フィールド | 設定 |
ローカルの第 1 インターネットドメイン | 組織が公開しているプライマリインターネットドメイン名 (たとえば、acme.com)。
アウトバウンドメッセージの場合、SMTP サーバーまたは SMTP MTA は、アウトバウンド SMTP メッセージに送信者のインターネット返信アドレスを作成するときに、このフィールドの内容をインターネットドメインの接尾辞として追加します。これにより、複数の子会社で構成される組織が 1 つの組織としてインターネットに表示されます。たとえば、acme.com を入力すると、組織内を送信元とするアウトバウンド SMTP メールは、すべて返信アドレスが acme.com になります。これは、同じ IBM(R) Lotus Notes(R) グローバルドメイン内で設定された複数のアウトバウンド SMTP サーバーがある場合でも当てはまります。
組織内の異なるサーバーから送信されるメールの返信アドレスに異なるインターネットドメイン (たとえば、acme.com と acme.co.uk) を使用する場合は、プライマリドメイン名ごとにグローバルドメイン文書を作成してください。
このフィールドと [インターネットドメイン別名:] フィールドに入力されているインターネットドメインで内部インターネットドメインが構成されます。インバウンドメッセージについては、SMTP サーバーまたは SMTP MTA はメッセージ受信者すべてのアドレスをこれらの内容と比較します。入力されているドメインの受信者へのメッセージがローカルに配信されます。
このフィールドには、64KB までのテキストを入力できます。 |
インターネットドメイン別名 | 組織で使用するそのほかのインターネットドメイン名 (たとえば、sales.acme.com、acme.co.uk)。インターネットドメイン別名は、プライマリインターネットドメイン名の別名として使用されます。
このグローバルドメインの SMTP サーバーは、このフィールドまたは [サーバーが所属するインターネットドメイン:] フィールドに入力されているすべてのインターネットドメインへのインバウンドメールを受け付けます。インバウンド SMTP メールは、入力されているドメインに制限されます。
このグローバルドメインに含めるインターネットドメインを明示的に指定できます。また、*.iris.com のように先頭に * (ワイルドカード文字) を使用して、プライマリドメインのすべてのサブドメインを指定することもできます。ワイルドカードは、エントリの最初の文字として使用する場合にのみ有効です。ワイルドカードを使用して、トップレベルのドメイン名やドメイン名またはサブドメイン名の文字のサブセットを表すことはできません。たとえば、次のようなワイルドカードエントリは有効ではありません。iris.*、*is.com、iris*.com。
メモ サーバーが複数のインターネットドメインへのインターネットメールを送受信する場合、各ユーザーのアドレスに個々のドメイン名を適用するには、それぞれのユーザー文書の [インターネットアドレス:] フィールドに入力してください。入力しなかった場合、代替インターネットドメインのユーザーから送信されたアウトバウンドメールは常に、プライマリドメインから送信されたように表示されます。
このフィールドには、64KB までのテキストを入力できます。 |
インターネットアドレス検索 | メッセージにインターネットアドレスが含まれていない場合、送信者のユーザー文書でインターネットアドレスを調べるかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。
- [有効] - SMTP サーバーまたは MTA は、ユーザー文書の [インターネットアドレス:] フィールドから送信者のインターネットアドレスを取得します。デフォルトでは、@ 記号を含む最初のエントリが送信者のインターネットアドレスと見なされます。@ 記号を含むエントリがない場合、送信者のアドレスは、グローバルドメインのほかの設定、つまり [ローカルパートの生成方法] フィールド、[含まれる Domino ドメイン] フィールド、および [Domino ドメイン位置] フィールドの設定に基づいて作成されます。ユーザー文書がアドレス帳にない場合は、共通名の後に @ 記号と [インターネットドメイン] フィールドの最初にリストされているインターネットドメイン名を付けて送信者のアドレスが作成されます。
ユーザー文書でインターネットアドレスが指定されていないユーザーについては、Lotus Domino Server はユーザー文書の [ユーザー名:] フィールドまたは [短縮名/UserID] フィールドで完全なインターネットアドレスを検索します。アドレスが見つからなかった場合は、グローバルドメイン文書の [SMTP アドレス変換] セクションの情報に基づいて送信者のアドレスが作成されます。
- [無効] - (デフォルト) SMTP サーバーまたは MTA は、Domino ディレクトリから送信者のインターネットアドレスを参照しません。代わりに、グローバルドメイン文書の変換ルールに基づいて、送信者のインターネットアドレスを作成します。
メモ サーバー設定文書 ([MIME] - [変換オプション] - [アウトバウンド] タブの [インターネットアドレスが文書で定義されていない時、Notes アドレスを検索] フィールド) で参照が有効になっている場合、グローバルドメイン文書のこの設定は無視され、必要に応じてアドレス参照が実行されます。 |
ローカルパートの生成方法 | アウトバウンドメッセージに送信者のインターネット返信アドレスのローカル部分を作成する方法を指定します。次のいずれかを選択します。
- [フルネーム:] - 送信者の完全な Lotus Notes 階層名からインターネット返信アドレスのローカル部分を作成します。名前のスペースは、区切り文字 (デフォルトは「_」(下線)) に置換されます。次に例を示します。John_Smith/Sales/Acme
- [共通名:] - 送信者の共通名からインターネット返信アドレスのローカル部分を作成します。名前のスペースは、区切り文字に置換されます。次に例を示します。John_Smith
- [短縮名:] - 送信者のユーザー文書の [短縮名/UserID] フィールドの内容からインターネット返信アドレスのローカル部分を作成します。[短縮名/インターネットアドレス:] フィールドに @ 記号を含むエントリがある場合、@ 記号を含む最初のエントリがインターネットアドレスとして使用されます。[短縮名:] フィールドに複数のエントリがある場合は、明示的なインターネットアドレスを含む最初のエントリが使用されます。
|
含まれる Domino ドメイン | SMTP 配信用に変換されたメッセージに送信者のインターネット返信アドレスを作成するときに含める Lotus Domino ドメインの数を指定します。グローバルドメインが複数の Lotus Domino ドメインで構成されている場合は、メッセージの返信が適切に配信されるようにインターネットアドレスに Lotus Domino ドメイン情報を含めてください。次のいずれかを選択します。
- [なし] - 送信者のインターネットアドレスに Lotus Domino ドメインの名前を含めません。SMTP 配信用にメッセージを変換するときに、[制限] タブの [Domino ドメインとエイリアス] フィールドで見つかった Lotus Domino ドメインの名前が削除されます。このオプションによって User_Name@acme.com という形式の短縮されたインターネットアドレスが可能になります。このオプションをディレクトリアシスタントと併用して、他の Lotus Domino ドメイン宛のメッセージの返信が正常に配信できるようにします。
- [一つ] - 送信者のインターネットアドレスに、送信元の Lotus Domino ドメインの名前のみを含めます。たとえば、User_Name%Domain1@acme.com のようになります。Domain1 は、送信ユーザーの Lotus Domino ドメインです。このオプションをディレクトリアシスタントと共に使用すると、ほかの Lotus Domino ドメイン宛てのメッセージの返信を適切に配信できます。
- [すべて] - 送信者のインターネットアドレスに、変換前にメッセージが通過するすべての Lotus Domino ドメインの名前を含めます。ただし、現在のドメイン (送信 SMTP サーバーのドメイン) は除きます。たとえば、User_Name%Domain1%Domain2@acme.com のようになります。Domain1 は送信ユーザーの Lotus Domino ドメイン、Domain2 は現在のドメインにメッセージを転送したサーバーのドメイン名です。現在の Lotus Domino ドメインがグローバルドメインのほかのメンバーの Domino ディレクトリにアクセスできない場合、この設定を使用すると、アウトバウンドアドレスに返信を適切に配信できます。
|
Domino ドメイン位置 | 送信者のインターネットアドレスの Lotus Domino ドメイン名の、@ 記号との相対的な位置を指定します。
- ['@' の左] - (デフォルト) 送信者のインターネットアドレスの Lotus Domino ドメイン名はアドレスのローカル部分の後に置かれ、指定した区切り文字で区切られます。たとえば、John_Smith%Sales@acme.com のようになります。
- ['@' の右] - 送信者のインターネットアドレスの Lotus Domino ドメイン名は @ の右側で、インターネットドメイン名の前に置かれます。この場合の区切り文字は . (ピリオド) です。たとえば、John_Smith@sales.lotus.com のようになります。
|
Domino ドメイン区切り文字 | 送信者のインターネットアドレスで Lotus Domino ドメインを区切るために使用する文字を指定します。選択する区切り文字によって、使用可能な [Domino ドメイン位置] フィールドが決まります。このフィールドによって、使用可能な文字が異なるためです。次のいずれかを選択します。
- % - パーセント記号 - (デフォルト) [Domino ドメイン位置] フィールドで ['@' の左] を選択した場合のみ、このオプションを選択します。
- . - ピリオド - [Domino ドメイン位置] フィールドのどちらの値にも使用できるようにする場合は、このオプションを選択します。
メモ [Domino ドメイン位置] で ['@' の左] を選択し、サーバーの NOTES.INI ファイルで次のどちらかの変数を設定している場合は、区切り文字としてピリオドを使用しないでください。SMTP_LEFT_DOT_NEVER_DOMAIN=1 または、SMTP_REPLACE_DOTS_OFF=1。これらの変数を設定している場合、インバウンドアドレスの . (ピリオド) は Lotus Domino ドメインの区切り文字と見なされません。たとえば、John.Smith.Sales@acme.com というアドレスの Sales は、Lotus Domino ドメイン名として解釈されません。 |
アドレス例 | このグローバルドメイン文書によって制御されているサーバーから SMTP を使用して送信されるメッセージにインターネット返信アドレスを作成するために使用する形式が表示されます。このフィールドの内容は、[含まれる Domino ドメイン]、[Domino ドメイン位置]、および [Domino ドメイン区切り文字] の各フィールドの設定に基づいて動的に変わります。このフィールドは編集できません。 |
アウトバウンドメール制約 | このグローバルドメインで指定されていない Lotus Notes ドメインのユーザーにインターネットへのメール送信を禁止するかどうかを指定します。このフィールドは、Lotus Domino R5 以降のサーバーには適用されません。次のいずれかを選択します。
- [グローバルドメインに制限] - アウトバウンド転送のためにインターネットメールの形式を変換する前に、送信者の Lotus Notes ドメインが [制限] タブの [Domino ドメインとエイリアス] にあるかどうかの検証が行われます。メンバーである Lotus Notes ドメイン外部からメッセージが送信または中継されたと判断されると、メッセージは拒否され、送信者に配信不能通知が返されます。
- [制限なし] - (デフォルト) SMTP MTA に配信されるすべてのインターネットメールが変換され、外部に送信されます。アウトバウンドメッセージに対して検証は行われません。
|
アドレスの形式 | アウトバウンドメッセージに送信者のインターネットアドレスを作成するために使用する形式を指定します。このフィールドは、Lotus Domino R5 以降のサーバーには適用されません。次のいずれかを選択します。
- [アドレスのみ] - RFC 821 形式で送信者のアウトバウンドアドレスを作成します (たとえば、jsmith@acme.com)。
- [名前とアドレス] - (デフォルト) わかりやすい名前やフレーズから成る RFC 822 形式、および RFC 821 形式で送信者のアウトバウンドアドレスを作成します (たとえば、John Smith <jsmith@acme.com>)。アドレスのフレーズ部分は、[ローカルパートの生成方法] フィールドで指定されたユーザーの共通名、短縮名、またはフルネームから取得されます。
メモ [インターネットアドレス検索:] フィールドが [有効] に設定されている場合、SMTP MTA は送信者のユーザー文書でインターネットアドレスを検索します。見つかった場合、このフィールドで指定されたアドレスではなく、そのアドレスを使用します。 |