セキュリティ
ユーザーの種類を使ってデータベースのセキュリティを強化できます。たとえば、ある名前に [指定なし] 以外の [ユーザー] のユーザーの種類を割り当てたとします。この場合、権限のないユーザーが、これと同じ名前のグループ文書を作成し、そのグループに自分の名前を追加し、そのグループ名でデータベースに不正にアクセスすることはできません。
また、ある名前を [サーバー] や [サーバーグループ] と指定した場合、ユーザーは、クライアントからそのサーバー ID でサーバーのデータベースにアクセスすることはできません。名前を [サーバー] や [サーバーグループ] と指定しても、セキュリティが完璧であるとはいえません。ユーザーがサーバーのような動作をするアドインプログラムを作成すれば、クライアントからサーバー ID を使ってサーバーのデータベースにアクセスすることは可能です。
名前ごとにユーザーの種類を割り当てるのではなく、ACL でユーザーの種類が割り当てられていない名前すべてに、自動的にユーザーの種類を割り当てることができます。割り当てられるユーザーの種類は、その名前の Domino ディレクトリエントリによって決まります。この方法を使うと、グループはいつも [混合グループ] に割り当てられ、[ユーザーグループ] や [サーバーグループ] に割り当てられることはありません。名前に [ユーザーグループ] や [サーバーグループ] を割り当てるには、名前を選択して、手動でそのユーザーの種類を指定する必要があります。
複数のデータベース ACL 内のエントリにユーザーの種類を割り当てることもできますし、単一のデータベース ACL 内の指定なしのエントリに対して、サーバーがユーザーの種類を自動的に割り当てるようにすることもできます。
ACL エントリにユーザーの種類を自動的に割り当てるにはデータベース ACL に多数のエントリを追加した場合は、次の方法を使用します。 1 データベース ACL で自分に [管理者] のアクセス権が設定されていることを確認します。
2 IBM(R) Lotus Domino(R) Administrator のサーバーペインで、データベースが保存されているサーバーを選択します。
3 [ファイル] をクリックし、Lotus Domino データディレクトリからデータベースを 1 つ選択します。
4 [ツール] - [データベース] - [ACL の管理] をクリックします。
5 [詳細] をクリックします。
6 [ACL] ダイアログの [詳細] パネルで、[未特定ユーザーの種類を検索] をクリックします。
サーバーが Domino ディレクトリを使って ACL 内の各エントリを検索し、[ユーザーグループ]、[サーバーグループ]、または [混合グループ] のユーザーの種類を割り当てます。Domino ディレクトリ内に一致するものがない場合、ACL 内のエントリは [指定なし] のままになります。
関連項目