クラスタ


クラスタ専用 LAN を設定する
クラスタ専用 LAN を設定すると、サーバーのリソース調査とクラスタ複製が残りのネットワークトラフィックから切り離されます。これによって、1 次ネットワークの処理速度がクラスタトラフィックによって低下することがなくなります。

次の手順で、クラスタ専用ネットワークを設定します。

1 クラスタの各サーバーにネットワークインターフェースカードを増設します。これらのカードには、専用のハブかスイッチを経由して接続する必要があります。

2 LAN が TCP/IP を使用するように設定します。

3 2 番目の IP アドレスを各サーバーに割り当てます。たとえば、2 台のサーバーを使用するクラスタの場合は、192.168.64.1 と 192.168.64.2 のアドレスを使用します。

4 新しい IP アドレスにホスト名を割り当て、HOSTS ファイルすなわち DNS にエントリを追加します。たとえば、2 台のサーバーを使用するクラスタでは、ACME_clu.acme.com と ACME2_clu.acme.com というホスト名を割り当てます。HOSTS ファイルのエントリは次のようになります。


5 各クラスタサーバーから他のクラスタサーバーの IP アドレスとホスト名の両方に ping を実行して、専用 LAN が動作することを確認します。他のサーバーからも通常の LAN アドレスでクラスタサーバーに ping を実行できることを確認します。

6 クラスタの各サーバーで、専用 LAN 用の新しいポートを追加し、サーバー文書を編集してそのポートを有効にします。

7 対応するサブネットの IP アドレスを各ポートに割り当て、この情報を次の形式で NOTES.INI ファイルに追加します。
8 次のいずれかを実行します。
9 サーバーを再始動します。

Lotus Domino が専用 LAN を使用していることを確認するIBM(R) Lotus Domino(R) が専用 LAN を使用していることを確認する手順は次のとおりです。
1 サーバーコンソールに、「show cluster」と入力します。

2 表示される結果から、「Server cluster default port: Cluster Port」という行を探します。

クラスタ複製が専用 LAN を使用していることを確認するクラスタ複製が専用 LAN を使用していることの確認もお勧めします。そのためには、クラスタ統計を調べます。
1 Lotus Domino Administrator または Web サーバー管理クライアントで、[サーバー] - [統計] タブをクリックします。

2 統計のリストで、[NET] を展開します。

3 クラスタに指定したポート名を展開します。

4 専用 LAN ポートについて、次の統計を探します。


5 [レプリカ] を展開し、[クラスタ] を展開します。

6 [SessionBytes] を展開し、次のようなクラスタ用の複製統計を探します。


7 [NET.portname.BytesReceived] の値と [Replica.Cluster.SessionBytes.In] の値を比較します。
8 [NET.portname.BytesSent] の値と [Replica.Cluster.SessionBytes.Out] の値を比較します。