トラブルシューティング


エージェントが意図したように動作しない
エージェントが正常に動作しない場合、エージェントのコード自体に問題がある可能性がありますが、そのほかにも、エージェントに十分なアクセス権が設定されていない、所定のサーバーで実行するように設定されていない、などの原因が考えられます。

1 データベースの ACL で十分なアクセス権が設定されていないと、それが原因でエージェントが正常に動作しない場合があります。たとえば、ユーザーがデータベース A から文書を選んでデータベース B にコピーするエージェントを設計したとします。エージェントには作成したユーザーのアクセス権が引き継がれるため、データベース B の ACL でそのユーザーに [作成者] のアクセス権が設定されていないと、エージェントを実行してもエージェントが文書をコピーできません。これが原因かどうかを判断するには、エージェントの実行が失敗した後で、エージェントログでアクセスエラーの有無を確認します。

2 特定のサーバーでエージェントが動作しない場合は、サーバー文書の [セキュリティ] タブにある [エージェントの制限] セクションを調べます。[エージェントの制限] セクションには [シンプルアクションと式エージェントの実行:]、[制限付き LotusScript/Java エージェントの実行:]、[制限なし LotusScript/Java エージェントの実行] の 3 つのフィールドがあり、この設定によってサーバーでエージェントを実行できるユーザーが決まります。データベースの ACL で十分なアクセス権が設定されているユーザーはエージェントを作成できますが、エージェントを実行するには、サーバー文書で適切なアクセス権が設定されている必要があります。


3 スケジュールの競合が原因でエージェントが動作しない場合があります。サーバー文書で [サーバータスク] - [エージェントマネージャ] タブをクリックし、[日中のパラメータ] と [夜間のパラメータ] の [開始時刻] フィールドと [終了時刻] フィールドを調べます。このフィールドに指定されていない時間帯はすべてダウン時間です。ユーザーがエージェントを作成し、そのエージェントがサーバーのエージェントマネージャのダウン時間に実行されるようにスケジュールを設定した場合、エージェントは動作しません。サーバー文書内のこれらのフィールドを、スケジュールされたエージェントの実行時刻と比較します。矛盾している場合は、サーバーでのエージェントマネージャのスケジュールを変更するか、ユーザーにエージェントのスケジュール変更を依頼します。

4 LotusScript エージェントか Java エージェントが作業を完了しないで終了する場合は、サーバー文書で [LotusScript/Java の最長実行時間] フィールドの設定を調べます。複雑なエージェントで、実行にかかる時間がスケジュールに設定した時間よりも長くなる場合は、エージェントマネージャによってそのエージェントは強制終了されます。


関連項目