WEB サーバー


Java アプレットの運用
アプリケーション開発者は、Java Notes クラスを使ってアプレットを作成することにより、セッションを開き、データベースのアクセス制御リストから情報を取得するといった Lotus Domino のタスクを実行できます。このようなアプレットを Lotus Domino Server で運用すると、クライアントからの要求に応じて、ブラウザにアプレットがダウンロードされます。

Java Notes クラスを使って作成した Java アプレットを IBM(R) Lotus Domino(R) Web サーバー上で実行するには、サーバーで Domino IIOP (DIIOP) タスクを有効にします。DIIOP タスクを有効にすると、Lotus Domino とブラウザクライアントで Lotus Domino のオブジェクトリクエストブローカー (ORB) サーバープログラムが使用できるようになります。Lotus Domino ORB は、アプレットの要求を処理し、ブラウザクライアントと通信して情報を転送します。サーバーで Domino IIOP タスクと Internet Inter-ORB Protocol (IIOP) の両方が有効になっていないと、ユーザーは Lotus Domino ORB にアクセスして Java アプレットを実行することができません。

アプリケーション設計者は、Java Notes クラスを使ってアプレットを作成します。また、ブラウザクライアントと通信するために、アプレットが Lotus Domino ORB を使えるように指定します。この指定は、文書やフォームにアプレットを追加するときに行います。

Web アプリケーションの設計と Java Notes クラスについては、『Lotus Domino Designer 8 ヘルプ』を参照してください。

Lotus Domino ORB を設定するには 1 編集するサーバー文書を開きます。
2 [ポート] - [インターネットポート] - [DIIOP] を選択し、次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド設定
TCP/IP ポート番号Domino IIOP タスクが待機するポートの番号。別のタスクのポート番号に 63148 (デフォルト) が割り当てられていない限り、このポートを変更しないでください。

メモ オペレーティングシステムの制限により、Linux サーバーでのデフォルト値は 60148 です。

TCP/IP ポートステータス次のいずれかを選択します。
  • [有効] (デフォルト) -- このポートで通信できます。
  • [無効] -- このポートで通信できません。
3 [インターネットプロトコル] - [DIIOP] を選択し、次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド設定
スレッド数DIIOP サーバータスクが同時に処理できるスレッドの数。デフォルト値は 10 です。
4 [セキュリティ] タブを選択し、[プログラミングの制限] セクションの次のフィールドに必要な情報を設定します。
フィールド設定
制限付き Java/Javascript/COM の実行アプレットまたはアプリケーションがサーバーにアクセスするときに使用する名前。このフィールドで指定されたアプレットまたはアプリケーション名は、制限付きの Java と JavaScript 機能を使って作成されたプログラムを実行できます。アプレットまたはアプリケーションが匿名でログオンする場合は、このフィールドに「Anonymous」と入力します。
制限なし Java/Javascript/COM の実行アプレットまたはアプリケーションがサーバーにアクセスするときに使用する名前。このフィールドで指定したアプレットまたはアプリケーションは、Java と JavaScript のすべての機能を使って作成されたプログラムを実行できます。アプレットまたはアプリケーションが匿名でログオンする場合は、このフィールドに「Anonymous」と入力します。


5 認証のレベルを制限するときは、[セキュリティ] タブの [インターネットサーバー認証] フィールドで設定し、文書を保存します。

6 必要に応じて、NOTES.INI ファイルの ServerTasks 設定に DIIOP タスクを追加します。

7 アプリケーションまたはアプレットで、IIOP ポートにサーバーの SSL 認証、名前とパスワードを使った認証、匿名アクセスのどれかを指定します。

8 Java と JavaScript を使うブラウザクライアントからのサーバーアクセスを定義します。アプリケーションまたはアプレットが名前とパスワードの認証を使っている場合は、アプリケーションまたはアプレットの名前を入力します。そうでない場合は、サーバーアクセスの設定時に「匿名」を使用します。

9 サーバーを再始動します。

関連項目