モニタリング


Lotus Domino ドメインモニター
IBM(R) Lotus Domino(R) ドメインモニター (DDM) では、1 ヵ所の Lotus Domino Administrator Client から、1 つ以上のドメインにある複数のサーバーの全体的なステータスを表示でき、DDM から提供される情報を利用して素早く問題を解決できます。DDM を使用するには、Lotus Domino 7 Server 以降が必要です。

DDM は次の機能を備えています。

DDM は設定可能な調査を使用して複数のサーバー間で情報を収集し、Domino ドメインモニターデータベース (DDM.NSF) の指定した収集サーバーで、その情報を集約し、報告します。 調査は個別のチェック、またはチェックのセットであり、1 つ以上のサーバー、データベース、およびサービスに対して実行するよう設定します。 調査により、ステータスやサーバーの Health 情報を DDM.NSF に返します。デフォルトのスケジュールやユーザー指定のスケジュール、またはサーバー上のイベントや調査が独自に決めた必要性に応じて、調査を実行します。

複数のサーバーやドメイン間で情報を収集し、報告するために、DDM では他のサーバーから情報を収集するサーバーと、情報を収集する対象のノードサーバーから構成される収集階層を使用します。すべてのイベント情報は、ユーザーが参照できる Lotus Domino ドメインに保存され、集約されます。ユーザーは収集階層を指定します。つまり、どのサーバーが収集サーバーになり、どのサーバーがノードサーバーになるか指定します。収集階層を、収集サーバーが他の収集サーバーから収集する多層構造にできますが、DDM の動作には必要ありません。DDM 調査の場合と同様に、収集階層は、統計 & イベントデータベース (EVENTS4.NSF) の設定ユーザーインターフェースを使って簡単に作成、変更できます。

拡張イベントとシンプルイベント収集サーバーは、拡張イベントとシンプルイベントという 2 つのクラスのイベント情報を収集します。イベントを開くと、イベント文書の右上に [クラスのタイプ] フィールドがあり、そこにシンプルイベントか、拡張イベントか表示されます。拡張イベントは、DDM 調査文書により生成されたイベント、Lotus Domino イベントジェネレータにより生成されたイベント、DDM イベントレポートに表示される特定の対象情報があるその他のイベントです。ターゲット情報には、サーバー、データベース、エージェントまたはユーザー指定のターゲットがあります。シンプルイベントは特定のターゲット情報に関連していない、または特定のターゲット情報を含んでいないイベントです。たとえば、Lotus Domino Server コンソールに報告されるほとんどのイベントは、シンプルイベントです。
メモ Domino ディレクトリの設計が Lotus Domino 7 以降にアップグレードされていない場合は、調査の作成または管理の際に表示されるサーバーに、ドメイン内にある Lotus Domino 7 より前のサーバーが含まれていることがあります。調査の設定時または管理時には、必ず Lotus Domino 7 以降のサーバーを指定してください。

調査について詳しくは、「DDM 調査」を参照してください。DDM サーバー収集階層について詳しくは、「DDM サーバー収集階層」を参照してください。

関連項目