モニタリング


Server Health Monitor
IBM(R) Lotus Domino(R) のパフォーマンスの従来のトラブルシューティング方法は、次のとおりです。
Server Health Monitor では、ヘルス統計を自動的に計算したり、事前に定義されているしきい値と統計を比較したり、サーバーのヘルス全体をレポートする機能によって、従来のパフォーマンスのトラブルシューティングが拡張されています。サーバーのヘルスレーティングが「Warning」や「Critical」である場合は、Health Monitoring データベース (DOMMON.NSF) に保存されているヘルスレポートによって、サーバーを調整してパフォーマンスのステータスを「Healthy」に戻すための短期および長期の推奨事項が提案されます。

Server Health Monitor は、Lotus Domino Administrator クライアントの一部である Lotus Domino Server モニターに組み込まれています。Server Health Monitor で生成される統計は、すべて Lotus Domino Administrator クライアントのローカルにあります。

Server Health Monitor は、モニターする全サーバーおよび有効な全サーバーコンポーネント (主に CPU、ディスク、メモリ、およびネットワークの使用量、NRPC 名の参照、メール配信の待ち時間、およびサーバー、HTTP、LDAP、IMAP の応答など) のヘルスレーティングをレポートします。

各サーバーとそのコンポーネントのヘルスレーティングは、指標の集合に基づいています。Healthy、Warning、Critical などのヘルスレーティングは、これらの指標値に基づいて割り当てられます。各指標には、0 から 100 までの計算された値があります。これらの値は、サーバーのヘルスモニターレーティングのアルゴリズムと規則に基づいています。各指標には、2 つの関連するしきい値 (警告しきい値とクリティカルしきい値) があります。これらの 2 つのしきい値よりも指標値が小さい場合、サーバーまたはサーバーのコンポーネントは「Healthy」とレーティングされます。指標値が警告しきい値よりも大きい場合、サーバーまたはサーバーのコンポーネントは「Warning」とレーティングされます。指標値がクリティカルしきい値よりも高い場合、サーバーのパフォーマンスは「Critical」と判断され、早急な対応が求められます。

Server Health Monitor には、IBM(R) AIX(R)、IBM(R) eServer iSeries(R)、IBM(R) eServer zSeries(R)、Linux/Intel、Solaris/Sparc、Microsoft Windows の各プラットフォームの指標に対するしきい値が組み込まれています。しきい値を変更して、プラットフォームごとにサーバーのレーティングをカスタマイズできます。アルゴリズムの感度を向上または低下させるには、しきい値を増減させます。

ヘルスモニターは、各サーバーのデータが取得可能な領域をレポートします。データを収集できない場合、そのコンポーネントについては何もレポートされません。管理者はモニター対象のサーバーを指定し、この動作をカスタマイズすることができます。ヘルスレポートからコンポーネントを任意に除外でき、常に知らせなくてもよい既知の状況を排除する場合に便利です。

Server Health Monitor を使用すると、Health Monitoring データベース (DOMMON.NSF) の [Current Reports] ビューに、モニターされた各サーバーとそのコンポーネントのヘルスレーティングが表示されます。

関連項目