LOTUS NOTES CLIENT のインストールと SMART UPGRADE


Smart Upgrade のトラッキングレポートデータベース
Smart Upgrade のトラッキングレポートデータベースは、Smart Upgrade のトラッキングレポートを格納するためのリポジトリです。レポートには、1 つのドメイン内の IBM(R) Lotus Notes(R) Client 上で試行される Smart Upgrade についての詳細情報が含まれています。Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースを使用すると、Smart Upgrade を使用した Lotus Notes Client のアップグレードが成功したかどうか、またはどのユーザーに問題が発生しているかを判断できます。Smart Upgrade が失敗したインスタンスがある場合は、そのユーザーのデスクトップまで出向かなくても、レポート内の情報を参考に問題を判断できます。また、複数のクライアント上で同じ問題が繰り返し発生していないかどうかもレポートから判断できます。このような問題は、キット情報が含まれている Smart Upgrade データベースの設定に関連している可能性があります。

ドメインの最初のサーバーのサーバー設定中に、IBM(R) Lotus Domino(R) は データベーステンプレート LNDSUTR.NTF を使用して、Lotus Notes/Domino Smart Upgrade トラッキングレポートデータベース (LNDSUTR.NSF) と呼ばれるメール受信データベースを作成します。また、Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースに対応するメール受信データベース文書も作成されます。Lotus Notes では、ドメイン内のクライアント上で Smart Upgrade が実行されるたびに、Smart Upgrade トラッキングレポートを自動的に作成します。成功したアップグレードのレポートは、アップグレード成功後に初めて Lotus Notes Client が起動されるときに、Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースに送信されます。失敗したアップグレードのレポートは、アップグレードの失敗またはキャンセル後直ちに送信されます。

必要に応じて、LNDSUTR.NTF を使用して Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースを手動でセットアップした後、対応するメール受信データベース文書を作成することも可能です。

Smart Upgrade のトラッキングを有効にするには、デスクトップポリシー設定文書の [Smart Upgrade] タブを使用します。Lotus Notes Client は、ドメイン内の Lotus Notes Client 上で Smart Upgrade が実行されるたびに、このタブに入力された情報を使用して Smart Upgrade トラッキングレポートをメールで送信します。

レポートされた情報は、ステータス別に表示する、つまり Smart Upgrade が成功したか、失敗したか、キャンセルされたかに基づいてソートすることができます。また、日付順、Lotus Notes/Domino のバージョン別、オペレーティングシステムのバージョン別、またはユーザー別にレポートを表示することも可能です。

デスクトップポリシー設定文書について詳しくは、Lotus Domino Administrator ヘルプの「デスクトップポリシー設定文書を作成する」の項目を参照してください。

現行 Lotus Domino リリースへのアップグレード後に Smart Upgrade トラッキングを使用する現行の Lotus Domino リリースにアップグレードし、過去に Smart Upgrade トラッキングを設定または使用していない場合、Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースおよびメール受信データベース文書を手動で作成する必要があります。次に、デスクトップポリシー設定文書を変更し、アップグレードをトラッキングする対象ユーザーについて Smart Upgrade トラッキングを有効にする必要があります。
Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースの作成について詳しくは、「Smart Upgrade トラッキングレポートデータベースを作成する」を参照してください。

メール受信データベース文書の作成方法については、Lotus Domino Administrator ヘルプの「新規データベースのメール受信データベース文書を作成する」を参照してください。

関連項目