MAIL


共有メールデータベースを設定する
共有メールを設定する前に、共有メールデータベースの配置場所を決めます。共有メールを使う各サーバーに、共有メールデータベースを配置するディレクトリを指定します。共有メールデータベースを複数作成する場合は、すべてのデータベースを 1 つのディレクトリに配置することも、ディレクトリを複数作成して各ディレクトリに複数のデータベースを配置することもできます。サーバーにはアクティブな共有メールディレクトリを 10 個まで設定でき、それぞれのディレクトリが最大 100 個の共有メールデータベースをサポートします。また、IBM(R) Lotus Domino(R) は非アクティブな共有メールディレクトリを 40 個まで認識できます。これらのディレクトリからユーザーは引き続きメッセージにアクセスできます。非アクティブなディレクトリとは、サーバー文書に表示されなくなるディレクトリのことですが、これらのディレクトリは最後に指定したロケーションに残ります。各サーバーは、アクティブな共有メールデータベースと非アクティブな共有メールデータベースを合計で 1000 個サポートできます。

共有メールディレクトリは、サーバーによって制御される論理ディレクトリ構造内に常駐するか、そのディレクトリ構造内のディレクトリリンクによって参照される必要があります。パフォーマンスを向上させるために、共有メールデータベースを別のファ

イルシステムに配置できます。Lotus Domino データディレクトリのサブディレクトリ以外のディレクトリに共有メールデータベースを作成すると、Lotus Domino は共有メールディレクトリを指定するリンクを作成します。リンクがないと、Lotus Domino は共有メールデータベースを検索できません。

共有メールデータベースを作成して使用可能にするには 1 Lotus Domino Administrator で [設定] タブをクリックし、[サーバー] セクションを展開します。
2 編集するサーバー文書を選び、[サーバーの編集] をクリックします。

3 [共有メール] タブをクリックします。

4 次のフィールドに必要な情報を設定して、共有メールを使用可能または使用不可にします。
フィールド名設定
共有メール次のいずれかを選択します。
  • [なし] - サーバーは共有メールを使用しません。
  • [配信] - サーバーは複数のローカル受信者に配信されるメッセージに共有メールを使います。
  • [転送と送信] - サーバーは常に共有メールを使います。
5 作成する共有メールディレクトリそれぞれについて次のフィールドに必要な情報を設定し、[保存して閉じる] をクリックします。
フィールド名設定
ディレクトリ共有メールディレクトリへのフルパス。次に例を示します。

C:\LOTUS\DOMINO\DATA\SHAREDMAIL

指定したディレクトリが存在しない場合は、Lotus Domino が自動的に作成します。

アクティブな共有メールディレクトリを 10 個まで設定できます。また、Lotus Domino は非アクティブな共有メールディレクトリを 40 個まで認識できます。これらのディレクトリからユーザーは引き続きメッセージにアクセスできます。非アクティブなディレクトリとは、サーバー文書に表示されなくなるディレクトリのことですが、これらのディレクトリは最後に指定したロケーションに残ります。

ファイル数指定したディレクトリに作成する共有メールデータベースの数。1 から 100 の数値を入力します。
最大ディレクトリサイズ当該ディレクトリ内の共有メールデータベースすべての合計サイズの最大値 (単位は MB)。1 から 8192 の数値を入力します。当該ディレクトリのサイズがこの値を超えると、Lotus Domino はこのディレクトリの共有メールデータベースへの新規メールの追加を停止します。
送信ステータスルーターが当該ディレクトリの共有メールデータベースにメッセージを配信できるかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。
  • [オープン] - (デフォルト) ルーターは当該ディレクトリのアクティブな共有メールデータベースにアクセスして配信できます。ディレクトリの [送信ステータス] が [オープン] に設定されていても、ディレクトリの個々のデータベースが配信に対してクローズになっている場合があります。
  • [クローズ] - ルーターは当該ディレクトリの共有メールデータベースに新規メッセージを配信できません。ディレクトリのサイズが超過した場合や一定のエラー状況の結果として、Lotus Domino はディレクトリを自動的に閉じます。たとえば、データをディスクに保存する別のサービスで即時に空き容量を必要とするときなど、ディレクトリが大きくなるのを防ぐためにデータベースへのアクセスを一時的に止めなければならない場合で、設定したディレクトリサイズを変更しないでおくには、このオプションを選択します。
利用可能 メールシステムから当該ディレクトリの共有メールデータベースにアクセスできるかどうかを指定します。次のいずれかを選択します。
  • [オンライン] - (デフォルト) Lotus Domino は当該ディレクトリの共有メールデータベースを使用可能にします。サーバーはディレクトリを定期的に調べて、設定された共有メールデータベースが指定した数だけ含まれることを確認します。ディレクトリ内のデータベースの数が [ファイル数] フィールドに指定した値を下回る場合、サーバーは足りない数のデータベースを再作成しようとします。
  • [オフライン] - Lotus Domino は当該ディレクトリの共有メールデータベースを使用不可にします。サーバーはディレクトリを調べて、共有メールデータベースが正しい数だけ含まれることを確認することはありません。このオプションを選択すると、ディレクトリやデータベースの移動に備えて共有メールデータベースへのアクセスを禁止できます。ディレクトリの [利用可能] のステータスを [オフライン] に設定すると、[送信ステータス] が自動的に [クローズ] に設定されます。
6 新しい設定を適用するには、サーバーを再起動するか、サーバーコンソールに次のコマンドを入力します。


SHOW SCOS コマンドの使用方法について詳しくは、付録の「サーバーコマンド」を参照してください。

関連項目