ユーザーとサーバーの設定


サーバー接続で特定のプロトコルを強制的に使用する
送信側サーバーから特定の受信側サーバーに接続するのに複数のプロトコルを使用できる場合は、接続文書に使用優先度を設定し、送信側サーバーが受信側サーバーに接続する方法を記述することで、使用するプロトコルを指定できます。接続文書に指定された使用優先度は、送信側サーバーから受信側サーバーへの接続方法を検索するときに IBM(R) Lotus Domino(R) が接続文書を選択する順序を決定します。複数のポートが 2 台のサーバーで有効になっている場合は、接続文書でポートを指定し、[使用優先度] フィールドを [中] に設定することで、Lotus Domino が特定のポートを使用するよう強制できます。

たとえば、SPX と TCP/IP の両方が、サーバー A の送信側サーバーとサーバー B の受信側サーバーで有効になっているとします。この場合、サーバー A からサーバー B への接続文書を作成して、サーバー A が TCP/IP ポートを使用してサーバー B に接続することを指定し、この文書の使用優先度を [中] に設定します。サーバー B への接続方法を判断するとき、サーバー A はまず Domino ディレクトリをチェックして、接続を管理する、中優先度の接続文書を検索します。文書が検索されたらサーバー A は TCP/IP ポートが指定されたことを認識し、サーバー B への接続にそのポートを使用します。すべてのタイプの接続文書に対して使用優先度を設定できます。LAN、IBM(R) Lotus Notes(R) ダイレクトダイヤルアップ、ネットワークダイヤルアップ、パススルーなどです。

同一の受信側サーバーに対して複数の中優先度の接続文書がある場合、送信側サーバーは接続タイプに従って次の順序で接続文書を選択します。

1 ローカルエリアネットワーク

2 ネットワークダイヤルアップ

3 Lotus Notes ダイレクトダイヤルアップ

4 パススルーサーバー

5 パススルーサーバーのハントグループ

使用優先度設定を使用して、受信側サーバーへのバックアップパスを設定することもできます。接続文書の使用優先度を [低] に設定すると、送信側サーバーは、接続情報を検索する他の手段をすべて試したあとに、最後の手段としてこの文書内の情報を使用して受信側サーバーに接続します。

受信側サーバーへのルート経路の決定方法について詳しくは、「別のサーバーへの接続方法」を参照してください。

接続の使用優先度を設定するには 1 Lotus Domino Administrator で、[設定] タブをクリックします。
2 [サーバー] をクリックし、[接続] をクリックします。

3 使用優先度を設定する接続文書を選択し、[接続の編集] をクリックします。

4 次のフィールドに必要な情報を設定し、[保存して閉じる] をクリックします。
フィールド設定
使用優先度次のいずれかを選択します。

[中] - この接続文書は受信側サーバーへの 1 次パスを定義します。送信側サーバーは、この接続文書を使用して受信側サーバーへの接続を行います。

[低] - この接続文書は受信側サーバーへのバックアップパスを定義します。送信側サーバーは、受信側サーバーに接続を試みるときの最後の手段としてのみ、この接続文書を使用します。

関連項目