クラスタ


サーバー可用性限界値を設定する
サーバー可用性限界値は、サーバー可用性インデックスの許容下限値を規定します。IBM(R) Lotus Domino(R) は、毎分ほぼ 1 回、サーバー可用性インデックスを計算し、その値と設定済みのサーバー可用性限界値を比較します。可用性インデックスが可用性限界値以下の場合には、サーバーはビジーとされます。サーバーがビジーとされると、データベースを開く要求は、使用可能な別のサーバーがあれば、そこにリダイレクトされます。可用性インデックスが可用性限界値を再び上回ると、ビジー状態は解消されます。

Lotus Domino Administrator で操作する 1 [設定] タブをクリックします。
2 タスクペインで [サーバー] を展開し、[設定] をクリックします。

3 次のいずれかを実行します。

4 [NOTES.INI] タブをクリックします。

5 [パラメータの設定/編集] をクリックします。

6 [アイテム] フィールドで、SERVER_AVAILABILITY_THRESHOLD を選択、または入力します。

7 [値] フィールドに、サーバー可用性限界値として設定する数値を入力します。


8 [追加] をクリックし、[OK] をクリックします。

9 [保存して閉じる] をクリックします。

Web サーバー管理クライアントで操作する 1 [設定] タブをクリックします。
2 タスクペインで [サーバー] を展開し、[設定] をクリックします。

3 次のいずれかを実行します。

4 [NOTES.INI] タブをクリックします。

5 [パラメータの設定/編集] をクリックします。

6 [有効パラメータ] ボックスで SERVER_AVAILABILITY_THRESHOLD をクリックし、[追加] をクリックします。

7 [値] フィールドにサーバー可用性限界値として設定する数値を入力して [OK] をクリックします。


8 [保存して閉じる] をクリックします。

クラスタ内のサーバーの再起動時に可用性限界値を使用するクラスタのサーバーを再起動するときには、複製がすべて完了するまでそのサーバーをビジー状態にしておくことをお勧めします。この処理によって、ユーザーは、最新情報を持つデータベースにそのサーバー上でアクセスできるようになります。サーバーをビジー状態にするには、その可用性限界値を 100 に設定します。複製の完了後、ユーザーがそのサーバーを使用できるようにします。
サーバー可用性限界値を使用して、特定のサーバーへのフェイルオーバーを制御する状況によっては、フェイルオーバーを特定のサーバーに限定することが必要になります。たとえば、クラスタを設定した WAN で、クラスタサーバーの 1 台が他のサーバーよりも遠隔地にある場合、その遠隔地のサーバーへのフェイルオーバーを制限することができます。サーバーへのフェイルオーバーを制限するには、その可用性限界値を非常に高い値に設定します。
たとえば、ボストン、ニューヨーク、香港にそれぞれ 1 台ずつ、合計 3 台のサーバーを使っているとします。ボストンのサーバーは、香港のサーバーがニューヨークのサーバーよりも可用性が高いと、香港のサーバーにフェイルオーバーします。しかし、香港のサーバーの可用性限界値を 100 に設定すると、要求されたデータベースのレプリカを持つクラスタサーバーがない場合を除き、他のクラスタサーバーは香港のサーバーにはフェイルオーバーしなくなります。

このようにフェイルオーバーを制御するときには、他のクラスタサーバー (この例ではボストンとニューヨークにあるサーバー) にクラスタで発生する大半のフェイルオーバーを処理できるリソースが十分にあることを確認してください。

関連項目