フィールド | 設定 |
SIZE 拡張 | SMTP SIZE 拡張は、RFC 1427 (1993 年発表) で導入されました。RFC 1427 は、RFC 1653 (1994 年発表) によって更新され、続いて RFC 1870、「SMTP Service Extension for Message Size Declaration」(1995 年発表) によって更新されました。
次のいずれかを選択します。
- [有効] - (デフォルト) 接続ホストに最大メッセージサイズが宣言され、転送を受け付ける前に送信ホストのメッセージサイズの見積もりをチェックします。転送されるメッセージが最大サイズを超えていることを送信側が示している場合は、メッセージを受け付けないことを示すエラーが返されます。
- [無効] - 最大メッセージサイズは通知されず、転送前にインバウンドメッセージサイズもチェックされません。
メモ 最大メッセージサイズの設定について詳しくは、「メッセージのサイズに応じてメールの配信を制限する」を参照してください。 |
Pipelining 拡張 | Pipelining 拡張は、RFC 1854 (1995 年発表) で導入されました。RFC 1854 は、RFC 2197、「SMTP Service Extension for Command Pipelining」(1997 年発表) によって更新されました。Pipelining 拡張を使用すると、SMTP クライアントはコマンドを 1 つのネットワークパケットにまとめることができます。コマンドをまとめると、クライアントは以降の要求を送信する前に、サーバーからの応答を待つ必要がなくなります。代わりに、コマンドは「一括」して処理されます。その結果、帯域幅の使用量が大幅に減少し、パフォーマンスが著しく向上します。
クライアント要求をまとめるだけでなく、パイプラインによって、サーバーがクライアントから新しい要求を受け取り続ける限り、内部バッファに保存することでクライアントへの応答を延期することができます。すべての要求を受け取ったら、その応答をまとめます。
次のいずれかを選択します。
- [有効] - (デフォルト) 同一のネットワークパケットで複数の SMTP コマンドを受け付けられるようにしてパフォーマンスを向上させます。
- [無効] - 1 つのパケットで複数の SMTP コマンドを受け付けません。
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DSN 拡張 | SMTP DSN 拡張は、RFC 1894、「An Extensible Message Format for Delivery Status Notifications」(1996 年発表) で定義されました。DSN 拡張の目的は、受信者へのメッセージ配信の結果を報告する標準の方法を提供することです。つまり、標準の開発前に使用されていたさまざまな送信状態の通知の形式を統一することを目的としています。RFC 1894 は、送信状態の通知 (DSN) 用に MIME 形式を定義します。DSN を使用すると、メッセージの配信、メッセージ配信の失敗、またはメッセージ配信の遅延をメッセージの送信者に通知できます。また、DSN の機能を使用できない環境にメッセージが転送された場合、またはメッセージが受信者のサブセットに正常に配信され、ほかの受信者に配信するために別のサーバーに転送された場合、それを報告することもできます。
次のいずれかを選択します。
- [有効] - 失敗したメッセージ、遅延されたメッセージ、配信されたメッセージ、および中継されたメッセージについて、送信者に配信ステータスの通知を返すことを求める受信要求をサポートします。低優先度の配信時間帯になるまで保持された低優先度メッセージに対する遅延レポートは、要求に応じて SMTP メッセージの送信者に送信されます。
- [無効] - (デフォルト) SMTP メッセージに対して配信ステータス通知を返しません。
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8 ビット MIME 拡張 | 8 ビット MIME 拡張の目的は、US-ASCII オクテット範囲 (00 から 7F (16 進数)) 外のオクテットを含むテキストがあるメッセージの転送を可能にすることです。デフォルトでは、メッセージテキストは 1000 文字の 7 ビット US-ASCII に制限されています。標準の ASCII キャラクタセットでは、各文字に 7 ビットのみが使用されます。ただし、8 ビットを使用する大きいキャラクタセットもあり、128 の特殊文字が提供されています。特殊文字は、英語以外の文字、グラフィック記号、および数学記号に使用されます。次のどちらかを選択します。
- [有効] - 8 ビットのメッセージがそのまま受け付けられ、エンコードされていない多言語文字の受け付けが可能になります。
- [無効] - (デフォルト) 8 ビット文字を含むインバウンドメッセージは 7 ビット ASCII エンコードを使用して送信することが必要になります。
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HELP コマンド | 次のいずれかを選択します。
- [有効] - (デフォルト) Help コマンドにより、サポートされるコマンドのリストが表示されます。
- [無効] - HELP コマンドを無効にします。
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VRFY コマンド | 次のいずれかを選択します。
- [有効] - インバウンド要求を受け付けてユーザー名を確認します。
- [無効] - (デフォルト) ユーザー名を確認する要求を拒否します。
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EXPN コマンド | 次のいずれかを選択します。
- [有効] - メーリングリストやグループが拡張され、個別の受信者名が表示されます。
- [無効] - (デフォルト) メーリングリストやグループは拡張されません。
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ETRN コマンド | 次のいずれかを選択します。
- [有効] - 他の SMTP ホストからのインバウンドの Pull 要求が受け付けられ、呼び出し側サーバーへのメッセージが転送されます。ETRN サポートを有効にすると、リモート SMTP ホストは Lotus Domino Server にメッセージを転送すると同時に送信待ちメッセージを要求できるので、帯域幅をより効率的に使用できます。
- [無効] - (デフォルト) 他の SMTP ホストからのインバウンドの Pull 要求は受け付けられません。
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TCP/IP ポート上の SSL 接続 | 次のいずれかを選択します。
- [有効] - STARTTLS コマンドがサポートされ、SMTP TCP/IP ポート経由の暗号化された SSL チャネルが作成できるようになります。
- [必要] - STARTTLS コマンドを発行するホストからのみ TCP/IP ポートを介したインバウンド SMTP 接続が受け付けられます。
- [無効] (デフォルト) - SMTP TCP/IP ポートを使用した SSL 接続は許可されません。
メモ Lotus Domino はリモートサーバーからの STARTTLS コマンドを受け付けた後、サーバーの SSL ポートの設定を使用してそのセッションに対する認証を制御します。Lotus Domino で SMTP AUTH コマンドを使用するリモートホストを認証するには、名前とパスワードによる認証を Lotus Domino SSL ポートに対して有効にする必要があります。必要な認証設定について詳しくは、「STARTTLS コマンドをサポートする」を参照してください。 |