持っているユーザーを移動元サーバーから移動先サーバーに移動します。
6 データベースファイル以外のファイルを移動元サーバーから移動先サーバーに移動します。
7 移動先サーバーにアクセスできるようにします。
8 インフラストラクチャを移動元サーバーから削除します。
ホステッドオーガニゼーションのインフラストラクチャを移動先サーバーに作成するには 1 移動先サーバーで、次のどちらかを実行します。
3 ホステッドオーガニゼーションの .ACL ファイルを移動元サーバーのデータディレクトリから移動先サーバーのデータディレクトリにコピーします。
4 「ホステッドオーガニゼーションごとのインフラストラクチャ」が必要な Web アプリケーションがある場合は、インフラストラクチャを作成します。
ホステッドオーガニゼーションの登録設定文書を編集するには 1 IBM(R) Lotus Domino(R) Administrator から Domino ディレクトリを開きます。 2 [ポリシー] - [設定] を選択します。
3 編集する登録ポリシー設定文書を選択します。
4 [設定の編集] をクリックします。
5 [メール] タブの [メールサーバーの選択] フィールドに表示されているリストで、移動先のメールサーバー名を選択します。
6 [保存して閉じる] をクリックします。
メールファイルとその他のデータベースを移動するには注意 この手順を実行中に、システム管理要求データベース (ADMIN4.NSF) でメールファイルの削除を承認しないでください。承認が早すぎると、ユーザーが移動元サーバーにあるメールファイルにアクセスできなくなります。ユーザーのメールファイルへのアクセスに影響を及ぼさないことを確認した後で、メールファイルの削除を承認してください。 1 管理者自身と移動元サーバーに、移動先サーバーに対する [レプリカの作成] 権限があることを確認します。
2 Lotus Domino Administrator で、[ユーザーとグループ] をクリックします。
3 メールファイルを移動するユーザーを選択します。
4 ツールパネルで [ユーザー] - [移動] を選択します。
5 移動先のメールサーバー名を [移動先] フィールドに入力します。フィールドには、ホステッドオーガニゼーションのサブディレクトリも入力します。
6 メールファイルを作成するサーバーとパスを選択します。レプリカが選択したロケーションに作成されます。
7 [OK] をクリックします。
ユーザーのメールファイルの移動について詳しくは、「ユーザーのメールファイルとローミングファイルを移動する」を参照してください。
移動先サーバーへのアクセスを可能にするには 1 作業環境に基づく設定に応じて、ホステッドオーガニゼーションの IP アドレスを移動先サーバーに関連付けます。ホストファイル、DNS サーバー設定、および TCP/IP スタックに割り当てられている IP アドレスを更新する必要がある場合があります。 2 TCP/IP スタックによっては、サーバーの停止と再起動が必要になります。提供されている IP アドレスをサーバーを起動することなく変更できるかどうかは、それぞれの設定によって異なります。
移動元サーバーへのアクセスを禁止するにはメールファイルの移動アクションを必要な回数実行した後で、この手順を実行します。この手順は、固有の IP アドレスを持つホステッドオーガニゼーションの移動にのみ適用します。 1 移動元サーバーで、Lotus Domino Server を停止します。
2 ホステッドオーガニゼーションの IP アドレスと移動元サーバーとの関連付けを解除します。ホストファイル、DNS サーバー設定、または TCP/IP スタックに割り当てられている IP アドレスを変更する必要がある場合があります。
データベースファイル以外のファイルを移動元サーバーから移動先サーバーに移動するには 1 データベースファイル以外のファイルをすべて移動元サーバーから移動先サーバーにコピーします。 2 移動元サーバーから、移動先サーバーにコピーしたファイルを再帰的に削除します。
3 ホステッドオーガニゼーションのデータディレクトリ外にあるディレクトリに存在する、データベースファイル以外のすべてのファイルをコピーします。ファイルを移動元サーバーから移動先サーバーにコピーします。
4 Web アプリケーションに、まだコピーしていない、ホステッドオーガニゼーションごとのデータが必要かどうかを判断します。データを移動先サーバーにコピーし、次にこのデータを移動元サーバーから削除します。
5 (省略可能) データを移動元サーバーから移動先サーバーに複製して、移動元サーバーに対する変更がすべて移動先サーバーに確実に反映されるようにします。
6 移動先サーバーでホストされている IP アドレスを新しいアドレス (移動元サーバーで以前ホストされていたアドレス) に変更します。すべてのインターネットサイト文書を必要に応じて変更します。
7 移動先サーバーで Lotus Domino Server を再起動します。
インターネットサイト文書について詳しくは、「インターネットサイト文書を作成する」および「Web サイトを運用する」を参照してください。
インフラストラクチャを移動元サーバーから削除するには 1 システム管理要求データベース (ADMIN4.NSF) を開き、移動元サーバーのデータベースの削除要求を承認します。すべての要求が正しく処理された場合、つまり、データベースが削除された場合は、手順 2 に進みます。 2 ホステッドオーガニゼーションのサブディレクトリを移動元サーバーから削除します。
3 ホステッドオーガニゼーションに固有のディレクトリやホステッドオーガニゼーションのデータディレクトリ外にあるディレクトリをすべて削除します。
4 ホステッドオーガニゼーションの ACL ファイルを移動元サーバーのデータディレクトリから削除します。
システム管理要求の承認について詳しくは、「システム管理プロセス要求の承認」を参照してください。
移動元サーバーへのアクセスを禁止するには 1 移動元サーバーで、Lotus Domino Server を停止します。 2 ホステッドオーガニゼーションの DNS 名と移動元サーバーの IP アドレスとの関連付けを解除します。関連付けを解除した DNS 名を移動先サーバーの IP アドレスに関連付けます。
3 暗号化に SSL (Secure Sockets Layer) を使用していた場合は、古いキーリングファイルを移動先サーバーにコピーしないでください。移動先サーバーのキーリングファイルを使用します。
4 移動先サーバーで各インターネットサイト文書を開き、ホステッドオーガニゼーションの IP アドレスを変更します。Web サイト名が正しいことを確認します。
関連項目