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メッセージ配信は、ルーターが受信者のメールファイルにメッセージを保管したときに実行されます。 IBM(R) Lotus Domino(R) Server のメールファイルにメッセージを配信するときのルーターの動作を制御することができます。たとえば、メッセージが常に暗号化されるかどうか、メッセージの配信にルーターが使用できるサーバースレッドの数、送信先ユーザーのメールファイルが許容サイズを超えている場合にそのメールをルーターがどのように処理するかを指定できます。

配信制御
フィールド説明
最大配信スレッド数メールを MAIL.BOX からローカルメールファイルに配信するために Lotus Domino が作成できるサーバースレッドの最大数。配信スレッドの最大数のデフォルト値は、サーバーのメモリに基づいてルーターによって自動的に設定されます。通常は、ルーターに最大数を選択させるのが最善の方法です。手動で最大数を設定する場合は、サーバーの負荷を考慮して、1 から 25 の値を入力します。
すべての送信されたメールの暗号化次のいずれかを選択します。
  • [有効] - ローカルメールファイルにメッセージを配信するときに、送信者がメッセージを暗号化したか、受信者のメールファイルがメッセージを暗号化するかどうかに関係なく、すべてのメッセージが暗号化されます。
  • [無効] - (デフォルト) 受信者のメールファイルが受信メッセージを暗号化するように設定されている場合にのみ、メッセージが暗号化されます。
メモ 暗号化が有効になっていて、サーバーにメールファイルがあるユーザーに送信されるメッセージに対して外部ユーザーが受信確認を要求する場合、Lotus Domino で生成される受信確認メッセージの本文は空白になります。
配信前エージェントユーザーは各自のメールファイルの LotusScript または Java エージェントを作成し、そのエージェントが新しいメールの着信前に実行されるように設定できます。ルーターは、新しいメールの配信時にこのような配信前エージェントを検出すると、受信者の受信ボックスにメッセージが表示される前に、そのメールに対してエージェントを実行します。このフィールドを使用して、サーバーが配信前エージェントの使用を許可するかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。
  • [有効] - (デフォルト) ルーターは、サーバーのユーザーメールファイルに配信する前にメールを処理するエージェントを実行できます。
  • [無効] - ルーターは配信前エージェントを実行できません。
配信前エージェントのタイムアウトメールフィルタなどの配信前エージェントの実行がルーターによって中止されるまでの最大時間 (秒単位)。ルーターは配信前エージェントの完了まで待機するため、エージェントを制限できない場合サーバーの配信パフォーマンスが低下することがあります。デフォルトタイムアウトは 30 秒です。
メール転送ルールを使用Lotus Notes ユーザーは、メールファイルルールを作成し、新しいメールを自動的に処理できます。クライアントのメールルールによって、新しく配信されるメッセージが特定の条件を満たした場合に行われるアクションが指定されます。このフィールドを使用して、選択したメッセージのコピーを自動的に他の受信者に送信するルールアクションをこのサーバーのルーターがサポートするかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。
  • [有効] - ルーターは、クライアントメールルールの [次のフォルダに送信してコピー] アクションをサポートし、ユーザーは他の受信者にメッセージのコピーを自動的に送信できます。
  • [無効] - Lotus Notes Client は [次のフォルダに送信してコピー] ルールアクションを使用できません。
転送メールのリバースパス次のいずれかを選択します。
  • [リバースパスを NULL に設定] -- デフォルト設定です。送信ステータスレポートは送信されません。
  • [既存の値を保存] -- 設定を現状のままにします。メッセージの発信者 (メッセージの元の送信者) は、送信エラーレポートを受け取ることがあります。

制限値のコントロール
フィールド説明
警告の限界値を超えたときの通知警告しきい値を超えたユーザーにルーターが通知を配信する頻度を指定します。

次のいずれかを選択します。

  • [なし] - メールファイルが指定された警告しきい値よりも大きくなっても、ルーターは通知を配信しません。
  • [メッセージ別] - メールファイルが指定された警告しきい値を超えると、ルーターはメッセージの配信のたびに通知を配信します。
  • [間隔別] - ユーザーがメッセージを削除またはアーカイブして、メールファイルのサイズが指定された警告しきい値を下回るまで、指定された間隔で通知します。このオプションを選択すると、[警告間隔] という追加のフィールドが表示されます。
警告間隔ルーターが、警告の限界値を超えたときの通知を次に送信するまでの時間の長さを分単位で指定します。
制限を超えたときの通知制限値を超えたユーザーにルーターが通知を配信する頻度を指定します。

次のいずれかを選択します。

  • [なし] - メールファイルが指定された警告しきい値よりも大きくなっても、ルーターは通知を配信しません。
  • [メッセージ別] - メールファイルが指定された制限値を超えると、ルーターはメッセージの配信のたびに通知を配信します。
  • [間隔別] - ルーターがすぐに「制限値超過」の通知をユーザーのメールファイルに配信します。通知は、指定した間隔をおかずに、すぐに配信されます。
エラー間隔警告の限界値を超えたときの通知を送信するまでの待機時間を分単位、時間単位、または日単位で指定します。
制限を超えたときの実施メールファイルが指定された制限値を超えたユーザーが新しいメールを受信するときに、ルーターが実行するアクションを指定します。

次のいずれかを選択します。

  • [常に配信 (制限を無視)] - (デフォルト) ルーターは、制限値を超えたメールファイルへのメールの配信を続行します。
  • [作成者へ配信しない] - ルーターは、メールファイルへの新しいメッセージの配信を停止し、受信者のメールファイルがいっぱいであるためにメッセージを配信できなかったことを示すメッセージを送信者に返します。
  • [メールを保持し再試行] - ルーターは、メールファイルへの新しいメッセージの配信を停止し、メールファイルに十分な空き容量ができるまで受信メッセージを MAIL.BOX に保持します。指定した時間が経過すると、ルーターはメッセージの配信を試行します。スケジュールされた次の配信の試行までに、メールデータベースのサイズをユーザーが十分小さくすると、メールは配信されます。設定された有効期限 (デフォルトは 1 日間) までに配信できなかったメッセージは、配信不能として送信者に返されます。
    このオプションを選択すると、文書に追加のフィールドが表示され、保持メッセージの処理方法を指定できます。