Lotus Domino Server のサイレントインストールを Microsoft Windows システムまたは UNIX システムで実行する前に、次のことを実行します。

• 必要なハードウェアとソフトウェアが正しく配置されており、正常に動作していることを確認します。
• オペレーティングシステムおよびネットワークプロトコルの要件については、Lotus Domino リリース情報を参照してください。リリース情報をチェックして、サーバーのサイレントインストールに影響を及ぼす恐れがある最新の変更または追加がないかどうか確認してください。
• 一時的にスクリーンセーバーとウィルス検出ソフトウェアを無効にします。
• Lotus Domino セットアップコマンドを実行する前に、その他のアプリケーションのインストールにより保留中の再起動アクションがある場合は、そのアクションを終了してください。
• 他のアプリケーションがすべて終了していることを確認してください。終了していない場合は、共有ファイルを破損し、インストールプログラムが適切に実行されない可能性があります。
• 以前のリリースから Lotus Domino をアップグレードする場合は、http://www.redbooks.ibm.com のアップグレード情報を参照してください。

サイレントサーバーインストール用に応答ファイルを作成する一般的な (非サイレントの) インストールでは、インストール中にユーザーが入力するためのダイアログボックスを使用します。サイレント (自動化) サーバーインストールでは、ユーザーが入力を要求されることはありません。代わりに、インストールプロセスの詳細情報を提供するために応答ファイルが使用されます。 応答ファイルの作成には、テンプレート方式とレコード方式の 2 つの方式があります。
テンプレート方式を使って作成される応答ファイルには、インストールプロセス中に使用されるリテラル値が含まれます。この応答ファイルは、インストールの実行前に生成され、すべてのデフォルトのインストールオプションとパスを保持します。オプションを編集して、手動でこのファイルをカスタマイズできます。テンプレートファイルを使用するメリットは、ファイルを作成するためにサーバーをインストールする必要がないという点です。

レコード方式を使用して作成される応答ファイルは、サーバーのインストールの完了後に、ウィザードが終了して、適用可能なウィザードプロパティの値がファイルに保存された時点で生成されます。記録された応答ファイルは、ウィザードの特定の実行セッションのレコードを保存して、その後のサイレントインストールまたは修正インストールで再利用できるので便利です。サーバーをインストールすると、結果の応答ファイルにカスタマイズ内容が保存されるので、応答ファイルを編集する必要がなくなります。この方式は、タイプミスや誤ったエントリおよび値が原因で引き起こされる問題が生じることがないため、「より安全な」方法といえます。

サンプルのレスポンスファイルを修正して、レスポンスファイルを作成するインストールキットに含まれているレスポンスファイルテンプレートのいずれかを修正してレスポンスファイルを作成するには、以下の手順を実行します。レスポンスファイルには、インストール設定情報が記載されています。サンプルのレスポンスファイル sample_response.txt や unix_response.dat が、他のインストールファイルと共に CD に収められています。
1 サンプルのレスポンスファイルを修正するには、次のいずれかを行います。

• テンプレートファイルを開き、必要に応じて修正してから、ファイルに新しい名前をつけて保存します。
• テンプレートファイルに新しいファイル名をつけて保存し、ファイルを修正してから、再度保存します。

新しいレスポンスファイルテンプレートを作成する新しいレスポンスファイルを作成するには、以下の手順を実行します。
応答ファイルの作成には、数分かかります。 SETUP.EXE ファイルか ./install ファイルのどちらかと、JAVA.EXE ファイルの実行が終了すると、新規のレスポンスファイルが使用できるようになります。SETUP.EXE か ./install のいずれかと、JAVA.EXE の実行が終了しているかどうかを確認するには、Microsoft Windows のタスクマネージャまたは UNIX システムプロセスを調べます。

1 次のどちらかの操作を行います。

• Microsoft Windows では、次の操作を実行します。

  setup.exe -options-tempate c:\temp\file.txt

• UNIX では、次の操作を実行します。

  ./install -options-template /local/response.dat

3 この応答ファイルを参照しているサイレントインストールを実行します。

新しいレスポンスファイルテンプレートを作成する新しいレスポンスファイルを記録するには、以下の手順を実行します。 システムでサーバーインストールを完了する必要があるため、レスポンスファイルの作成には数分かかります。
1 次のどちらかの操作を行います。

• Microsoft Windows では、次の操作を実行します。

  setup.exe -options-record c:\temp\file.txt

• UNIX では、次の操作を実行します。

  ./install -options-record /local/response.dat

3 このレスポンスファイルを参照しているサイレントインストールを (他のシステムで) 実行します。

レスポンスファイルを使用する応答ファイルを使用するには、コマンドラインに -options パラメータと、応答ファイルの正確なパスを指定します。 プラットフォーム別に以下に示した形式でコマンドを入力します。
Microsoft Windows プラットフォームの場合

setup.exe -silent -options c:\temp\file.txt

./install -silent -options /local/response.dat

Lotus Domino Server をインストールおよび設定する
Windows システムに Lotus Domino をインストールする
Lotus Domino Server のセットアッププログラム
Linux on zSeries システムでサーバーのサイレントインストールを使用する

用語集