ユーザーとサーバーの設定


非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更する
非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更すると、システム管理プロセスではユーザー文書内のユーザーのステータスを非ローミングからローミングに変更し、各ローミングユーザーの個人サブディレクトリを作成します。 この個人サブディレクトリにはローミングユーザーのファイルが含まれます。このサブディレクトリは場所を指定しない限り、デフォルトにより Domino/data パスに配置されます。ユーザーのディレクトリ名に区切り文字を含める場合は、それをオプションで選択できます。

メモ ローミングユーザーにアップグレードできるのは、階層付きの ID (CN=Jane Doe/OU=East/O=Acme など) を持つユーザーだけです。階層無しのユーザー ID をアップグレードするには、そのユーザー ID を階層付きの形式に再認証してから、ユーザーをアップグレードします。ID を階層なしの形式から階層付きの形式へ再認証する方法について詳しくは、「階層なしのユーザー名を階層付きのユーザー名にアップグレードする」の項目を参照してください。

ローミングユーザー機能では、Dynamic Client Configuration (DCC) を使用する必要があります。NOTES.INI 設定の DisableDynConfigClient=1 を使用して DCC を無効にしている場合は、その NOTES.INI エントリを削除するか、コメントにして、クライアントを再起動します。DCC が無効になっている場合は、エンドユーザーに対して、ローミングステータスにアップグレードするかどうかを確認するプロンプトが表示されないため、システム管理プロセスで、ローミングステータスへのアップグレード実行に必要なシステム管理要求が生成されません。これは、ローミングステータスへのアップグレードにのみ適用され、新規ローミングユーザーの設定には適用されません。

非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更する前に、「詳細ユーザー登録を使用する」のローミングユーザー情報についてお読みください。

非ローミングユーザーをローミングユーザーに変更するには 1 非ローミングユーザーを変更するには次の権限が必要です。


2 Lotus Domino Administrator で、[ユーザーとグループ] タブをクリックします。

3 1 つ以上の非ローミングユーザー名を選択します。

4 ツールペインで、[ユーザー] - [ローミング] をクリックします。


5 次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールドアクション
ユーザーローミングファイルをどこに保存しますか?次のいずれかを選択します。
  • [メールサーバーに保存] - ユーザーのローミングファイルをユーザーのメールサーバーに配置します(ユーザーのメールサーバーはユーザーの登録時に設定されます)。
  • [ローミングサーバー] - ボタンをクリックして、ユーザーのローミングファイルを格納するサーバーを指定します。
  • [個人アドレス帳にユーザー ID を保存] - (省略可能) ユーザーの ID をユーザー自身のローカル個人アドレス帳に配置します。
個人ローミングフォルダ次のいずれかを選択します。
  • [ベースフォルダ] - ユーザーのローミングファイルを保存するフォルダの名前。デフォルトではユーザーの基本フォルダは Domino\data ディレクトリに配置されます。たとえば、すべてのローミングユーザー用のベースフォルダの名前を Roaming にする場合は、「Roaming」と入力して Domino\data\Roaming ディレクトリを作成します。
  • [サブフォルダの形式] - ローミングユーザーの個人サブフォルダに名前を付けるときに使用する形式。デフォルトでは、これはユーザーの短縮名形式になります。この形式は必要に応じて変更でき、オプションで区切り文字を選択することもできます。ローミングユーザーにアップグレードするユーザーごとに、個人フォルダ (サブフォルダ) が基本フォルダに作成されます。
フォルダが存在した場合次のいずれかを選択します。
  • [ユーザーのスキップ] -- フォルダがすでに存在する場合。
  • [フォルダ名を生成] -- 新しいフォルダを作成。
クライアントアップグレードオプション - ユーザーに確認する次のいずれかを選択します。
  • ローミングユーザーのステータスへのアップグレードを保留するかどうかのプロンプトをユーザーに表示する場合、チェックボックスをオンにします。デフォルトでは、ローミングステータスへのアップグレードを保留するかどうかのプロンプトがユーザーに表示されます。
  • チェックボックスをオフにすると、非ローミングステータスからローミングステータスへアップグレードするかどうかを確認するプロンプトがユーザーに表示されません。このチェックボックスがオフになっていると、デフォルトでローミングステータスへのユーザーのアップグレードが実行されます。
クライアントセットアップオプション - ユーザーに確認する次のいずれかを選択します。
  • クライアントへのアップグレードを保留するかどうかのプロンプトをユーザーに表示する場合、チェックボックスをオンにします。デフォルトでは、アップグレードを保留するかどうかのプロンプトがユーザーに表示されます。
  • チェックボックスをオフにすると、クライアントをアップグレードするかどうかを確認するプロンプトがユーザーに表示されません。このチェックボックスがオフになっていると、デフォルトでローミングユーザーのアップグレードが実行されます。
ローミングユーザークリーンアップオプション次のいずれかを選択します。
  • [クリーンアップしない] - ローミングユーザーファイルのクリーンアップは行われません。
  • [クリーンアップ間隔 N 日] - 0 から 365 までの範囲の値を指定します。
  • [Notes 終了時にクリーンアップ] - IBM(R) Lotus Notes(R) がシャットダウンしたときにファイルをクリーンアップします。
  • [ユーザー確認] - クライアントを終了する際に、個人ファイルをクリーンアップするかどうかを尋ねるプロンプトを表示します。ユーザーが [はい] を選択すると、そのクライアントのデータディレクトリが削除されます。[いいえ] を選択すると、次回もデータを削除するかどうかを尋ねるプロンプトをクライアントに表示するかどうかが尋ねられます。[いいえ] を選択すると、プロンプトは次回から表示されなくなります。[はい] を選択すると、次回クライアントを終了したときに、プロンプトがユーザーに再度表示されます。
更新をバックグラウンドで実行バックグラウンドで要求を処理するため、システム管理クライアントを他の管理活動に使用できます。

メモ このオプションを選択しない場合、システム管理クライアントはシステム管理プロセスがアップグレードを完了するまでビジーになります。

6 [OK] をクリックします。
変更を確認するには変更手順により、ユーザー文書内のユーザーのステータスが非ローミングからローミングに変更されます。変更が行われたことを確認するには、次の手順を実行します。
1 Lotus Domino Administrator で、[ユーザーとグループ] タブをクリックします。

2 ローミングにアップグレードしたユーザーを選択します。

3 [ユーザーの編集] をクリックしてユーザー文書を開きます。

4 [ローミング] タブをクリックします。[ローミングを使用] フィールドには [進行中] または [はい] が表示されている必要があります。[進行中] のステータスは、複製が行われ、ユーザーのファイルのすべてのレプリカが更新されるまで表示されます。

関連項目