ディレクトリサービス
使用可能なレプリカがサーバーの起動時に見つかると、ディレクトリアシスタントはそのレプリカを、使用不能になるまで使用し続けます。そのレプリカが使用不能になるとフェイルオーバーが発生し、ディレクトリアシスタントは代替レプリカを探します。レプリカが使用不能になると、その原因にかかわらず、ディレクトリアシスタントは代替レプリカを使用します。使用不能になっていたレプリカが使用可能になっても、ディレクトリアシスタントは代替レプリカを使用し続けます。
レプリカが使用不能であることをディレクトリアシスタントが認識するのは、サーバーの起動中にディレクトリアシスタントがレプリカにアクセスしようとしたとき、またはサーバーの通常動作中にディレクトリアシスタントがクライアント検索要求を処理するときです。ディレクトリアシスタントがディレクトリレプリカを使用できなくなるのは、次のような場合です。
ディレクトリアシスタントは、サーバー起動時とフェイルオーバー中に、ディレクトリアシスタント文書で指定されているレプリカのリストから、使用可能なレプリカを以下のように探します。
1 ローカルレプリカを探します。
2 同じ Lotus Notes 名を持つネットワークの中でレプリカを探します。複数のレプリカが存在する場合は、ディレクトリアシスタント文書にリストされている順に調べます。
3 同じ Lotus Domino ドメイン内でレプリカを探します。複数のレプリカが存在する場合は、ディレクトリアシスタント文書にリストされている順に調べます。
4 まだ探していないレプリカを探します。
ディレクトリアシスタントのクラスタフェイルオーバー方式ディレクトリアシスタントデータベースで設定されている Domino ディレクトリまたは拡張ディレクトリカタログのレプリカが、クラスタのメンバーのサーバーにある場合は、ディレクトリアシスタントフェイルオーバー方式ではなくクラスタフェイルオーバー方式とワークロード均衡を使用するようにディレクトリアシスタントを設定できます。クラスタフェイルオーバー方式とワークロード均衡を使用するには、ディレクトリのディレクトリアシスタント文書の [レプリカ] タブで、クラスタにあるディレクトリレプリカを 1 つだけ指定します。指定するレプリカは 1 つのみにしてください。複数のレプリカを指定すると、ディレクトリアシスタントはクラスタフェイルオーバーを無視し、代わりに前述のディレクトリアシスタントフェイルオーバー方式を使用して、使用可能なレプリカを探します。 クラスタフェイルオーバーは特に、ディレクトリサービスを集中管理する環境で有用です。たとえば、リモート 1 次 Domino ディレクトリのディレクトリアシスタント文書でクラスタフェイルオーバーを設定できます。これによって、構成ディレクトリを持つサーバーでクラスタフェイルオーバー方式を使用し、リモート 1 次ディレクトリの使用可能レプリカを探せるようになります。
関連項目