トラブルシューティング


ユーザーが名前とパスワードを何度も入力しなければならない
Lotus Domino で Web ユーザーの認証を行い、Web ユーザーが別のサイトにアクセスするときの名前とパスワードの確認が一度だけで済むように、Lotus Domino Web サイトを設定できます。ほかの Web サーバー同様、Lotus Domino でも HTTP 認証を使用します。Lotus Domino Web サイトにあるページにユーザーがアクセスすると、ブラウザは、Lotus Domino Server からブラウザに送信された領域文字列を使ってユーザーの認証を記録します。領域文字列は、サーバーが送信する文字列で、ユーザーがすでに認証されているロケーションやパスを表します。通常は URL パスです。

たとえば、サーバー名が www.acme.com の場合は、www.acme.com が最上位の領域文字列になり、www.acme.com/doc、www.acme.com/hr、www.acme.com/marketing は下位の領域文字列になります。www.acme.com にあるホームページにアクセスしてサーバーに認証されたユーザーは、この www.acme.com だけでなく下位の領域すべてについても認証されています。

ただし、ユーザーがまず www.acme.com/doc にアクセスし、名前とパスワードを入力して認証を受けた場合は、次に www.acme.com/hr にアクセスしたときにもう一度名前とパスワードを入力しなければなりません。このように 2 度の入力が必要になるのは、ブラウザが Lotus Domino でユーザー認証に成功した領域文字列のリストを調べて、ブラウザの領域リストにある www.acme.com/doc という領域を見つけようとするからです。www.acme.com/hr は www.acme.com/doc のサブディレクトリではないので、もう一度名前とパスワードの入力が必要になります。

ユーザーが名前とパスワードを何度も入力しなくて済むようにするには、アクセスする必要がある領域のうち最上位の領域にアクセスして認証を受けるようにユーザーに指示します。このようにすると、ブラウザのセッション中は名前とパスワードの入力が一度で済みます。

Web サイトに別のサーバーのサイトへのリンクがあり、そのサイトが認証を必要とするサイトの場合は、ユーザーはもう一度名前とパスワードを入力する必要があります。

関連項目