モニタリング


障害復旧
障害復旧を設定すると、サーバークラッシュを自動的に処理できます。クラッシュしたサーバーはシャットダウンし、管理者が手動操作しなくても自動的に再起動します。オペレーティングシステムの例外や内部パニックなどの致命的なエラーが発生すると、各 IBM(R) Lotus Domino(R) プロセスが終了し、関連するすべてのリソースが解放されます。起動スクリプトが状況を感知し、サーバーを再起動させます。複数のサーバーパーティションを使用している場合で 1 つのパーティションで障害が発生したときは、そのパーティションだけが終了し、再起動されます。

クラッシュ情報は、データディレクトリに記録されます。サーバーの再起動時に、それがクラッシュ後の再起動であるかどうかが確認されます。クラッシュ後の再起動の場合は、[障害通知のメール先] フィールドで指定されているユーザーまたはグループに電子メールが自動的に送信されます。電子メールには、クラッシュの時刻とサーバー名が記載されます。さらに、任意のクリーンアップスクリプトによる関連障害情報を含む FAULT_RECOVERY.ATT ファイルが添付されます (利用可能な場合)。

障害復旧システムは、Domino ディレクトリが読み込み可能になる前に初期化されます。この初期化中に、障害復旧の設定が NOTES.INI ファイルから読み込まれ、次いで Domino ディレクトリから読み込まれてNOTES.INI ファイルに保存し直されます。Domino ディレクトリ や NOTES.INI ファイルに加えられたすべての変更は、Lotus Domino Server を再起動すると有効になります。Domino ディレクトリの読み込みと、その後の NOTES.INI ファイルの更新を無効にするには、NOTES.INI で FaultRecoveryFromIni=1 を設定します。

オペレーティングシステムと障害復旧障害復旧は例外の発生後に実行されるため、Lotus Domino の内部機能に依存できません。代わりに、障害復旧ではオペレーティングシステムの機能が多用されます。
UNIX システムでは、メッセージキューが主に使用されます。したがって、メッセージキューのリソースを十分に利用できるようにオペレーティングシステムを設定する必要があります。複数の Lotus Domino Server パーティションを使用している場合は、パーティションごとにリソースの完全なセットが必要になります。メッセージキューのパラメータ設定方法の詳細については、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。

Microsoft Windows 2003 では、システムリソースを変更する必要はありません。

関連項目