インストール


Linux on zSeries システムに Lotus Domino をインストールする
IBM(R) Lotus Domino(R) のプログラムファイルを Linux on zSeries システムにインストールする前に、次のことを実行します。
1 Lotus Domino インストール用の tar ファイル ZLINUX.TAR.GZ を、ワークステーションで CD ROM から Linux on zSeries ファイルシステムにコピーします。そこで、tar ファイルは、インストール手順の中で展開、利用されます。tar ファイルの転送には、必ず、バイナリ方式を使用します。たとえば、FTP の場合、転送モードに「binary」を設定します。インストールの完了後は、tar ファイルもその内容も必要なくなります。

2 tar ファイルは、Linux for zSeries で次のシェルコマンドを発行して展開します。


3 (省略可能) tar ファイルを削除してディスクスペースを節約します。

4 Lotus Domino インストールスクリプトを格納しているディレクトリに移動します。


インストール (インタラクティブモードまたはスクリプトモード) が終了したら、tar ファイルと、tar ファイルの展開によって作成された「zlinux」サブディレクトリは、ともに削除しても構いません。

1 つのシステムに Lotus Domino Server の複数のインスタンスをインストールできます。それぞれのインスタンスは、Lotus Domino の同じリリースでも、異なるリリースでも構いません。ただし、異なるリリースをインストールする場合、現在の Lotus Domino より前のリリースは 1 つしかインストールできません。

すべてのインスタンスを同じリリースにする場合は、Lotus Domino パーティションサーバーをインストールすることを推奨します。すべての Lotus Domino パーティションが、1 つのプログラムディレクトリを共有することで、システムリソースの節約になります。Lotus Domino Server を 1 つだけインストールし、後でパーティションサーバーに変更する場合、最初のインストールを削除する必要はありません。Lotus Domino Server の複数のインスタンスが存在していて、それぞれに別のプログラムディレクトリがある場合、それらのインスタンスのうちいくつでもパーティションサーバーにできます。

詳しくは、「パーティションサーバー」の項目を参照してください。

Lotus Domino のプログラムファイルを Linux on zSeries システムにインストールする場合、インタラクティブモードとスクリプトモードのどちらでも使用できます。

インタラクティブモードを使用するにはLotus Domino のプログラムファイルとデータファイルを、ローカルのマシンにインストールする場合、または指定したリモートシステムに Telnet 接続経由でインストールする場合は、インタラクティブモードを使用します。
インタラクティブモードのインストール中は、UNIX のコマンドプロンプトで次のキーを使用できます。


1 Lotus Domino Server のインストールキットに、ネットワーク経由でまたは CD ROM ドライブからアクセスできることを確認します。
2 Lotus Domino Server をインストールするには、ルートアカウントにログインします。

3 「install」というスクリプトのあるディレクトリに移動します。

4 ルートのコマンドプロンプトで次のように入力し、スクリプトを実行します。


5 画面に表示される指示に従って、次のオプションを指定します。
オプションアクション
Add data directories only次のいずれかを選択します。
  • [Yes] - 単一の Lotus Domino Server をパーティションサーバーに変更する場合、または既存のパーティションサーバーにデータディレクトリを追加する場合
  • [No] - 単一の Lotus Domino Server のままにする場合
Lotus Domino Server installation typeサーバーの種類を選択します。xSP サーバーの場合は、Lotus Domino Enterprise Server が必要です。
Install template files次のいずれかを選択します。
  • [Yes] - 新しいテンプレートをインストールする場合
  • [No] - 以前のリリースのテンプレートを使用する場合
Install xSP server (for Domino Enterprise Server only)次のいずれかを選択します。
  • [Yes] - xSP サーバーの場合
  • [No] - xSP サーバーではない場合
Program directoryプログラムファイルを保存するディレクトリを指定します。
Create /opt/ibm/lotus soft link次のいずれかを選択します。
  • [Yes] - このシステム上に存在する Lotus Domino (プログラムディレクトリ) の数が 1 つだけになる場合
  • [No] - このシステム上に存在する Lotus Domino (プログラムディレクトリ) の数が複数になる場合
Data directoryデータファイルを保存するディレクトリを指定します。パーティションサーバーをインストールしている場合、該当するオプションを指定して複数のデータディレクトリを指定します。
UNIX User nameサーバーの設定データを所有するユーザーの名前を指定します。パーティションサーバーをインストールしている場合、データディレクトリごとに別々のユーザーを指定できます。
UNIX Group name[UNIX User name] で指定したユーザーが所属するグループを指定します。パーティションサーバーをインストールしている場合、データディレクトリごとに別々のグループを指定できます。

スクリプトモードを使用するにはスクリプトモードは、UNIX プラットフォームでサイレントインストールを実行する場合に使用します。保存されているインストール設定をローカルサーバーまたはリモートサーバーにインストールできます。
デフォルトのサンプルスクリプトファイルである SCRIPT.DAT には、各パラメータの説明や、パーティションサーバーをインストールするための -script オプションの使用方法など、Lotus Domino Server のプログラムファイルをインストールするために必要な情報が含まれています。

メモ 以前の Lotus Domino バージョンからある SCRIPT.DAT ファイルはどれも、新しい ISMP インストーラーでは使用できません。インストールキットにサンプルとして含まれている unix_response.dat ファイルのローカルコピーを修正してください。以前のインストールの script.dat ファイルよりも、使用できるオプションが増えています。

1 CD-ROM またはネットワークドライブの、インストールキットのあるディレクトリに移動します。

2 このディレクトリからローカルシステムに、次の名前で SCRIPT.DAT をコピーします。


3 ローカルスクリプトファイル filename.dat を開き、必要に応じてパラメータを設定します。一般には、次に記載するデフォルトの設定を使用することをお勧めします。 4 ローカルファイル filename.dat を保存します。

5 ローカルシステムからルートアカウントにログインします。

6 インストールキットのあるディレクトリ (CD-ROM またはネットワーク) に戻ります。

7 ローカルスクリプトファイルを使用してインストールを実行するには、UNIX のコンソールプロンプトに次のコマンドを入力します。