LOTUS NOTES CLIENT のインストールと SMART UPGRADE


USB ドライブに IBM Lotus Notes Client をインストールする
USB 2.0 ドライブに IBM(R) Lotus Notes(R) をインストールできます。Lotus Notes on USB フィーチャーを使用すると、ホストコンピュータに何も残さず、ホストコンピュータに存在する Lotus Notes Client インストールに悪影響を与えることなく、どのコンピュータでも使用できる USB ドライブから、Lotus Client を完全に実行できます。Lotus Notes Client エンドユーザーは、設定処理を実行することなく、どこにいても自分自身のシステムにいるかのように Lotus Notes Client を使用できます。

メモ Lotus Notes 8 では、USB ドライブから Lotus Notes 8 をインストールすることはサポートされていません。Lotus Notes 8 基本設定の USB ドライブからのインストールはサポートされています。

Lotus Notes on USB は、ユーザーをローミングしなくても使用できます。ローミングユーザーがこのフィーチャーを有効にすると、ローミングユーザーのローミングファイルは、ローミングユーザーが使用中の USB ドライブに複製されます。

設定プロセス (下記の手順のステップ 2) を実行すると、プログラムとデータファイルがインストールされ、インストールファイル AUTORUN.INI が作成されます。実行可能ファイル AUTORUN.EXE も作成され、USB ドライブのインストール領域の root ディレクトリに保存されます。その他のファイルもインストールされます。

AUTORUN.EXE コマンドを使用して (下記の手順 4)、コンピュータに Lotus Notes Client をインストールすると、インストールプロセスが効率よく実行されます。効率化されたインストールプロセス中に、USB ドライブ文字が決定し、AUTORUN.INI が読み込まれ、標準 Lotus Notes レジストリキーが設定され、デスクトップショートカットが作成されます。インストールプロセス中に、一時ディレクトリも作成され、その一時ディレクトリに Lotus Notes Client ファイルが保存されます。

Microsoft Windows では USB ドライブの自動実行はサポートされていません。したがって、USB ドライブを USB ポートに差し込むたびに、autorun プロセスによって Lotus Notes Client がインストールおよび起動されます。

USB ドライブを取り外すと、Lotus Notes がアンインストールされ、コンピュータに追加されたすべてのレジストリエントリとファイルが削除されます。使用したデスクトップショートカット、一時ディレクトリ、および添付ファイルも削除されます。USB ドライブには、変更は加えられません。

必要条件開始する前に、Lotus Notes Client 専用のインストールコードを取得し、自分のハードドライブ上のフォルダにファイルを展開するか、または他のユーザーがアクセスできるように展開済みのコードを共有ドライブに配置します。

手順USB ドライブに IBM Lotus Notes Client をインストールには、次の手順を実行します。
1 コンピュータ上の USB ポートに USB ドライブを挿入します。

2 ドライブ文字は USB ドライブに動的に割り当てられ、今後その USB を使用するときには変更されるため、割り当てられたドライブ文字をメモします。

3 コマンドプロンプトウィンドウを開いて、必要条件の手順で作成したフォルダまたはディレクトリに移動します。

4 コマンドプロンプトウィンドウで次のコマンドを入力して、USB ドライブに Lotus Notes をインストールします。


5 インストールプロセスの完了後に、ファイル名をダブルクリックするか、コマンドラインでコマンドを入力して、USB ドライブの root から AUTORUN.EXE コマンドを実行します。

6 Lotus Notes Client がインストールされ、自動的に起動されます。通常どおりに Lotus Notes 設定プロセスを完了します。

AUTORUN.INI ファイル作成される AUTORUN.INI ファイルは、次のサンプルファイルと同様です。
[Autorun]

MSI_LOCATION=Z:\Lotus Notes 7.0.2.msi

MSI_COMMANDLINE=/qb PROGDIR="Z:\program files\Lotus\notes\" DATADIR="Z:\program files\Lotus\notes\Data\"

AUTOLAUNCH_NOTES=Yes

AUTORUN_MODE=Yes

TMP_DIR=g:\tmp

次の表で、AUTORUN.INI ファイルの設定について説明します。
AUTORUN.INI 変数説明
MSI_LOCATION=USB ドライブ上の MSI ファイルへのパスを指定します。USB ドライブを挿入すると、このファイルがインストールの実行に使用されます。ドライブ文字は、実行時に動的に USB ドライブの正しいドライブ文字に置き換えられます。
MSI_COMMANDLINE=インストールを実行するプログラム MSIEXEC.EXE に渡すコマンドラインを指定します。PROGDIR プロパティと DATADIR プロパティで使用されるドライブ文字は、実行時に置き換えられます。
AUTOLAUNCH_NOTES=USB ドライブのインストールが完了した後に、Lotus Notes Client が開くように設定します。

この値を NLNOTES に設定すると、Lotus Notes Client のローカルバージョンがすでに動作している場合でも、USB ドライブから Lotus Notes Client を実行できるようになります。

自動起動をオフにするには、この値を NO に設定します。

AUTORUN_MODE=ユーザーがログインしている間、プロセスが実行したままになるように指定します。ユーザーがログアウトするか、またはシステムを再起動すると、プロセスは完了するため、AUTORUN.EXE を再実行する必要があります。USB ドライブを再接続すると、autorun プロセスによって Lotus Notes のインストールが自動的に実行されます。

メモ autorun 起動時オプションを使用すると、ユーザーがログオンするたびに autorun が再起動します。

TEMP_DIR=Lotus Notes Client ファイルが保存される一時ディレクトリへのパスを指定します。この設定により、セキュリティが向上します。ドライブ文字は、動的に置き換えられます。また、Lotus Notes Client では、添付ファイル用に一時ディレクトリが使用されます。これにより、USB ドライブが取り外されると、このディレクトリとともに添付ファイルが削除されます。
関連項目