クラスタ
組織の規模が小さい場合は 2 台のサーバーから始め、組織の拡大とともにユーザーへのパフォーマンスには影響を与えることなくサーバーを追加していくことができます。注意する点は、追加したサーバーが他のクラスタサーバーの状態を調べるために調査を送信したり、クラスタ複製を実行したりすると、ネットワークトラフィックが増加することです。したがって、容量を増やしたり冗長性を高める必要に迫られるまではクラスタにサーバーを追加しないでください。
組織の規模が大きい場合は、構築するクラスタの規模を決定する必要があります。クラスタの規模が大きいほど、クラスタサーバーに障害が発生したときにワークロードを吸収できる能力が高くなります。たとえば、クラスタにサーバーが 2 台しかない場合は、どちらかのサーバーに障害が発生するともう一方のサーバーでワークロードをすべて吸収する必要があります。つまり、相手サーバーのワークロードを十分に吸収できる容量を持たせるためには各サーバーを半分以下の容量で実行します。しかし、クラスタにサーバーが 6 台あれば、障害が発生したサーバーのワークロードを残りの 5 台が 20%ずつ吸収すればよいことになります。つまり、各サーバーを 80%の容量で実行しても、1 台のサーバーが停止した場合のワークロードを吸収できます。当然のことですが、障害が発生したサーバーのワークロードを吸収する方法は他にもあります。クラスタサーバー全体にレプリカを分散する方法などがこれに該当します。
ハードウェアについての考察クラスタに設定するサーバー数は、各サーバーのディスク容量と処理能力によって異なります。クラスタに使用するハードウェアを決定する際は、次の点に注意してください。
コンピュータのメモリ増設や処理能力増強の必要があるか確認するには、プラットフォームの統計を調べます。
クラスタレプリケータはシステムリソースを使用するため、クラスタレプリケータを追加するたびに、システム全体のパフォーマンスが低下することがあります。したがって、必要以上に多くのクラスタレプリケータを追加しないようにします。