MAIL


メールファイルへの IMAP アクセスを準備する
IMAP クライアントからのアクセスをサポートするには、データベース項目として IMAP フォルダとメッセージの属性を保存するようメールファイルを特別に変更する必要があります。IBM(R) Lotus Domino(R) 登録プロセスを使用してユーザーを作成し、ユーザーのメールシステムの種類を IMAP に設定している場合は、メールファイルを IMAP 用に準備するために必要な手順が Lotus Domino によって自動的に実行されます。それ以外の場合は、メールファイルで IMAP アクセスをサポートするように、いくつかのタスクを実行する必要があります。

メールファイルへの IMAP アクセスを準備するには 1 次の操作が完了していることを確認します。

2 メールファイルをアップグレードする場合、メールファイルで Compact を実行し、メールファイルで IBM(R) Lotus Notes(R) ODS (On-Disk Structure) バージョン 41 以降が使用されていることを確認することができます。Lotus Domino 6 以降を実行している場合は、有効なバージョンの ODS が使用されています。
3 メールファイルで Fixup タスクを実行します

4 メールファイルでメール変換ユーティリティを実行して、メールファイルへの IMAP アクセスを使用可能にします

5 新規のメールファイルではない場合は、クライアントのログイン時にヘッダーのダウンロード速度を高めるために、-h オプションを使用してメール変換ユーティリティを実行します

IMAP サービスは、IMAP フォルダとメッセージデータの保存にテンプレートのビューを使用していないので、どのようなメールテンプレートを使用して作成されたメールファイルでも使用可能にできます。

メールファイルのレプリカが複数あるユーザーの場合、たとえば、クラスタ化されたサーバーにメールファイルを持つユーザーの場合、レプリカごとに IMAP アクセスを使用可能にする必要があります。Lotus Domino はデフォルトでは、データベース間で IMAP データベース項目を複製しないため、IMAP 対応のメールファイルのレプリカを新規作成する場合、そのレプリカでは IMAP を使用できません。

メールファイルを表示するときの IMAP クライアントと Lotus Notes Client との相違メールファイルの一部の機能は IBM(R) Lotus Notes(R) Client にのみ表示されるテンプレート項目として構造化されているため、IMAP クライアントには表示されません。その結果、1 つのメールファイルのフォルダとビューのうち IMAP クライアントには Lotus Notes Client とは異なって表示されるものがあります。たとえば、IMAP クライアントには受信フォルダ、ごみ箱フォルダ、パブリックフォルダが IMAP メールボックスとして表示されます。また、非表示フォルダや個人フォルダは、IMAP クライアントには表示されません。さらに、IMAP クライアントには、[ドラフト] ビューや [送信] ビューなど、Lotus Notes メールファイルのテンプレートの一部となっているビューは表示されません。
Lotus Domino IMAP サービスでは、IMAP クライアントから Lotus Notes メールファイルの受信フォルダの名前を変更することはできません。

IMAP クライアントと Lotus Notes Client の両方からメールファイルにアクセスするユーザーの場合、Lotus Domino は両方のクライアントで未読メッセージのマークを同期化します。つまり、Lotus Notes Client で既読とマークされているメッセージは、IMAP クライアントでも既読とマークされ、逆の場合も同じです。

IMAP クライアントでは IBM(R) Lotus Notes(R) 暗号化を使用するメッセージを読み込むことができません。IMAP クライアントは、ユーザーの Lotus Notes 認証のためのパブリックキーを使って暗号化されているメッセージの暗号化を解除するために必要な Lotus Notes プライベートキーにはアクセスできません。その結果、ユーザーが暗号化された Lotus Notes メッセージを IMAP クライアントから開くと、暗号化されていないヘッダー情報のみが表示されます。サーバーによって、空白のメッセージ本文に代わって次のテキストが表示されます。


関連項目