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Lotus Domino が SMTP 受信メッセージの受信者を検索する方法を指定する
IBM(R) Lotus Domino(R) が SMTP 経由のメッセージを受信すると、そのメッセージの受信者は Genevieve Martin/Acme などの Lotus Notes スタイルのアドレスではなく、Genevieve_Martin@acme.com の形式のインターネットスタイルのアドレスによって身元が確認されます。Lotus Domino で適切な宛先を含むメールファイルを判別するには、SMTP アドレスが Domino ディレクトリのユーザー文書に指定されているアドレスと一致する必要があります。一致を検索するために、ルーターはディレクトリの [$Users] ビューを調べます。このビューには、ディレクトリのすべてのユーザー文書に設定されている名前のエントリがすべて表示されます。インターネットメールアドレスやユーザー名のすべてのバリエーション、つまり名、姓、共通名 (CN)、識別名 (DN)、短縮名、Soundex 名が表示されます。

メモ 非表示の [$Users] ビューを表示するには、ディレクトリを開いて、[Ctrl] + [Shift] キーを押し、[ビュー] - [移動] を選択します。[移動] ダイアログボックスで、[$Users] ビューを選択し、[OK] をクリックします。

インバウンド受信者の検索は、サーバー設定文書の [ルーター/SMTP] - [基本] タブの [アドレス参照] の設定によって制御されます。この設定によって、ルーターが [$Users] ビューのエントリに受信メッセージに指定されている SMTP アドレスと一致するものがないか検索するときの条件が決まります。ルーターは次の条件に基づいて一致するアドレスを検索します。

フルネームによる検索の場合、ルーターは Domino ディレクトリで完全な SMTP アドレス (たとえば、First_Last@Acme.com) に正確に一致するアドレスを検索します。完全に一致するアドレスが見つからない場合、受信アドレスのドメイン部分である接尾辞がインターネットドメインの別名としてグローバルドメイン文書に設定されているなら、ルーターは 2 次検索を実行します。この 2 次検索では、ルーターは受信アドレスのドメイン接尾辞を、グローバルドメイン文書にプライマリドメイン名として指定されているドメイン接尾辞に置き換えます。

ルーターがアドレスの検索時にドメインの別名を使わないようにするには、グローバルドメイン文書にインターネットドメイン別名を設定しません。代わりに、グローバルドメイン文書を複数作成して、それぞれの文書に異なるプライマリインターネットドメインを 1 つずつ指定します。

完全なインターネットアドレスのみに基づいて一致するアドレスを検索するようルーターを制限すると、各ユーザーのインターネットアドレスが標準形式に従うもののみが該当するようになります。ユーザーは短縮名、Soundex 名、[$Users] ビューに含まれるその他の名前のバリエーションがアドレスとして指定されたインバウンドメールを受信できません。ユーザーの完全なインターネットアドレスのみを検索するようルーターを設定する場合は、すべてのユーザー文書と、SMTP を使ってメールを受信するメール受信データベースのメール受信データベース文書の [インターネットアドレス] フィールドに必要な情報を設定します。

アドレスの検索方法を指定するには 1 設定するサーバーのサーバー設定文書がすでに存在することを確認します。
2 Lotus Domino Administrator で [設定] タブをクリックし、[メッセージング] セクションを展開します。

3 [設定] を選びます。

4 編集するサーバー設定文書を選び、[サーバー設定の編集] をクリックします。

5 [ルーター/SMTP] - [基本] タブをクリックします。

6 次のフィールドに必要な情報を設定し、文書を保存します。
フィールド設定
アドレス参照ルーターが Domino ディレクトリを検索して、インバウンドインターネットメッセージの Lotus Notes 受信者を判別する方法を指定します。次のいずれかを選択します。
  • [フルネームからローカルパート] - (デフォルト) ルーターは、まず Domino ディレクトリで完全なインターネットアドレス (localpart@domain.com) に一致するアドレスを検索します。一致するアドレスが見つからない場合、ルーターは再度ディレクトリを検索して、ローカル部分だけが一致するアドレスを探します。
  • [フルネームのみ] - ルーターは Domino ディレクトリで完全なインターネットアドレスだけを検索します。たとえば、ルーターは「user」ではなく、「user@domain.com」を検索します。完全に一致するアドレスが見つからない場合、ドメイン接尾辞がグローバルドメイン文書に定義されているインターネットドメインの別名と同じなら、プライマリインターネットドメインのドメイン接尾辞を使って 2 次検索が実行されます。
  • [ローカルパートのみ] - ルーターは Domino ディレクトリでインターネットアドレスのローカル部分、つまり @ 記号の前の部分が一致するアドレスを検索します。ローカル部分での検索では、アドレスのピリオドと下線がディレクトリ内のスペースと一致するものが検索されます。
受信者名の検索方法次のいずれかを選択します。
  • [有効] - ルーターは、全ディレクトリを検索して受信者名が重複していないか確認します。受信者名が重複しているとメッセージが正しい受信者に届かない危険性があります。受信者名の検索方法は、時間がかかり、サーバーに大きな負荷を与えます。
  • [無効] - (デフォルト) ルーターは、アドレスが最初に見つかったディレクトリで検索を終了します。
7 変更内容が有効になるのは、次にルーターの設定を更新した後です。新しい設定を直ちに有効にするには、配信設定を再ロードします。

関連項目