MAIL

IMAP メールファイルのアップグレード時にフォルダリファレンスを保持する
以前のリリースの IBM(R) Lotus Domino(R) では、IMAP サービスは、メールテンプレートのフォルダリファレンスの隠しビューを使用して IMAP フォルダとメッセージデータを取得していました。反対に、新しいリリースでは、Lotus Domino IMAP サービスはフォルダリファレンスを使用しません。その代わりに、IMAP フォルダとメッセージ属性のネイティブの保存場所をメールファイルで有効にして、メールテンプレート上での隠しビューの必要性をなくしました。

デフォルトでは、メールファイルを Lotus Domino IMAP 形式に変換する場合、変換ユーティリティによってメールファイルのフォルダリファレンスが無効になります。通常の環境では、デフォルトの設定を使用して、フォルダリファレンスを無効にし、パフォーマンスを最高の状態に保ちます。

ユーザーのメールファイルのフォルダリファレンスを使用する Lotus Domino アプリケーションを使って情報を取得する環境では、フォルダリファレンスの保持が必要な場合があります。変換時にフォルダリファレンスを保持するには、サーバーの NOTES.INI ファイルに変数 IMAP_CONVERT_NODISABLE_FOLDER_REFS を設定します。メールファイル変換はサーバーのコンソールから手動で実行する場合と、IMAP ユーザーが初めて IMAP サービスにログインする際に自動的に実行する場合があります。この変数を設定すると、すべてのメールファイル変換でフォルダリファレンスが保持されます。

変換後、直ちにフォルダリファレンスに保存されているフォルダとメッセージに関する情報がメールファイルの IMAP 属性に保存されている情報と照合されます。ただし、Lotus Domino は最初の変換以降はフォルダリファレンスの更新を続けないため、時間がたつにつれユーザーがメッセージの受信、移動、送信を行うと、フォルダリファレンスの情報はメールファイルの属性に保存されている情報に同期しなくなります。