MAIL
Lotus Domino IMAP サービスは、IMAP メールクライアントと Lotus Domino メールサーバー間の通信の媒介として機能します。デフォルトでは、IMAP サービスは TCP ポート 143 で IMAP クライアント要求をモニターします。IMAP サービスに接続すると、IMAP メールクライアントは次の操作を行えます。
サーバーで認証するユーザーが IMAP サービスに接続する場合、IMAP サービスでは、IBM(R) Lotus Notes(R) ID ファイルを確認するのではなく、ユーザー名とパスワードの認証と SSL のいずれか、または両方を使用してユーザーの身元が照合されます。Lotus Notes ID ファイルは使われないため、IMAP ユーザーは Lotus Notes ユーザーとして登録しておく必要がありません。IMAP サービスを経由してメールにアクセスするには、ユーザーはサーバー上のメールファイルと Domino ディレクトリのユーザー文書 (インターネットパスワードを含む) が必要です。暗号化された Lotus Notes メールを受信するユーザーまたは Lotus Domino アプリケーションにアクセスするユーザーのみが Lotus Notes ユーザーとして登録しておく必要があります。IMAP サービスは 1 次 Domino ディレクトリまたはサーバーで使用される 2 次ディレクトリのエントリからユーザーを認証できます。 Lotus Domino ではインターネットプロトコルに組み込まれている認証方法に従って IMAP ユーザーを認証します。使用可能な認証方法は、IMAP サービスを使用するよう設定したサーバーのポートによって異なります。IMAP サービスでは、TCP/IP ポートか SSL (Secure Sockets Layer) ポート、またはそれら両方を使用できます。
IMAP で TCP/IP ポートのみを使用する場合 (デフォルト)、サーバーではユーザー名とパスワードによる基本の認証を使用してユーザーの身元が照合されます。ユーザーが IMAP サービスにログインする際に使用するユーザー名は、ユーザーのユーザー文書内のいずれかのフィールドに一致する必要があります。サーバーが有効な値として受け入れる一連の名前は、サーバー文書の [セキュリティ] タブの [インターネット認証] フィールドの設定によって異なります。
Lotus Domino がインターネットクライアントを認証する方法の設定について詳しくは、「インターネットクライアントの認証レベルを制御する」を参照してください。
IMAP SSL ポートが有効な場合、SSL 認証にクライアント証明書が必要かどうか、またクライアントは名前とパスワードも入力する必要があるかどうかを指定できます。
SSL サーバーの設定について詳しくは、「Lotus Domino Server で SSL を設定する」を参照してください。SSL を使用できるようにクライアントを設定する方法について詳しくは、「Lotus Notes Client とインターネットクライアントで SSL 認証を設定する」を参照してください。
関連項目