リファレンス


Domino ディレクトリのカスタマイズ規則
IBM(R) Lotus Domino(R) が操作不能にならないように、Domino ディレクトリのカスタマイズでは次の規則に従ってください。

ビュー、フィールド、フォームの設計について詳しくは、『IBM(R) Lotus Domino(R) Designer ヘルプ』を参照してください。

デフォルトの非表示ビューDomino ディレクトリ付属の非表示ビューは変更しないでください。ビュー名、選択式、列式、列位置を変更しないでください。列の挿入や削除もしないでください。非表示ビューのビュー名はカッコ () で囲まれています。
デフォルトの表示ビューDomino ディレクトリ付属の表示ビューはすべて変更できます。ただし、デフォルトの Domino ディレクトリテンプレートの新バージョンにアップグレードしたとき、カスタマイズ内容の作成か適用を再度行う必要があります。
新しいビュー新しい非表示ビューや表示ビューは追加できます。ただし、新しいビューによって Domino ディレクトリ、サーバー両方のパフォーマンスに影響が出る可能性があります。
デフォルトのフィールドデフォルトのフィールドの式、データ形式、複数値設定、キーワードの選択肢は変更しないでください。フィールドの形式 (フォント、サイズ、色を含む) は変更できます。デフォルトで拘束されているフィールド同士 (たとえばあるフィールドに上にあるフィールドの値に依存する式が含まれている場合など) の相対的な配置が変わらなければ、フィールドを移動することもできます。デフォルトのフィールドの形式や配置を変更した場合、デフォルトの Domino ディレクトリテンプレートの新バージョンにアップグレードする際に、カスタマイズし直す必要があります。
新しいフィールドDomino ディレクトリに付属するデフォルトのフォームにフィールドを追加するには、追加するフィールドを含むサブフォームを作成します。デフォルトのフォームに [$xxxExtensibleSchema] サブフォームがある場合は、作成したサブフォームを [$xxxExtensibleSchema] サブフォームに挿入します。たとえば、[ユーザー] フォームにフィールドを追加するには、[$PersonExtensibleSchema] サブフォームに新しいサブフォームを挿入します。[$xxxExtensibleSchema] サブフォームを使用した場合、後でデフォルトの [Domino ディレクトリ] テンプレートの新バージョンにアップグレードしても自動的にカスタマイズ内容が反映されます。
フィールドを追加するデフォルトのフォームに [$xxxExtensibleSchema] サブフォームがない場合は、作成したサブフォームを直接フォームに挿入します。この場合、デフォルトの [Domino ディレクトリ] テンプレートの新バージョンにアップグレードしたとき、サブフォームをもう一度フォームに挿入する必要があります。新しいサブフォームを直接デフォルトのフォームに挿入する場合には、設計プロパティ [更新時に再設計/設計の置換を禁止する] を選択します。

[$xxxExtensibleSchema] サブフォームは、LDAP スキーマに新規の LDAP 補助オブジェクトクラスを定義する場合にも使用できます。

デフォルトフォームDomino ディレクトリ付属のフォームの名前は変更しないでください。ただし、別名を追加できます。別名は重複する名前です。別名は、フォームのプロパティインフォボックスでフォーム名の右側に縦線で区切って表示されます。既存の別名を編集するより、新しい別名を追加するほうが安全です。こうすると、既存の別名を使うプログラムの動作に異常が起きません。別名の追加や編集を行うと、デフォルトの [Domino ディレクトリ] テンプレートの新バージョンにアップグレードしたとき、カスタマイズし直す必要があります。
セクションを非表示にするには、フォームでそのセクションを選択して [文字] - [文字のプロパティ] を選択し、[非表示] タブ (左から 5 番目のタブ) をクリックして、適切な非表示オプションを選択します。将来、Domino ディレクトリをデフォルトの [Domino ディレクトリ] テンプレートの新バージョンでアップグレードする場合は、この手順を繰り返す必要があります。既存フォームのセクションを非表示にする場合は、フォームを選択して [設計] - [設計のプロパティ] を選択し、[設計] タブをクリックして、[更新時に再設計/設計の置換を禁止する] が選択されていることを確認します。

新しいフォームフォームは新たに作成できます。フォームから作成される文書から LDAP にアクセスできるようにするには、特別な手順でフォームを作成する必要があります。
データベースアイコンデータベースアイコンは変更できます。
新しい LDAP スキーマ要素Domino ディレクトリにフォームとサブフォームを作成して、Domino LDAP スキーマにスキーマ要素を追加することもできます。しかし、スキーマを拡張するには、[Domino LDAP スキーマ] データベース (SCHEMA.NSF) を使用する方法をお勧めします。スキーマデータベースでは、操作が簡単なインターフェースでスキーマを拡張したり、エラーチェック機能でスキーマ要素の有効性をチェックできます。複雑なオブジェクトクラス構造も簡単に作成でき、その他にもさまざまな利点があります。
Domino ディレクトリを使用してスキーマを拡張する必要があるのは、Lotus Notes または Web ユーザーがディレクトリ内の文書から新しいスキーマ要素に関連したエントリへのアクセスを必要とする場合のみです。新しいスキーマ要素から作成されたエントリに LDAP アクセスだけが必要となる場合は、Domino LDAP スキーマデータベースを使用してスキーマを拡張します。

Domino ディレクトリを使用して LDAP スキーマを拡張するには、フォームとそのサブフォームを作成して新しい LDAP 構造化オブジェクトクラスを作成します。さらに、サブフォームを作成して LDAP 補助オブジェクトクラスを作成し、フィールドを作成して新しいオブジェクトクラスに LDAP 属性を定義します。

関連項目