MAIL
サーバーがインターネットサイト文書を使用し、インバウンド SMTP サイト文書が Domino ディレクトリに存在しないか、設定したインバウンド SMTP サイト文書の認証オプションが [いいえ] に設定されている場合、SMTP サービスは受信接続を拒否します。いずれの場合でも、接続ホストは SMTP サービスで認証を受けようとすると次のエラーメッセージを受け取ります。
SMTP クライアントが標準以外のポートに接続できるようにするリモート SMTP クライアントはデフォルトでポート 25 に接続しようとするため、異なるポート番号を指定した場合は、接続するクライアントが必ず新しいポートを使用するように設定します。設定しない場合、インバウンド SMTP 接続が失敗します。これにより、特に、標準以外の SMTP ポートを使用するサーバーがアウトバウンドインターネットメールのリレーホストとして稼動する場合に配信の問題が発生することがあります。 アウトバウンド SMTP メールを標準以外の SMTP ポートに転送するように他の Lotus Domino Server を設定するには、サーバー文書の [ポート] - [インターネットポート] - [メール] タブのアウトバウンド SMTP 設定を変更します。
たとえば、SMTP タスクがポート 26 で待機している受信側サーバーとの SMTP セッションを開始する場合、セッションを開始する側のサーバーのサーバー文書で SMTP アウトバウンドポートを 26 に設定する必要があります。
SMTP ポートのセキュリティを設定するSMTP リスナーへの不正なアクセスを防ぎ、SMTP セッションが盗聴されないようにするには、ユーザーとサーバーに、サーバーでの認証に使用する名前とパスワードのクレデンシャルの提供を求めたり、SSL の使用を有効にしてインバウンドおよびアウトバウンド SMTP セッションを暗号化できます。 SSL をサポートするサーバーでは、サーバーに SSL ポート (デフォルトではポート 465) を使用してメールの送受信を実行させることによって SMTP メールセッションを暗号化できます。Lotus Domino では、インバウンドとアウトバウンドの両方のセッションに対してセッションで決定する SSL もサポートします。これにより、STARTTLS コマンドをサポートするサーバー間で TCP/IP ポートを使用する暗号化が可能になります。
STARTTLS コマンドについて詳しくは、「STARTTLS コマンドを使用して SMTP セッションを保護する」を参照してください。
SMTP リスナーへのアクセスを制限し、サーバーへのアクセスを許可されているユーザーだけがサーバーのインバウンド SMTP ポートに接続できます。SMTP ポートの保護について詳しくは、「インバウンド SMTP ポートの設定を変更する」を参照してください。サーバーを使用できるユーザー、グループ、およびサーバーの指定について詳しくは、「Lotus Notes ユーザー、Lotus Domino Server、インターネットユーザーから Lotus Domino Server へのアクセスを設定する」を参照してください。
関連項目