ユーザーとサーバーの設定
[登録] ダイアログボックスを使用してユーザーを登録すると、このダイアログボックスに表示されるユーザー登録データベース (USERREG.NSF) のビューで、ユーザー設定をソート、表示、変更できます。このデータベースには保留されているユーザーの登録情報が入っています。[登録] ダイアログボックスの終了時に、すべてのユーザーの登録の保留を保存して、後で登録できます。再度ダイアログボックスにアクセスすると、ユーザー登録キューが自動的に開き、保留中の全ユーザー登録が表示されます。
ユーザーを登録する前に、組織の階層名の体系を再検討して、個々のユーザーがその体系のどこに適合するかを判別します。階層名の体系に基づいて、ユーザーの登録に使用する認証者 ID、登録サーバーとして使用するサーバー、ユーザーのメールファイルを保存するサーバーを決めます。ユーザーを登録するときは、使用する各サーバーで適切なアクセス権があることと、使用する個々の認証者 ID のパスワードを知っている必要があります。組織にポリシーを導入する場合は、ユーザーを登録する前にポリシー文書と設定文書を作成し、登録中にポリシーを割り当てることができるようにしてください。
メモ 登録ユーザーインターフェースを使うと、パスワードの前後のスペースを自動的に削除します。パスワードの先頭または末尾の文字がスペースであってはなりません。これは、認証者登録やサーバー登録にも当てはまります。
Lotus Notes ユーザーではないユーザーの作成について詳しくは、「Lotus Notes ユーザーではないインターネットユーザーを登録する」を参照してください。
ユーザー登録とサーバーベースの認証機関ユーザーを登録するときは、認証者 ID とパスワードを組み合わせて使用する従来のオプションと、サーバーベースの Lotus Domino 認証機関 (CA) を使用するオプションがあります。ユーザー登録を開始する前に、Lotus Domino のサーバーベースの CA について理解し、CA を使用する利点および、Domino CA の使用方法について学ぶ必要があります。管理者を、サーバーベースの認証機関 (CA) 用の登録機関として指定できます。これによって今後はユーザー登録を担当する管理者に RA ロールを割り当てることができます。RA ロールを割り当てると、サーバーベースの認証機関が発行した証明書を持つユーザーを 1 人の管理者が登録できます。 Domino CA について詳しくは、「サーバーベースの Lotus Domino 認証機関」および「Domino CA を管理する」を参照してください。
2 人の Lotus Notes ユーザーを登録する例Acme 社のシステム管理者が、組織の階層内での各ユーザーの位置に基づいて 2 人のユーザーを登録する例を以下に挙げます。2 人のユーザーは、勤務地と部門が異なります。
Alan Jones は、Acme 社の東海岸事業部の販売部門に勤務しています。Alan にシステムへの適切なアクセス権を与え、階層内に適切に配置するために、システム管理者は Sales/East/Acme という認証者 ID を使って Alan を登録します。Alan Jones の階層名付きの完全な名前は Alan Jones/Sales/East/Acme になります。
システム管理者は、Alan のメールサーバーとして、東海岸の Acme 社の LAN 上にある Mail-E を指定します。こうすると、Alan のメールサーバーは Alan のクライアントと同じ LAN 上にあることになるので、Alan はメールの送受信時に自分のメールファイルが保存されているサーバーに直接接続できるようになります。
Robin Rutherford は、Acme 社の西海岸事業部の経理部門に勤務しています。システム管理者は、Accounting/West/Acme という認証者 ID を使って Robin を登録します。Mail-W は Robin のメールサーバーで、Robin Rutherford の階層名付きの完全な名前は Robin Rutherford/Accounting/West/Acme になります。
関連項目