クラスタ


メールとアプリケーション用に 6 台のサーバーをクラスタリングする例
組織の規模が大きく、6 台のサーバーが使用できる場合には、大規模なクラスタが構築できます。この設定では、クラスタ複製によって余分なワークロードが発生するため、必要以上に多くのレプリカを作成しないようにします。大規模なクラスタでは、サーバー全体にデータベースを均等に分散配置することも、一部のサーバーを特定のタスク専用に設定することもできます。たとえば、サーバー 1 と 2 をメールサーバーに設定します。さらに、サーバー 3、4、5、および 6 をアプリケーションサーバーにして、それらサーバー間でアプリケーションを均等に分割できます。重要なデータベースのレプリカは、複数のサーバーに配置します。この設定では、サーバーの 1 つを、重要なデータベース専用のバックアップサーバーとして設定することもできます。この場合、サーバーはリアルタイムでクラスタ複製イベントを受け取るため、データベースは常に最新に維持されます。ただし、ユーザーはこのサーバーのデータベースにアクセスできません。そのサーバーは、データベースの 1 次コピーが破損したり削除された場合に備えて、データベースの最新コピーを保存する目的のみに使用されます。

次の図は、6 台のサーバーで構成するクラスタを示しています。2 台のサーバーは主にメール用、4 台のサーバーはアプリケーション用に設定されています。データベースの中には (DB1 など) 他のデータベースよりも重要なものがあるため、そのレプリカの数も多くなります。このシナリオでは、フェイルオーバー発生時の負荷を処理する上で十分な処理能力がサーバーにあれば、1 つのメールサーバーから別のメールサーバーにメールデータベースをすべて複製できます。2 台のメールサーバーの処理能力が十分でない場合は、クラスタ内のサーバーにメールのレプリカを分散配置できます。