インストール
これらのインストール手順を使用して、Lotus Domino Web Access 用の Sametime をインストールおよび設定します。IBM Lotus Sametime のインストールについて詳しくは、使用しているオペレーティングシステム用の『IBM Lotus Sametime 7.5 インストールガイド』と、『IBM Lotus Sametime システム管理者ガイド』を参照してください。Sametime のマニュアルを表示またはダウンロードするには、http://www.lotus.com/LDD/docにアクセスしてください。
メモ 新しい Lotus Domino 8 の Lotus Domino Web Access には、Lotus Domino Web Access 7.x で使用されていた Sametime Connect for browsers の代わりに、Contact List クライアントが用意されています。
設定上の注意Mozilla の場合、Instant Messaging 統合機能を実行するのに Sametime 3.1 以上をインストールする必要があります。Lotus Sametime の従来のバージョンは、Mozilla 上の Lotus Domino Web Access ではサポートされていませんでした。
2 Mail (R8) (MAIL8.NTF) メールテンプレートにユーザーを登録します。
その 2 - Sametime サーバーを設定する できる限り、Sametime サーバーが、Lotus Domino Web Access サーバーと同じ Lotus Domino ドメインに属するようにします。『IBM Lotus Sametime 7.5 インストールガイド』の指示に従って、Lotus Domino Web Access サーバーと同じ Lotus Domino ドメインにある専用の Lotus Domino Server 上に Instant Messaging をインストールして、設定します。
使用中の Lotus Domino Web Access サーバーとは異なるドメインに、Sametime サーバーがある場合は、「異なるドメインで Sametime と Lotus Domino Web Access を設定する」で説明する手順に従ってください。
処理を進める前に Sametime サーバーが正常に動作していることを確認します。単一のコミュニティに複数の Sametime サーバーがある場合は、Lotus Domino シングルサインオン (SSO) がサーバー間で正常に動作していることも確認してください。複数の Sametime サーバーの使用について詳しくは、http:\\www.lotus.com/ldd/doc にある『IBM Lotus Sametime システム管理者ガイド』を参照してください。
その 3 ‐ 接続文書を作成する Sametime サーバーと Lotus Domino Web Access サーバーが異なるドメインにある場合は、その両方の接続文書が必要になります。また、Sametime サーバーが、Lotus Domino Web Access サーバーと同じドメインにはあるが、登録サーバーとは同じクラスタにない場合は、Domino ディレクトリを複製するための接続文書が必要になります。
標準の手順で、接続文書を作成し、次の情報を含めます。
Lotus Domino Web Access サーバーで次の手順を実行します。
方法 1
Instant Messaging を有効にして、一度にすべての Lotus Domino Web Access ユーザー用に Sametime サーバーを設定するには、サーバー設定文書の [Domino Web Access] タブの Instant Messaging 設定を使用します。この作業の後、個々のユーザーは、ユーザープリファレンスを設定することによって、ローカルの Lotus Domino Web Access クライアント上で Instant Messaging を有効または無効にすることができます。
方法 2
すべてのユーザーについて Instant Messaging を有効にするわけではない場合は、Instant Messaging を使用する各ユーザーのユーザー文書を編集する必要があります。
1 Lotus Domino Administrator で、[ユーザーとグループ] タブをクリックします。
2 Lotus Domino Web Access Domino ディレクトリを選択し、[ユーザー] をクリックします。
3 ユーザー名をダブルクリックして、ユーザー文書を開きます。
4 [編集] をクリックします。
5 [Sametime サーバー] フィールドに、Sametime サーバーの名前を入力します。たとえば、Sametime/Sales/Acme/UK と入力します。
6 [保存して閉じる] をクリックします。
7 各ユーザーに対して 3 から 6 の手順を繰り返します。
その 5 - Lotus Domino Web Access でコンタクトリストを設定する Lotus Domino Web Access 8.0 には、Lotus Domino Web Access 7.0 で使用されていた Sametime Connect for browsers の代わりに、Contact List クライアントが用意されています。新しい Lotus Domino Web Access コンタクトリストを設定するには、次の手順を実行します。
Java サーブレットサポートを設定する
1 Lotus Domino Administrator クライアントから、編集モードで Lotus Domino Web Access サーバーのサーバー文書を開きます。
2 [インターネットプロトコル] - [Domino Web Engine] タブをクリックします。
3 [Java サーブレット] セクションの [Java サーブレットサポート] フィールドで、リストから [Domino Servlet Manager] を選択します。
4 文書を保存して閉じ、サーバーを再起動します。
Sametime 設定ファイルを編集する
5 Sametime サーバーで、Sametime 設定アプリケーション (stconfig.nsf) を開きます。
6 [By form] ビューで、ComunityConnectivity 文書を開きます。
7 Lotus Domino Web Access サーバーの IP アドレスを [コミュニティの信頼する IP] フィールドに追加します。
8 文書を保存して閉じ、Sametime サーバーを再起動します。
Mozilla Firefox 用の Lotus Domino Web Access Contact List クライアントを有効にする
9 Lotus Domino Web Access サーバー上の NOTES.INI ファイルに NOTES.INI 設定 iNotes_WA_DisableFirefoxAwareness=0 を追加します。
10 (Sametime サーバーと Lotus Domino Web Access サーバーに) stlinks ディレクトリがある場合は、stlinks ディレクトリに署名済みのバージョンの stlinks.jar ファイルを追加します。
11 Lotus Domino Web Access サーバーのデータディレクトリに、次の行を含む servlets.properties というテキストファイルを作成します。
Lotus Domino 8.0 Server でメールファイルが DWA7.NTF テンプレートに基づいている場合、Lotus Domino Web Access コンタクトリストを無効にして、Sametime 7.0 Connect for browsers を使用できます。Sametime 7.5.x サーバーのインストール時に、Sametime 7.0 Connect for browsers はデフォルトではインストールされません。
Lotus Domino Web Access コンタクトリストを無効にする
12 Lotus Domino Administrator で、[設定] タブをクリックします。
13 Lotus Domino Web Access サーバーのサーバー設定文書をクリックし、[サーバー設定の編集] をクリックします。
14 [Domino Web Access] タブをクリックします。
15 [Instant Messaging] セクションの [DWA 8 のコンタクトリストを優先] フィールドで、[無効] を選択します。
16 文書を保存して閉じ、サーバーを再起動します。
Sametime 7.0 Connect for browsers を Sametime 7.5 サーバーに導入する
ファイル javaconnect.zip を Sametime 7.5 サーバーの <server>\data\domino\html\sametime\javaconnect ディレクトリに抽出します。
Sametime 7.5 の Sametime 7.0 Connect for browsers リンクを有効にする
17 Sametime サーバーで、Sametime 設定アプリケーション (stconfig.nsf) を開きます。
18 [By form] ビューで、ComunityClient 文書を開きます。
19 [Connect を起動] リンクを [True] に設定します。
20 文書を保存して閉じ、Sametime サーバーを再起動します。
その 7 - Lotus Domino Web Access サーバーと IM サーバー間に Lotus Domino Web SSO 認証を設定する Lotus Domino シングルサインオン (SSO) 認証を使用することにより、Web ユーザーは、Lotus Domino Server または WebSphere サーバーに一度ログインすると、同一の DNS ドメイン内にあってシングルサインオン (SSO) が有効になっている他の任意の Lotus Domino Server や WebSphere サーバーに、再度ログインすることなくアクセス可能になります。複数サーバーの環境では、使用している Lotus Domino ドメイン内の 1 つ以上のサーバーが、Lotus Domino SSO 用に設定され、Domino ディレクトリには、Lotus Domino Web SSO 設定文書がすでに格納されている可能性があります。Sametime をインストールすると、Domino ディレクトリに存在しない場合、Sametime は、LtpaToken という名前の Web SSO 設定文書を作成します。LtpaToken 設定文書がすでに存在する場合、Sametime は、その文書には触れません。
Lotus Domino Web SSO 認証について詳しくは、「Web ユーザーに対する複数サーバーのセッションベースの名前とパスワードによる認証 (シングルサインオン)」の項目を参照してください。
Web SSO 用に Lotus Domino Web Access サーバーを設定する
Lotus Domino Web Access サーバーが、Web SSO 用に設定されておらず、Sametime が作成した Web SSO 文書を使用して DWA サーバーを設定する場合は、次の手順を実行してください。
1 Sametime をインストールしてから、Domino ディレクトリが、Lotus Domino ドメイン全体に複製されていることを確認します。
2 Sametime をインストールしたときに作成された Web SSO 設定文書 (LtpaToken) を更新します。
[DNS ドメイン] - Lotus Domino Web Access と Sametime サーバーの完全修飾ドメイン名が、このフィールドに表示されていることを確認します。
4 更新内容が、ドメイン内のすべてのサーバーに複製されていることを確認します。
Lotus Domino Web Access サーバーの Web SSO 設定を更新する
使用している Lotus Domino Web Access サーバーが、Lotus Domino Web SSO 用に設定済みの場合は、次の手順を実行してください。現在の設定に Sametime サーバーを追加する必要があります。
5 現在の Lotus Domino Web SSO 設定文書を更新します。
[DNS ドメイン] - Sametime サーバーの完全修飾ドメイン名がこのフィールドに表示されていることを確認します。
Lotus Domino SSO は、推奨される認証方式ですが、既にシークレットおよびトークン認証を使用している場合は、引き続きその認証方式を使用できます。たとえば、複数サーバー SSO 以外のもの (たとえば、シングルサーバー SSO) 用に設定されているサーバーがドメイン内に存在する場合は、シークレット認証とトークン認証を使用する必要があります。シークレットとトークン認証の設定について詳しくは、「Domino Web Access で Instant Messaging 用にシークレットおよびトークン認証を設定する」の項目を参照してください。
その 8 - Lotus Domino Web Access で Instant Messaging が動作することを確認する 1 複製が完全であること、ユーザー文書が Sametime サーバー上に存在すること、およびシングルサインオンに参加するすべてのサーバー上に、更新済みの Web SSO 文書があることを確認します。
2 まだ確認を行っていない場合は、Instant Messaging が Lotus Domino Web Access クライアントで動作するかどうかをテストする前に、『IBM Lotus Sametime 7.5 インストールガイド』の指示に従って、Instant Messaging が正常に動作していることを確認します。
3 ブラウザで Lotus Domino Web Access を起動します。オンライン接続状況が表示される任意のビューまたは文書で、チャット対象のユーザーの [応答可] アイコンをクリックして、Instant Messaging 接続をテストします。
メモ Instant Messaging の接続状況が、Lotus Domino Web Access の [Welcome ユーザー名] テキストの横に表示されない場合は、Domino ディレクトリにあるそのユーザーのユーザー文書を確認します。この文書にデータを入力することによって Sametime サーバーを設定した場合は、[Sametime サーバー] フィールドが正しく設定されていることを確認します ([基本] タブの [リアルタイムコラボレーション])。
関連項目