MAIL
メールメッセージをトラッキングするLotus Domino システム管理者とユーザーは、どちらもメールをトラッキングできます。ユーザーは自分が送信したメッセージのみトラッキングできます。システム管理者はあらゆるユーザーが送信したメールをトラッキングできます。 メールトラッキングを設定するとき、Lotus Domino で記録する情報の種類を指定できます。たとえば、ある一定のユーザーについてはメッセージトラッキング情報を記録しないように指定したり、特定のユーザーが送信したメッセージの件名行を記録しないように指定できます。
Mail Tracker Collector (MTC) タスクでは、ルーターが作成した特殊なメールトラッキングログファイル (MTC ファイル) が読み込まれ、それらのログファイルから一定のメッセージング情報が Domino MailTracker Store データベース (MTSTORE.NSF) にコピーされます。Domino MailTracker Store データベースは、サーバーでメールのトラッキングを有効にすると自動的に作成されます。メッセージトラッキング要求またはメール使用状況レポートの作成を実行して、システム管理者またはユーザーが特定のメッセージを検索する場合、Lotus Domino によって Domino MailTracker Store データベースで情報が検索されます。
メモ Mail Tracker Collector は、サーバーに関する統計情報を収集する Statistics Collector (Collect タスク) とは異なります。
メールトラッキングの仕組み 1 IBM(R) Lotus Notes(R) Client または Lotus Domino Administrator クライアントから、特定のメッセージが指定した宛先に到着したかどうか、配信が失敗した場合はどこに到着したかを判断するための検索要求をユーザーが作成します。 2 メールトラッキングプログラムが開始して、メッセージの発信元のサーバーから配信パスをトレースします。発信元のサーバーでメッセージが見つからないと、自動的に、ルート上の次のサーバーでトラッキングが継続されます。
3 ルートの終わりまで、「次のサーバー」に対して手順 2 が繰り返されます。個々のサーバーでのメッセージの処理に関する詳しい情報が提供されます。
4 トラッキングの検索が完了すると、ユーザーは結果からメッセージを選択して、送信ステータスを確認できます。送信ステータスの可能な値を次の表に示します。
レポートデータベースに保存されているエージェントを使用して、システム管理者は 1 回限り、毎日、毎週、または毎月のスケジュールをレポートに設定できます。デフォルトでは、指定した間隔 (毎日、毎週、毎月) で深夜にレポートが作成されます。レポートの検索が実行されると、アクティブなレポートエージェントは、Domino MailTracker Store データベースに収集されたデータを調べて、結果を示すレポートを作成します。レポートを設定して、結果をレポートデータベースに保存することも、1 人以上のシステム管理者に送信することもできます。保存されるレポートは、レポートデータベースで複数の異なるビューの下に分類されます。送信されても、保存されていないレポートは、レポートデータベースに追加されません。
レポートデータベースを使用して、サーバーのメール使用状況を分析できます。データベースのビューには、前に保存されているレポートが日付、スケジュール、レポートの種類、ユーザー別に表示されます。間隔を指定してスケジュールを設定したレポートもすべて表示されます。
メール配信イベントジェネレータメールネットワークをモニターするには、メールルートでテストし統計を収集するようメール配信イベントジェネレータを設定します。 メール配信イベントジェネレータについて詳しくは、「メール配信イベントジェネレータを作成する」を参照してください。
関連項目